もんじゅ運営主体変更勧告、文科相が直接受け取り拒否
産経新聞 2015.11.13 08:00
【新閣僚に聞く】インタビューに応じる、馳浩文科相 =14日、東京都千代田区(荻窪佳撮影)
安全上の不備が続く日本原子力研究開発機構の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子力規制委員会は、所管する馳浩文部科学相に対し、13日に直接面会して変更主体を求める勧告文を渡すことを打診したが、文科相側が拒否したことが12日、分かった。原子力規制庁が明らかにした。代わりに文科省の局長が受け取る。
規制庁によると、13日の規制委の定例会で勧告の文言を決定した後、規制委の田中俊一委員長が直接、馳文科相に手渡すことを打診。文科相側が、同日は都合が悪いことを告げたため、規制庁が「翌週でも時間があるときに」と面会を要請したが、「研究開発局長がそちらに出向く」と回答し、直接の受け取りを拒否した。副大臣や政務官との面会も断られたという。
勧告権の行使は、平成24年9月の規制委発足以来初めてのことで、名宛人は「主務官庁の長」である文科相になる。田中委員長は馳文科相に直接会って、趣旨を説明することで、「本気の改革」(規制庁幹部)を求める意向だった。
勧告は、原子力機構がもんじゅの運営主体としてふさわしくないと判断。文科相に対し、半年をめどに別の運営主体を明示できなければ、廃炉を含めて在り方を見直すよう要請する
”もんじゅ”設置許可取り消し?「原子力機構の児玉理事長のお考えを思う存分聞いた上で判断するのが礼儀」田中俊一委員長10/28原子力規制委員会記者会見(文字起こし)追記あり
追記部分→児玉敏雄理事長聴取11/2〜異例の勧告へ11/4
原子力規制委員会 定例ブリーフィング(平成27年11月12日)
文字起こし部分 https://youtu.be/_CGLiAPqdFA?t=4m58s
松浦総務課長

原子力規制委員会について議題といたしまして、5つございます。
1番目でございますけれども「もんじゅに関する文部科学大臣に対する勧告について」ということで、
前回の委員会におきまして、委員長(田中俊一)から勧告文についての指示が事務方に降りております。
その文案、勧告の文案につきまして、えー、事務方の方で取りまとめましたので、それを委員会にお諮りするというものでございます。
https://youtu.be/_CGLiAPqdFA?t=11m21s
産経新聞:
もんじゅの件ですが、勧告の段取りといいますか、その文面を当日の規制委員会で決定して、文科省への手渡し段取りというのは決まってますでしょうか?
松浦総務課長:
はい、文科省、の、段取り、と、段取りにつきましては、えー、まだ仮置きでございますけども、金曜日の17時半にですね、文科省の田中局長、が、こちらにぃーー、いらっしゃいまして、そこで施行する予定でございます。
産経新聞:こちらのお渡し相手の方はどなたになるんですか?
松浦総務課長:次長を予定しております。
産経新聞:次長がやるということですね、わかりました。
https://youtu.be/_CGLiAPqdFA?t=17m4s
毎日新聞:
もんじゅは委員長から別途文科大臣への説明というのはどうなっているんでしょうか?
松浦総務課長:

あのーー、我々の方から文科省の事務方に対してですね、あの、委員長が文科省に往訪して、え…文科大臣に施行したいという申し出を、ま、先週からしているところでございますけれども、文科省事務方からの返答として、えーー、「文科大臣の都合がつかない」ということで、「田中局長にいらっしゃってもらって施行する」こういう段取りになってございます。
毎日新聞:
改めて別の日を設けてやるということではなくて、そもそも、「やらない」ということなんですか?
松浦総務課長:
はい、それにつきましても、まぁ、当然文科大臣はお忙しいので、明日ではなくてもですね、例えば「来週」とかというお話も申し上げましたけれども、文科省としては「田中局長がいらっしゃって、そ、明日受け取りたい」ということでございますので、えー、我々としても、もぅ〜、文科省の意向としてですね、え、それはあのー、お…「致し方ない」ということで、えーー、田中局長には明日いらしていただくということでございます。
毎日新聞:あの、確認ですけれども、だから「やらない」ということでよろしいですね?
松浦総務課長:「やらない」ということです。
ーー:
すみません、今の件で確認なんですけど、
あくまでも向こうの局長は「代理として受け取る」という形になるんですかね?
松浦総務課長:

あの…、法的効果まではわかりませんが、あの、あくまでも我々、あの、名宛人はですね、文科大臣ですので、文科大臣の使者なのか代理なのかわかりませんが、あのーーー、その両、方かもしれませんが、ということで…事務方が受け取ると言っています。
日本テレビ:
文科省側の説明としては「大臣の都合がつかない」と、こういう説明ということでよろしいんでしょうか?
松浦総務課長:そういうことです。
日本テレビ:
「時間を合わせることができない」と。
「来週も時間を作れない」と。
松浦総務課長:
あの、正確に申し上げますと、
明日はですね、大臣は「午後はいらっしゃらない」というふうに伺っています。
で、来週以降につきまして、え、わたし、からですね、文科省の事務方の方に「来週以降でもご都合は?」という話をしたところ、文科省としてはですね、ま、「明日に田中局長が受け取りに行く」ということで、えーーー、…そういうことで行いたい、ということでしたので、「我々としては、ま、そういうことにした」ということでございます。
日本テレビ:
あの、これは事案の大きさからして、やはり文科大臣というところが非常に大きい部分があると思うんですけれども、そのあたりも松浦総務課長の方から話をしていらしゃる?
松浦総務課長:当然しております。
日本テレビ」その上で文科省側は「局長が」っていうこと?
松浦総務課長:

