原子力規制委・田中委員長vs南相馬市・桜井市長(2015.10.29)
https://youtu.be/1NnPsOTgrXM?t=44m27s
南相馬市・桜井市長:

頑張っていただいている事はわれわれも十分認めた上で、今われわれが抱えている問題のお話をさせていただいているんですけれども、
若いお母さん方と話をするときに、「仮にかえって深刻な事態」。
今「再臨界はない」という話がありましたけれども、使用済み核燃料の今後の処理の仕方によって、こういう事が起こらない可能性はないでしょ、っていうのを必ず言われます。
で、使用済み核燃料によってトラブルが起こった際には避難でしょ。
そしたらどこに避難するんですか?
これが最初に、全く避難計画もない状況の中で起きた事態に対して、住民もわれわれも対応しなきゃいけなかったしできたわけですよね。
で、その際に今避難計画を国から「作れ」と言われて作りました。
でも残念だけども、私が作ったのは、ま、県庁との関係もあって作ったんですけど、全くペーパーだと思っています。
それは、現実的には、あの震災が起こったときに、避難計画がないまま全国に飛び散ったわけですね。
ルートとしては北から西に向かっていったんですけど、南に行けなかったので。
全国に飛び散りました。
飛び散った結果として福島も含めて、今47都道府県に市民がいますけど。
ここに戻すのも大変だけど、ここにまた深刻な問題がないという100%の保証はないわけで、避難計画の問題は必ず取りざたされます。
避難計画というのも、本当に再稼動するときなどに規制委員会として条件として入れていないですよね。
規制委・田中委員長:

それは、私どもには避難計画の審査はない、指針は作ってます。
少なくても福島について言えばですね、イチエフもニエフも、もう止まっていますからヨウ素は出ません、ありません。
それで、希ガスもほとんど出てませんから、基本的に福島の今回の事故の反省をもとに、今むやみに、こう、無計画的におくとかえって、関連死とかいろんなマイナス要素が出るという事で、福島に関してはいわゆるTFZ?というなにか重要な事態が起きたときにはもう条件5km圏内は避難しましょうというのは外しています。
これは内閣の防災が基本的にはあれなんですが、考え方の方は私がアレしまして、そういうふうな。
ですからあの、ヨウ素剤を配るとかというのがありますけど、ヨウ素剤というのは副作用もあります。
で、ヨウ素剤が効果を発揮するのはヨウ素に対してだけですね、安定ヨウ素剤は。
ヨウ素はもう出ませんから、無いんですから。
福島は福島で防災。
なかなか、非常にあの、ややあの、テクニカルなところ、●な難しいところがあるかと思いますけれど、そういう事なので、そこはですね、だから今私どもが主としてその、進めているのは、まず当初は慌てて外を動き回ると、ま、突然の場合と、福島の経験から言うと、かえって被曝量が増えるんですよ。
だからそこのところはちょっとやり過ごす。
プルームをやり過ごすという問題とか。
ヨウ素の吸入を防ぐという意味で。
一般論で言えばそういう対策もあるので、そのあとずっと見て、あのー、それで今回、あの、●の、なんですかね、ん…、何も支障がなく避難指示を出したって事でいろんな混乱が起きて、かえってごにょごにょ飯舘のごにょごにょほうに避難するとなる。
そういうことを避けるために今回はいろいろ検討しました。
シミュレーションもいろいろとやってきましたけれども、やっぱりこれは「実測で判断していくのがいいだろう」ということで、測定の制度を、モニタリングポストをいろんな、今まで以上に配置してというふうなことで対応しようということにしてありますので、そこはあのー、「紙だけだ」とおっしゃらないでください。
あのー、そういう意味できちっと、我々は責任を持ってそこはできるようにってことで、これはただし、自治体と県とかとその協力が無いとできない事ですので。
実際に私がその事に対してこういう状況だからここは避難してください、指示を出してくださいと言った時に自治体にその一番近いのは自治体ですので、そういう事も踏まえて、私にとってはすごい重い責任があると思って日々そうしています。
でも、あのー、今の状況ってのは、なにも福島についてはそんな状況じゃないんだという事だけは申し上げられると思います。
2015年10月
田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長文字起こしブログ
1「なんで100bq/kgに下げたんだ、500bq/kgで良かったじゃないか」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
2「放射線被曝は生涯で1000mSvという考え方がある」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
3「無責任かもしれないけれども、最後は人の心の問題ですから」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
4「イチエフの安全についてはある程度責任を持って確保してまいります」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
5「ヨウ素はもう出ません」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
6「避難計画を作るエネルギー政策に対して今後とも推進しろなんてどうして言えるのか?」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
7「除染にかかる費用 自殺 過疎化交付金」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
8完「国ができないことを自治体にやりなさいっていうのは、それは無理です」江口副市長vs田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
福島県視察後の原子力規制委員会委員長の記者会見文字起こしブログ
年間5mSvで白血病は労災なのに…「年間20mSvで生涯1000mSvという国際的基準がある」田中俊一原子力規制委員長記者会見10/28(文字起こし)
”もんじゅ”設置許可取り消し?「原子力機構の児玉理事長のお考えを思う存分聞いた上で判断するのが礼儀」田中俊一委員長10/28原子力規制委員会記者会見(文字起こし)
https://youtu.be/1NnPsOTgrXM?t=44m27s
南相馬市・桜井市長:

