FFTV<おしどりマコさん講演>
深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)2015年11月10日
文字起こし部分のYoutube →https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=1h17m19s

先週末に甲状腺学会があったんですね。
写真を撮ってもダメですし、録音もダメなので、必死に書き取るしかなかったんですけど。
私は、検討委員会と甲状腺評価部会で「数十倍のオーダーで多い」ということが出てから、「もともと潜在的に子供の甲状腺癌はいたんですよ」とずっと説明し続けていた、初代の検討委員会の座長、山下俊一先生に「今年検討委員会が出した甲状腺評価部会の取りまとめ、どう思いますか?」っていう、意見を一度聞きたかったんです。
「数十倍のオーダーで多い、スクリーニング効果ではない」というものが検討委員会の評価部会で出ていますよ」ということで、今年の8月に福島市で学術会議のシンポジウムがあって、そこに山下先生が出られるというのでバーッと走って行って、「山下先生〜!」って言って、聞きに行ったんですよね。
で、「甲状腺検査について少しお伺いしたいんですけど」っていうと、「おしゃべりマコ!!ノーコメント、ノーコメント!」ってダッシュで逃げられて、ね。
なんか、ちょっとびっくりしました。
「ノーコメント、ノーコメント!」で、全然コメントが取れませんでした。
ま、その学術会議もビックリな内容でしたけど。
それで、甲状腺学会ではどういうことをおっしゃられるのか?ということがとても興味があって、それで、山下俊一先生の最後のスライドのまとめの中からすごく書き取ったものがちょっと象徴的だったんですけど。
「マス・スクリーニングとがん登録の違い」もしくは
「放射線生物学と疫学のギャップを埋める努力」とか。
ま、簡単に言うと、山下俊一先生や県立医科大学の鈴木眞一先生は、今でも「スクリーニング効果で子供の甲状腺癌が増えているんだ」ということをおっしゃっていました。
それで「放射線生物学と疫学のギャップを埋める努力」という山下俊一先生のスライドと、ここの話は、今年出てきた数十倍のオーダーで多いという疫学者たちの検討を否定するような形での内容のお話でした。
「疫学、がん登録とスクリーニングは違うんだ」というお話を。
なので、今でも学会の方では「スクリーニングで多い」ということが話し合われていました。
すぐに私は山下俊一先生の言うことを岡山大学の津田先生にメールで「まだスクリーニングって言ってましたわ」って、送りました。
あと今年の学会でちょと。
会場が違っていたので私とケンちゃんと別れて行ったんで、私が話を聞いていた方には出てきていなかったんですけれども、
県立医科大の方で患者会を立ち上げるという発表がありました。
患者さんの対話の機会を設けるということが目的ということで、小児甲状腺癌の患者会を立ち上げるということが出されていました。
で、そのことについて県立医科大に色々と話を聞いているんですけれども、その回答は出てきていないという形です。
https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=1h21m12s
甲状腺の話から少し逸れるんですけど、学会で海洋生物の国立環境研究所の堀口敏宏先生とおっしゃる方が発表されていて、甲状腺学会で海洋生物の発表?なんだろう?って思ったんですけど、国立環境研究所の堀口先生が、とても、こう、素晴らしい興味深い方で。
2013年に原子力規制庁の海洋モニタリング検討会というのがありまして、通称海モニって言うんですけど、そこに堀口先生は委員で来てらして、そこで取材をしていた時にとても色々話を聞いてくださって。
当時東京電力が原子炉の使用済み燃料にどれだけヒドラジンとホウ酸という化学物質を入れたのか?総量を発表していなかったんですね。
ヒドラジンやホウ酸など、そのほかいろいろな化学物質も放射性物質と同様、とても発ガン性の高い物質なので、それが海に垂れ流しになっているということで。
で、総量がどれだけなのかも出てこないというのがとても問題なので、この海モニという検討会で堀口先生に、「東京電力がどれだけホウ酸を入れたかヒドラジンを使ったか追及してくれませんか?」っていうことをお願いしたんですね。
そうすると堀口先生がとても聞いてくださって、規制庁や東京電力に突っ込んで、毎回毎回聞いてくださって。
で、結局、全5回だったんですけど。
わかったことは、「2011年事故発災当時はとても混乱していたのでホウ酸をどれだけ入れたかわかりません」ということが出てきました。
堀口先生は「それはさすがにおかしいだろう」と。
「何かしら、どこに何があったのか、メモとか、購入量とか、保管量とかすらないのか?」というと、
「津波で流されたものもあり、混乱の中どこにどれだけなのかわかりません」ということで、結局ホウ酸がどれだけ2011年に投入されたのか?というのは出てこなかったんですよね、驚きました。
で、その堀口先生が甲状腺学会で発表されることっていうのはどういうことなんだろう?