そうですね。
文科省の判断としてですね、あの、「局長が受け取りに」あの、「来ていただける」ということですので、我々としても、次長が、そういう意味では交付すると、いうことで、え、明日、お渡しするということでございます。
日本テレビ:わかりました。
毎日新聞:
委員長の場合には、「勧告の中身について説明したい」と、確か話だったと思いますが、
次長が局長に交付する時っていうのは、同様の趣旨説明みたいなものはあるんでしょうか?
それとも単に施行するだけなんでしょうか?
松浦総務課長:
あのーー、明日(11月13日)、ま、5時半に予定しておりますけれども、ま、ただ渡すということはありませんので、ま、なんらかの説明をすると思います。
ま、その詳しい、どういう、詳しさで説明するか?というのは、これから相談していきたいと思います。
これは規制庁と文科省、「事務方同士で仕組んだな」と私は思った。以下想像↓
事務方同士の会話(想像)
規制庁;もんじゅの勧告だけど、大臣受け取りに来れる?
文科省:あの新米大臣か。
規制庁:田中委員長が「勧告の内容を説明する」って言ってるが、
文科省:説明なんかされたら迷惑なんだよな。無知な新米大臣が何を言うかわからないしな。
規制庁:ま、直接合わせない方がいいかもな。
文科省:大臣なんか腰掛けだから信用できないし、実態は何も知らないから、この件は外してもらおう。
規制庁:もんじゅは大切だからな、守らないと。
文科省:もんじゅ勧告は重大な問題だから、なおさら大臣本人が受け取らないほうがいい。
規制庁:そうだな。重要度は下げた方がいい。
文科省:軽い勧告という印象操作も兼ねて、こちらは局長が受け取りに行く。「大臣は忙しい」ということで。
規制長:ま、時間が合わないっていうことで。
文科省:そうしてくれよ、金曜なら大臣は本当に忙しいんだ。明日局長が取りに行くよ。
規制庁:そうすれば、こちらは田中委員長には引いてもらって「次長から渡す」ことにできるな。
文科省:ま、そのうちマスコミも忘れてうやむやになっていくだろう。
規制庁と文科省の事務方同士のやり取りの中で、こんなシナリオがあったんじゃないか?って、
松浦総務課長の表情は話し方を見ていて、思っちゃったわたしです。( 艸`*)
ー追記ー
朝はこんな感じ(↑の文章 「大臣は直接受け取らない」)でしたが、帰ってきたらなんと、忙しすぎる馳浩文科相がご自身で田中委員長から受け取ったという。
「私の空手チョップ恐れているのか」 馳文科相、事務方と一悶着 「拒否」一転、直接受け取り
産経新聞 2015年11月13日
田中俊一原子力規制委員長(左)から勧告の文書を手渡される馳浩文部科学相=13日午後、東京都千代田区の文部科学省(三尾郁恵撮影)
馳浩文部科学相は13日の閣議後会見で、高速増殖炉「もんじゅ」に関する原子力規制委員会による勧告文の直接受け取り拒否について、「事務方が私の日程を配慮した」と強調し、内部で一悶着(もんちゃく)あったことを明らかにした。結局、馳氏は「これ以上重要な日程はない」と述べ、一転して勧告文を直接受け取ることを決めた。
規制委によると、勧告は規制委始まって以来の重要案件のため、田中俊一委員長が直接、馳氏に手渡すことを打診。ところが、文科省側は「日程の都合が合わない」と回答し、代わりに同省の局長が規制委に出向くことを告げた。
馳氏はこの日早朝、その事実を知り、「事務方が私の日程に配慮した。これ(勧告)以上に重要な日程はあるのかといったら、事務方は真っ青になった」と暴露。馳氏はプロレスラー出身であることから、「私が威圧的で、空手チョップを恐れているのか。重要性を考えてほしいと事務方にお願いした」と一幕を明らかにした。
馳氏は早速、事務方に13日のスケジュール案を複数つくらせた上で、規制委との面会日程をねじ込んだ。当初は地元の石川県で政務日程が入っていたという。
困ったのは規制委側で、文科省の局長に対し、原子力規制庁の次長が対応する当初の予定を変更。田中委員長が急遽(きゅうきょ)、文科省に勧告文を持参することを決め、文科相側の突然の変更に合わせる形になった。
ネットでいろいろ出てきていたから、馳 浩(はせ ひろし、旧姓:川辺、1961年5月5日 - )文科省大臣は慌てたのだろうか???
やっぱり、私の想像通り、規制庁と文科省の事務方同士で勝手にごにょごにょ裏で相談して決めちゃったんだろうな。と、私は確信を持った。
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まあ、文科省は原発利権団体だもんね~~~。
ざっくり、3500億円ほどの電源開発促進税のうち1500億円位文科省がせしめている。残り2000億円は、もちろん経産省。
電気事業連合会の資料だからね。
3500億円て、どれだけ大きい金額か、ニュースを注意深く見ていると分かる。
自分たちのあぶく銭のために、学者を黙らせ、国民を被曝させるって、どうよ?
馳さんも、操り人形してないで、頑張ってよ~~~!!
きなこたーん!!
馳なんて、ネトウヨ暴力教師、森元の子分、安倍のシンパだよーん。
期待しちゃだめだよーん。