きっと今日も明日も高濃度に汚染された水が太平洋にじゃぶじゃぶと直接流れ出すだろう。
「1時間14ミリの雨が降れば海へ出ます」
東京電力は記者会見できっぱりと何度もそう断言した。

2015年9月8日 夜7時のニュースNHKより
福島第1原発 排水路から放射性物質含む雨水が海に流出 福島
2015年09月07日 FNNLocal
6日夜から7日朝にかけての雨で、福島第1原発の排水路から、放射性物質を含む雨水が海に流出した。
東京電力によると、7日午前3時ごろ、福島第1原発の当直の担当者が、排水路の雨水が海に流出しているのを監視カメラで確認した。
福島第1原発の構内では、午前2時からの1時間で、14.5mmの強い雨が観測されていた。
流出した量はわかっていないが、流出は、午前4時すぎまで、およそ1時間10分にわたって続いたという。
東京電力は、流出への対策として、8月、70cmの堰(せき)の高さを15cmかさ上げする工事を終えたばかりだった。
2015年9月7日
東京電力記者会見 文字起こし
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日本テレビ:
K排水路の流出の件なんですけれど、今回で5件目ということでしたけれども、
改めて5件全部、その時期とどれくらい出ているのか?ちょっと整理したいので教えていただきたい。
36分60秒頃

東電:
まず、4月21日になりますけれども、
あ、失礼しました。
まずは4月17日からこれの運用を開始しております、ポンプでくみ上げてC排水路に動かす。
で、4月の21日の午前8時45分から8時9分、あ、20時9分になります。
こちらにつきましてはポンプを動かしている電源、発電機が故障したことによってくみ上げができなかったということで、
えー、海の方に排水をして、されてしまったといった状況でございます。
続きまして7月の16日。
こちらにつきましては午前8時24分頃から午後8時10分頃でございます。
こちらにつきましては、ポンプ8台全台起動しているといった状況ですけれども、
お、おー、一部出たということになります。
あと、7月20日になります。
こちらは雨が降っていたんですけれども、え、こちらはポンプが6台に切り替わって、そのあと、
つまりこちらはちょと、可能性としては詳細は今確認できていないんですが、
雨が降り続いていて、ポンプ台数が増えて、止まったということが確認されています。
で直接、その頃はカメラが設置されておりませんでしたので、実際に出ているかどうかはわからないといった状況でした。
続いて8月17日になります。
こちらにつきましては午後9時24分から午後9時28分の間、この4分間になりますけれども、
堰の上流側で波打つような形になりまして、
で、その波の一部がこの堰を乗り越えたといった状況でした。
そのあと8月27日
こちらにつきましても0時17分から0時25分。
約8分間の間です。
こちらも一部、ウーー、短い時間ですけれども、水が、あ、越えていたといった状況でございました。
あとは本日、の状況でございます。
ー会見の前半文字起こしー

K排水路からの一部水の海への移水(流出)ということでございます。
こちら本日9月7日になります。
2時55分。
朝の2時55分から4時06分の間で、雨水が堰を超えて外洋側へ一部排水されたといったことを確認してございます。
で、4時6分以降につきましては、すべてポンプでくみ上げてC排水路への移送という状況でまた元へ戻っているといった状況です。
で、この件につき、こちらにつきましては、
昨日の夜、深夜ぐらいから発電所に多く雨が降ってございます。
で、本日うー、0時から1時までの1時間の降雨量としては5.5ミリ。
1時から2時までの降雨量としては7ミリ。
2時から3時につきましては、14.5ミリ。
3時から4時までが11.5ミリ。
4時以降につきましてはほとんど降っていないといった状況でございました。
え、まだ雨、だいたい1時間当たり14ミリ程度というものを目安としまして、
ま、こちらを越えると外に出る、一部排出される可能性があるということでお知らせをしてごいました。
で、今回先でお話をしましたように、2時から3時、3時から4時で、この14ミリ前後といった雨が降っておりまして、その影響ということで、え、考えてございます。
で、お手元に、い、・・・・・・・
先ほど追加でK排水路の放射能分析結果という資料を配らせていただいたかと思います。
昨日9月6日の朝と、こちら本日海に出たということがございましたので、
7時27分のサンプリング結果をつけさせていただいてございます。
(クリックすると大きく見ることができます)
2015年9月7日 福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果

(※ 海に流出した9月7日の放射能濃度が激高している!!「海に出た」と言った後にはいつも放射能濃度が急増しているのがわかる)
ま、従来通りと同様になりますが、
あ、雨が降ったことによって、え、表層土の流入等により放射能濃度が上昇しまして、
その(放射能濃度が上昇した)状態で流れ出ていったというふうに考えてございます。
K排水路につきましては以上でございます。
東京新聞
K排水路のかさ上げはしているんでしたっけ?もう終わった?
