2清水一雄先生「A1・A2判定から摘出するサイズの癌がどんどん見つかっている事にかなり驚いた」11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)




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で、これが今年の5月に出まして、これが第19回なんですね。
第20日位の検討委員会が8月にありました。
このとりまとめを受けて、じゃあ検討委員会がどう動くか?ということだったんですけれども、

清水一雄先生の写真
201511103

で、この清水先生は、個人的に割と以前から取材していまして、清水先生は日本医科大の甲状腺の外科専門医の先生なんですけど、ボランティアで1999年からチェルノブイリ原発事故後現地に通って甲状腺の手術を、子供たちの手術をボランティアで毎年されている方なんですね。

なので、原発事故があって、甲状腺が問題になってきて、清水先生のお話を伺いに行ったほうがいいんじゃないかと思って日医大に行ったりしたことがあったんです。
なので、環境省とか福島県の委員になる前に清水先生の話を聞きに行っていたんですね。

清水先生は去年まで、「福島の原発事故で絶対に健康被害は出ない」と。
「健康に影響を与えるような線量じゃないから」ということを去年までおっしゃっていたんです。
で、すっと話をしていて、漫画のスピリッツの美味しんぼの鼻血の問題だとかこれはひどいとずっとおっしゃっていて、「絶対に健康被害は起きない」とおっしゃっていた清水先生が、少し今年、こう、なんとなく雰囲気と考え方が変わられて、病院にお話を伺いに行った時はこうおっしゃっていました。
出てきたデータを素直に受け止めて、今できることを全力でしなければいけない」ということをおっしゃっていました。

私は以前から話を伺っていたんで、
清水先生、でも昨年までは『全く健康に問題はない』とおっしゃっていましたよね?」とこの時に聞いたんですよ。
そうすると、
チェルノブイリに通った経験から子供達の甲状腺癌が増えている状況というのは、住民の方々が200ミリとか300ミリシーベルトを被ばくするような状況だからこそ健康影響が出たけど、福島の原発事故の後はそれほど高線量被ばくする住民の方々はおられなかったから、だから『健康に影響はない』と考えていた」と。

でも、今年本当に甲状腺評価学会とか、いろいろ風向きが変わってきたこと、考え方も変わってきた新しく出てきたデータというのは、検査をして100人を超える子供の甲状腺癌がどんどん見つかっていることと、健康調査で1巡目の検査が終わった後、2巡目の検査、2〜3年後にする本格検査の時に、1回目にA1判定とかA2判定とか。
甲状腺を見て何にものう胞も結節もなかった子供、それがA1判定なんですね。
そのA1判定だった子供が2〜3年後の検査で、もう10人悪性ないしは悪性疑いという診断がついているんですね。

甲状腺に何もない、のう胞も結節も何にもなかった子供が、2〜3年後に摘出しないといけないサイズの腫瘍になっているというのは、ありえるんですか?ってこの時に聞いたんですけど。
そうすると清水先生は「それは聞いたことがないと。
何十年も甲状腺の専門医をしているけれども、2〜3年で摘出するサイズのガン、甲状腺癌ができるというのは、自分は知らない」と。
「あり得るのかもしれないけれど、少なくとも自分は知らない」とおっしゃっていました。

「甲状腺癌はとても進行が遅いので、見つけて手術をしても転移が早いとかそういうものではないから大丈夫だ」という説明が繰り返されていたんですけど、今回本当に2巡目の検査でA1判定、A2判定、以前では問題なしとされていたグループから、どんどん摘出するサイズのものが見つかっているということが、清水先生は「かなり驚いた」ということをおっしゃっていました。

それで、今年の6月にお話を伺った時にかなり驚いたんですけれども。
なので、清水先生は、自分が福島の原発事故で多分住民の方々が大丈夫だと思っていたその根拠は「被ばく線量がみんな低かったからだ」と思っていたけれども、自分は線量の専門家ではないので、その報告すらきちんと評価し直さなければならないかもしれないと。
その「住民の方があまり被ばくしていないという、その報告書、とりまとめこそきちんともう一度精査したほうがいいのかもしれない」ということをおっしゃっていました。

あと、チェルノブイリでは4〜5年後から子供の甲状腺癌が増えたので、因果関係が、原発事故と子供の甲状腺癌にあるということを言っていて、
「原発事故があって4〜5年後から増える子供の甲状腺癌が原発事故の影響だ」ということに今まで、ま、今もですが、なっているので、今見つかる、「4〜5年より前に見つかる子供の甲状腺癌は原発事故と関係ない」という論拠の一つになっているんです。
もう、それ自体清水先生は疑ってらして。


チェルノブイリで原発事故があった時に、世界中の誰一人、子供の甲状腺癌が増えるということは知らなかったということ。
自分も当時も専門医だったけど、原発事故があって甲状腺癌が増えるなんて、子供の甲状腺癌が増えるなんて、因果関係がその後認められるなんて思いも至らなかったと。
なので、チェルノブイリの原発事故があって、当時どのように甲状腺検査をしていたかをもう一度疫学者がきちんと調査するべきだと。
『原発事故があって4〜5年後から子供の甲状腺癌が増える』というそのコンセンサス自体、きちんともう一度評価しなければいけない。疫学者が評価するべきではないか」ということをおっしゃっていましたね。

かなり本当に、この6月のインタビューではすごく突っ込んだことをおっしゃってらして、驚きました。
なので、甲状腺評価部会の部会長として、中間とりまとめに他の委員と混じって様々なものが盛り込まれたんですけれども、そのとりまとめに、もう一度線量評価をきちんとしなおすべきじゃないか、ということも入ってますんで。

その後の第20回の検討委員会で出てきたものは住民の方々の線量評価のプロジェクトだったんですけれども、
それは県が発案して、「今後こういうオーダーが出てきたので線量評価をやっていきます」みたいなことがあったんですよ。
第20回の検討委員会の議論では、それをまた、誰が、どういう考え方で、どの研究者が線量評価をしているのか?と。
または、福島県が福島県立医科大に委託事業としてやっていくだけだったら、他の日本の研究者であったり、世界の研究者であったり、そういう世界の指針が入らないので、県立医科大主体でやること自体、少し枠組みを変えたほうがいいんじゃないか。
というのが第20回の議論で上がりました。

それで、どうやって線量評価をしていくか?っていうのが、かなりいろんな意見が出て全然まとまらなかったんですね。

「このままやっちゃだめだ」とか、「もっと枠組みから話し合って決めるべきだ」とか、いろんな議論があって、最終的に第20回面白かったね。
第20回の検討委員会では、星座長が、星(北斗)先生という方が座長なんですけど、
「20回やってきて、今日は初めて議論らしい議論ができましたね」
いやいや、初めてじゃダメだろうってね。
ちょっと衝撃的でした。

それが今の検討委員会、福島県の表に出てきている状況の話ですね。




つづく




FFTV<おしどりマコさん講演>深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)2015年11月10日 文字起こしブログ


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