FNNLocal 2015/08/26
正式に実施が認められた「サブドレン計画」です。

このサブドレンとは、福島第1原発の1~4号機の建屋周辺の井戸のことで、

ここから地下水をくみ上げて、1リットルあたり、3ベクレル(Bq)以下まで浄化して、海に放出する。

これによって、汚染水が大幅に減らせるため、東京電力は、できるだけ早く実施したいとしていて、26日、福島県の廃炉安全監視協議会が、そのサブドレンを視察した。

平岩岳:
原発構内の汚染水は山側から海側へと流れています。
そして建屋のすぐ近くには41カ所の井戸が設けられています。
建屋に流れ込む前に水をくみ上げてしまおうという設備です。
県の廃炉安全監視協議会が視察したのは、サブドレンピット。

ここでくみ上げられた地下水は、集水タンクに集められ、そこから浄化装置へと送られる。

東京電力では、サブドレンの運用で、建屋に流れ込む、1日あたり300トンの地下水を半分に減らし、増え続ける汚染水を抑えることができるとしている。

しかし、協議会からは、さらなる安全面の徹底を求める声が上がった。

樵隆男部長 福島県危機管理部:
福島県危機管理部の樵 隆男部長は「設備が新しくて、複雑なタンクがいくつもあって、送水のパイプも延長が長い。そもそもの地下水のコントロールを達成するには、まだまだ課題も多いのかなと」と話した。
県では、サブドレン計画への意見をまとめ、近く、国や東京電力に申し入れを行う方針。
地下水くみ上げ浄化施設「サブドレン」視察
NHK 2015年8月26日 18時04分
地下水くみ上げ浄化施設「サブドレン」視察
東京電力福島第一原子力発電所で、「サブドレン」と呼ばれる井戸などから地下水をくみ上げ浄化して海に流す、新たな汚染水対策を地元の漁業者が同意したことを受けて、26日、福島県などで作る協議会が施設を視察し、放射性物質が十分に除去されていない水を海に流すことがないよう強く求めました。
福島第一原発では汚染水の発生を抑えるため、建屋周辺にあるサブドレンと呼ばれる井戸などから地下水をくみ上げ、浄化したうえで海に放出する計画で、25日、地元の漁業者が正式に同意しました。
これを受けて26日、廃炉作業を監視するために作られた、福島県や地元自治体それに専門家で作る協議会のメンバー20人余りが、現場の施設を視察しました。
一行は4号機近くのサブドレンや、くみ上げた地下水を一時的に保管するタンク、それに浄化した水を海に流すための排水口などを見て回り、放射性物質が十分に除去されていない水を海に流すことがないよう強く求めました。
視察した福島県危機管理部の樵隆男部長は、「東京電力は風評被害も招かないように運用の基準をしっかり守り、問題点がないか確認するということなので、県として着実に実施されるか、厳しく監視していく」と話していました。
規制委委員長「信頼できる方法で一歩前進」
新たな汚染水対策を地元の漁業者が正式に同意したことについて、原子力規制委員会の田中俊一委員長は26日の会見で、「建屋の周囲の地盤を凍らせる『凍土壁』だけだと、これまでの試験でもトラブルが起きているので、予測不可能な事態が起こるかもしれない。サブドレンという信頼できる方法ができるようになったのは、水のコントロールの面で一歩前進だと思う」と述べ、汚染水管理の安全性が高まるという見解を示しました
東京電力(株)福島第一原子力発電所のサブドレン水等の排水に対する要望書に対する回答について
平成27年8月25日
福島県漁業協同組合連合会 代表理事会長 野﨑 哲 様
東 京 電 力 株 式 会 社 代 表 執 行 役 社 長 廣 瀬 直 己
(2)集水タンク
・トリチウムは浄化設備で浄化が出来ないことから、一時貯水タンクの水質が確実に運用目標未満となるよう、浄化作業の前工程である集水タンクにおいても浄化設備への移送前にトリチウム濃度を分析します。
・その結果、トリチウム濃度が運用目標以上の場合は浄化設備に移送せず、構内タンク等に移送・貯留します。
・また、浄化設備の機能把握および水質の傾向把握を目的に、セシウム134および137は浄化設備への移送前に、全ベータについては週1回程度の頻度で水質分析を行います。
(3)中継タンク・各井戸
・集水タンクのトリチウム濃度が運用目標未満となるよう、その前工程である中継タンクにおいても、週1回程度、水質分析を行い、集水タンクにおけるトリチウム濃度の評価を行います。
・セシウム134および137、全ベータについては、週1回程度、傾向把握を目的とした水質分析を行います。
・サブドレン、地下水ドレンの各井戸については、対象数が多いことや作業員被ばく管理の観点から井戸毎の管理は行いませんが、月1回程度、傾向監視のために主要な井戸の水質分析を行います。
4.建屋内の水は多核種除去設備等で処理した後も、発電所内のタンクにて責任を持って厳重に保管管理を行い、漁業者、国民の理解を得られない海洋放出は絶対に行わない事
(回答)
・建屋内の汚染水を多核種除去設備で処理した後に残るトリチウムを含む水については、現在、国(汚染水処理対策委員会トリチウム水タスクフォース)において、その取扱いに係る様々な技術的な選択肢、及び効果等が検証されております。ま
た、トリチウム分離技術の実証試験も実施中です。
・検証等の結果については、漁業者をはじめ、関係者への丁寧な説明等必要な取組を行うこととしており、こうしたプロセスや関係者の理解なしには、いかなる処分も行わず、多核種除去設備で処理した水は発電所敷地内のタンクに貯留いたし
ます。
結局薄めたり雨と一緒に混ぜて海へ放出されるんだろうな、と思います。
薄めたって消えない、なくならない。
「知らなかった」と言って、そのまま流すこともあるかもしれない。
月一回とかの測定じゃあ、何が何だかわからないで海洋にどんどん出されていくんだろう。
太平洋が漁業者のものだっていうのがどうしても納得できない。
放射性物質が魚介類に蓄積していくことは簡単に想像できる、
福島第一原子力発電所からの潮の流れを各自考えてみて、
危険だと思うものは食べないほうがいいと思う。
私は食べない。
恐ろしすぎて食べられない。
ちゃんと調べてくれないんだから、これは風評被害じゃない。
信頼できる測定がされていないのだから、危険だと思うものは各自自分で自分の身を守るため、
体の中に入れないようにするのは当然のことだから。
母なる海を汚すなんて…
ー追記ー
流出防止策はない!
汚染雨水、また外洋流出=せき越え抜本策なし-福島第1
2015年8月27日 時事ドットコム
東京電力は27日、福島第1原発で外洋に直接通じる排水路から、放射性物質に汚染された雨水が流出したと発表した。排水路出口に設けたせきの内側にポンプがあるが、強めの雨でくみ上げが間に合わなかったという。17日にはポンプがフル稼働せず流出したが、今回は全ポンプが起動していた。
東電によると、流出は27日午前0時17分に監視カメラの映像で確認され、同25分に止まった。外洋に面した排水路の出口を、第1原発の港湾内に付け替える工事が今年度内に完了するまで、抜本的な流出防止策はないという。(2015/08/27-11:28)
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