13:03
東電:
堰につきましては70cmあったところ15cmかさ上げをしております。
ただあの、かさ上げにつきましては、これ、かさをあげたことによって、
え、えーー、水が外に出にくくなるといったものではございませ、ある一定のも量が、何ミリの量だったものがさらに何ミリまで耐えられるといったようなものではございません。
あくまでも、排水路に入ってきた水をポンプでくみ上げて出していますので、
そのポンプの所定の能力以上の雨が降ってきた場合には、堰が高くなったとしても、あの、入ってくる量が多いものですから、数分の遅れがあった段階でまた溢れると、越えて排水するといったことになります。
本来15cm上げた理由としましては、その前の段階でポンプが全通起動する前で、6台ぐらいの段階で、波が乗り越えるような形で水が外に出てしまうというようなことがございました。
で、これを避けるために、堰の高さを高くして、
ポンプ6台だけではなくて、しっかり8台確実に運転できるような状態にしようといったことを目的として、えー、15cm、え、上の方に足した、ものでございます。
東京新聞:
ポンプをつける時に、「年間5回程度あるれる」といった話だったんですけど、確か、これでもう5回目ですよね?
東電:はい。
あのーーー、我々の方の説明がちょっと不十分だったところがあるかな、と思ってお詫びしたいと思います。
年間5回と言っているのよりは、まず、ポンプの台、運転の状況は台数は決まっています。
なので、ポンプでくみ上げられる量は決まっていますので、
え、だいたいあの、1時間あたり2000トンになります。
で、こちらにつきましては、今までの結果等からみると、
大体それに相当するのが、1時間当たり14ミリの雨が降った状態と。
で、これ1時間当たり14ミリということで、いわゆる、1時間トータルとして14ミリになるような雨、ということを想定して、で、それを超えるような雨というのは、主に台風ですとか、そういった非常に強い大きな雨が来た時になります。
といったことで、そういった雨については5回程度ということでお話を差し上げてございました。
で、今までに何回か(海に)出ていますけれども、
あの、1時間当たりではなくて、10分間で14ミリを超えるような雨が降っていた時、
いわゆる集中豪雨的に何時間でまとめて降った時、に、堰を止めきれずに一部(海に)排出しているといった状況でございます。
ですので一回外に出ましたけれども、時間も数分程度で、10分とかそのくらいで確か収まっていたと思います。
あのー、そういったあの、我々の方でご説明させていただいていたのは、
いわゆる平均的に1時間14ミリということで、短時間の雨で14ミリ、え、短時間で、10分とか20分でそれに相当するような雨といったことについてはちょっと我々の方から、えーー、ちょとご説明がきちっとできていなかったといった点になるかと思います。
それにつきましてはちょっと我々の説明不足ということで、え、ご理解いただければと思います。
東京新聞:
説明不足というか、10分とか15分で14ミリを超える雨というのは想定していなかったということですか?
東電:
え、あの、「想定していなかった」ではなくて、
あのーー、1時間当たり14ミリという雨、に耐えれると、雨の水を移送できるようなポンプしか設置できませんでした。
ですので、それを超える雨が降るという時につきましては、外に、エーー、堰を乗り越えて出るということがあります、ということは、これは設置をした時にお話を差し上げてございます。
東京新聞:
今後、これから台風シーズンが続くわけですけれども、
これをC排水路に付け替える工事というのはどういう状況にあるんでしょうか?