頑張っていただいている事はわれわれも十分認めた上で、今われわれが抱えている問題のお話をさせていただいているんですけれども、
若いお母さん方と話をするときに、「仮にかえって深刻な事態」。
今「再臨界はない」という話がありましたけれども、使用済み核燃料の今後の処理の仕方によって、こういう事が起こらない可能性はないでしょ、っていうのを必ず言われます。
で、使用済み核燃料によってトラブルが起こった際には避難でしょ。
そしたらどこに避難するんですか?
これが最初に、全く避難計画もない状況の中で起きた事態に対して、住民もわれわれも対応しなきゃいけなかったしできたわけですよね。
で、その際に今避難計画を国から「作れ」と言われて作りました。
でも残念だけども、私が作ったのは、ま、県庁との関係もあって作ったんですけど、全くペーパーだと思っています。
それは、現実的には、あの震災が起こったときに、避難計画がないまま全国に飛び散ったわけですね。
ルートとしては北から西に向かっていったんですけど、南に行けなかったので。
全国に飛び散りました。
飛び散った結果として福島も含めて、今47都道府県に市民がいますけど。
ここに戻すのも大変だけど、ここにまた深刻な問題がないという100%の保証はないわけで、避難計画の問題は必ず取りざたされます。
避難計画というのも、本当に再稼動するときなどに規制委員会として条件として入れていないですよね。
規制委・田中委員長:

それは、私どもには避難計画の審査はない、指針は作ってます。
少なくても福島について言えばですね、イチエフもニエフも、もう止まっていますからヨウ素は出ません、ありません。
それで、希ガスもほとんど出てませんから、基本的に福島の今回の事故の反省をもとに、今むやみに、こう、無計画的におくとかえって、関連死とかいろんなマイナス要素が出るという事で、福島に関してはいわゆるTFZ?というなにか重要な事態が起きたときにはもう条件5km圏内は避難しましょうというのは外しています。
これは内閣の防災が基本的にはあれなんですが、考え方の方は私がアレしまして、そういうふうな。
ですからあの、ヨウ素剤を配るとかというのがありますけど、ヨウ素剤というのは副作用もあります。
で、ヨウ素剤が効果を発揮するのはヨウ素に対してだけですね、安定ヨウ素剤は。
ヨウ素はもう出ませんから、無いんですから。
福島は福島で防災。
なかなか、非常にあの、ややあの、テクニカルなところ、●な難しいところがあるかと思いますけれど、そういう事なので、そこはですね、だから今私どもが主としてその、進めているのは、まず当初は慌てて外を動き回ると、ま、突然の場合と、福島の経験から言うと、かえって被曝量が増えるんですよ。
だからそこのところはちょっとやり過ごす。
プルームをやり過ごすという問題とか。
ヨウ素の吸入を防ぐという意味で。
一般論で言えばそういう対策もあるので、そのあとずっと見て、あのー、それで今回、あの、●の、なんですかね、ん…、何も支障がなく避難指示を出したって事でいろんな混乱が起きて、かえってごにょごにょ飯舘のごにょごにょほうに避難するとなる。
そういうことを避けるために今回はいろいろ検討しました。
シミュレーションもいろいろとやってきましたけれども、やっぱりこれは「実測で判断していくのがいいだろう」ということで、測定の制度を、モニタリングポストをいろんな、今まで以上に配置してというふうなことで対応しようということにしてありますので、そこはあのー、「紙だけだ」とおっしゃらないでください。
あのー、そういう意味できちっと、我々は責任を持ってそこはできるようにってことで、これはただし、自治体と県とかとその協力が無いとできない事ですので。
実際に私がその事に対してこういう状況だからここは避難してください、指示を出してくださいと言った時に自治体にその一番近いのは自治体ですので、そういう事も踏まえて、私にとってはすごい重い責任があると思って日々そうしています。
でも、あのー、今の状況ってのは、なにも福島についてはそんな状況じゃないんだという事だけは申し上げられると思います。
2015年10月
田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長文字起こしブログ
1「なんで100bq/kgに下げたんだ、500bq/kgで良かったじゃないか」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
2「放射線被曝は生涯で1000mSvという考え方がある」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
3「無責任かもしれないけれども、最後は人の心の問題ですから」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
4「イチエフの安全についてはある程度責任を持って確保してまいります」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
5「ヨウ素はもう出ません」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
6「避難計画を作るエネルギー政策に対して今後とも推進しろなんてどうして言えるのか?」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
7「除染にかかる費用 自殺 過疎化交付金」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
8完「国ができないことを自治体にやりなさいっていうのは、それは無理です」江口副市長vs田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)
福島県視察後の原子力規制委員会委員長の記者会見文字起こしブログ
年間5mSvで白血病は労災なのに…「年間20mSvで生涯1000mSvという国際的基準がある」田中俊一原子力規制委員長記者会見10/28(文字起こし)
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