それが興味深かったですね、ケンちゃんが聞いてくれたんですけど。
イボニシという貝の調査についてだったんですね。
簡単に言いますと、
原発を中心にした広野町から双葉町を含む30kmのあたりでイボニシという貝がほとんど観察されないことがわかった。
ということだったんです。
宮城県や岩手県、福島県の北部の地点と比べると、
30kmのあたりでは全く見られないんですけど、その他では年月が経つにつれて、一旦津波で無くなったけれども。

イボニシ
ケンちゃん:
最初は「津波で無くなっていなくなったんじゃないか」と言われていたそうなんですけど、原発の周辺で、30km以外の地域はどんどんどんどんイボニシが戻ってきたそうです。
マコ:
それで、堀口先生は有機スズ汚染の関連でイボニシの全国調査を25年続けてらして、とてもイボニシを見つけるのが上手なんですよね。
「25年イボニシの調査をしてきたけれども、30kmの範囲でイボニシがほぼ全く採取されなかった経験は皆無である」ということでそういう発表をされていました。
これの原因が何なのか?というのはわからないんですけれども、海洋生物のあきらかな減少が見られるという報告をされておられましたね。
堀口先生、ま、ほんとうに海洋生物とか、イノシシとか農林水産系の学会では、原発事故の影響で海洋生物なり牛なり鳥なりなんらか影響があるということが既に発表されていて、学会ではそういう論調になんだけれども、甲状腺学会にこられて「人間の学会だけは絶対にに影響云々はないって今でも言ってるね」とおっしゃっていましたね。
「これだけ他の学会が違うと言っているのに、他の生き物と違うのね」みたいなことを堀口先生はおっしゃっていましたね。
それが甲状腺学会では一番異常だと思いました。
つづく
FFTV<おしどりマコさん講演>深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
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コメント
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★掛け値なく、「世界イチ危険な原発もんじゅ」 信じられないことに、世界一危険なこの原発を、捨ててないのが世界中で日本だけ「【原発キチガイ安倍自民】」!!・・・なにかの冗談ですか?お笑いですよね??ジョークで片付けたくなります。とっても信じがたい話ですから。
●もんじゅとは?・・・新原発といえないほどのロートル(永遠の未完成)=なぜなら、50年研究してモノにならない。
★英仏米ロなど全ての国は【あまりに危険すぎて】とっくに撤退!本当に信じられないことに、世界一危険なこの原発を、捨ててないのが世界中で日本だけ、「【原発キチ●イ安倍自民】」だっていうんだからわらわせる!
(1)福島原発の何百倍も危険! (2)事故を起こしたら水で冷やせず、永遠に燃え続け、多分日本列島を含む東アジアは居住不可能に!これはウソではありません。 (3)しかも、現在、毎日数百万の維持費。これまで1ワットも発電していない究極のキチガイ技術。
(危険1)「燃料」が、あらゆる核物質でも最も危険性の高い悪名高い冥府の王「プルトニウム」!! (危険2)核暴走が起こりやすい!!(以下サイトより) (危険3)水で冷やせない!!事故れば手の施しようがない!!フクシマ事故の比ではない!!冷却材そのものが、水でなく、燃えて爆発するナトリウム!! (危険4)建物の構造が地震に弱い!!
(参考)「福島原発以上に危険性のある高速増殖炉もんじゅで今起きていること」
http://shibayu36.hatenablog.com/entry/20110329/1301399251
★戦争に「負ける」ために「原発再稼働」させる「自民党」!■ 世界イチの原発銀座「敦賀」を攻撃されたら、一瞬で敗戦どころか、日本列島放棄せざるを得ない!
★掛け値なく、「世界イチ危険な原発もんじゅ」 信じられないことに、世界一危険なこの原発を、捨ててないのが世界中で日本だけ「【原発キチガイ安倍自民】」!!・・・なにかの冗談ですか?お笑いですよね??ジョークで片付けたくなります。とっても信じがたい話ですから。
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★掛け値なく、「世界イチ危険な原発もんじゅ」 | 2015.11.22 10:46 | 編集