東電:
C排水路に付け替える工事につきましては、現在、い、K排水路とC排水路を繋ぐためのトンネルを、の、作らなくてはいけません。
それの作業に着手したところでございます。
で、3月末までに付け替えを完了するということで、今作業を続けているところです。
東京新聞:
素人目でもうちょっと簡単というか、もうちょっと早く済む工事なんじゃないかなと思っていたんですけど、
かなり難しものなんですか?
東電:
はい、あのー、作業する現場そのものが非常に海の護岸部分に近いところで、しかもこれは平らなところではなくて、えーー、海抜で言うと10mぐらいの高いところからそれこそ護岸部分に今C排水路を付け替えたC排水路と言っているわけですから、7mぐらい斜面になっているところ、そういったところにまずはアクセスできるように道を作るですとか、
また斜めのところで作業することになりますから、それなりにきちんと地盤を、作業しやすい環境を整える都いった作業をするとどうしても必要になってきます。
また、トンネルを掘るだけではなくて、護岸部分から今度、次に港湾側にまた管を数100m設置をするといった工事にもなります。
トータルの作業量としては非常に大きな工事になりますので、3月に着手してから約1年ぐらいかかるでしょう、そういった状況でございます。
共同通信:
K排水路の問題ですけど、先ほど説明が不十分だったというお話がありましたけど、
実際に1時間当たり14ミリというのは年に数回だということですけど、
短時間でも14ミリを超える雨がどれくらいあるということに関する調査というか、する調査というか、想定というのはしていなかったということでいいですか?
東電:
短時間にどれくらいの雨が降るというよりは、まず、現場に設置できるスペース、ポンプですとか、そういった設置できるスペースとかを見て、今は8台設置してございます。
その8台について、ポンプを設置して、設置できたポンプでの排出量が2000トン/hと。
これが雨に相当すると、どうも今までの経験、台風等で発電所の雨が降った時の雨の状態と排水路に流れている水の量の関係から、調べていくと14ミリぐらいの雨だったと。
それは1時間当たりでの話です。
そういった結果から、1時間あたり14ミリの雨といったことでお話をさせていただきました。
で、短時間で何ミリ降っても大丈夫かと、そういった意味での評価はしておりませんし、それに耐えうるようなポンプの設置と、今現在マックスで設置できるポンプは設置しておりますので、
ま、そこまでが…限界というか、今現状の設備ではいっぱいいっぱいのところということができると思います。
共同通信:
これまでの説明として、そこの場所に設置できるものとして最大限やったらこれだけだったということは理解していますけれども、その対策がどういうものなのかということを説明する時の説明の仕方として、問題があったということなんですよね。
東電:
そうです。
今までは1時間当たり14ミリという説明をしていましたので、
これに相当する雨というと、10分間で3ミリとかそれぐらいの雨になります。
今までも短時間でもそれぐらいの雨の時に(海に)出ておりまして、そういった説明につきましては当社の方から差し上げてございませんでしたので、それにつきましては「説明不足があった」と言わざるを得ないかと。
本日は長時間そういった雨が降り続いていましたので、相当の雨が降ったと思っております。
共同新聞:
回数は今回で5回目ということでいいんですか?
6回目ですか?
東電:
えっと、本格運用を開始してから、今回を入れますと、今回を入れて5回ということになります。
あと1回7月20日の時に、これポンプが6台動いて、
で、運転台数の関係から、実際に一部(海に)排水したかどうかは確認されていないんですが、
えーー、「その可能性がある」といったものが7月20日に一回ございます。
ですので可能性も含めると今回を入れると6回ということになります。
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コメント
え~ご説明させて頂きたいと思います。
ダダ漏れだという認識で良いのかもと思います。
コントロールなどという事は一切できていない、ということでいいいのかなぁ、という事になると思われます、ハイ。
ダダ漏れだという認識で良いのかもと思います。
コントロールなどという事は一切できていない、ということでいいいのかなぁ、という事になると思われます、ハイ。
武尊43 | 2015.09.09 16:36 | 編集