最新の柏市甲状腺超音波(エコー)検査判定結果が出ました。

「千葉県柏市甲状腺検査「173人中、B判定6人とC判定11人で1割になる異常な数字」11/6原子力規制庁前抗議(文字起こし)」のブログを書いた時の9月30日までの結果と比べると下記のようになります。
~平成27年9月30日 →~平成27年10月31日
A1 61 → 73
A2 95 → 108
B 6 → 7
C 11 → 11
合計 173 → 199
「平成27年7~9月分測定結果に関するお問い合わせが多く寄せられたため、「よくある質問」を掲載しました。「よくある質問」はこちらをご覧ください」と初めに書かれています。
B判定+C判定で全体の1割になるということで、たくさんの問い合わせがあったようです。
よくある質問
Q1 C判定が福島県「県民健康調査」と比べて多いのはどうしてですか。
C判定につきましては、結節やのう胞に限らず、比較的よく見られる甲状腺の疾患が疑われる場合も含まれます。確実に二次検査が受けられるように判定の対象としたため多いと考えられます。現時点では最終的な結果は出ておらず、福島県「県民健康調査」 と単純に比較できるものではありません。また、現時点ではがんと診断された方はいません。今後も継続的な調査をし、結果につきましては、まとまり次第、ホームページ等で公表していく予定としています。
Q2 A2判定を経過観察しないのはどうしてですか。
A2判定につきましては、のう胞については良性であること、また、結節についても微小であること、検査機器の精度が向上したことによってようやく見つかるようになったものであり、そのほとんどは良性であること、今後すぐに大きくなっていく性質にないこと等から、今般の検査における経過観察対象には設定しないと判断しました。
Q3 所見、診断内容は公表しないのですか。
この検査は一次検査(スクリーニング検査)をしているものです。検査の結果、より詳しく確認いただくために二次検査を受けていただくものです。
Q4 比較的よく見られる甲状腺の疾患にはどのようなものがありますか。
単純性甲状腺腫
思春期頃の若い女性に多く見られます。甲状腺機能に明らかな異常はありません。
腺腫様甲状腺腫
甲状腺に大小さまざまの結節が多発し、全体的に腫れます。
バセドウ病
甲状腺ホルモン過剰により、動悸、頻脈、疲れやすさ、指のふるえ、眼球突出等の症状を呈します。女性に多い傾向があります。
橋本病
甲状腺ホルモン不足により、寒がり、動作緩慢、皮膚の乾燥、便秘等の症状を呈します。女性に多い傾向があります。
おしどりマコさんは南相馬の講演で「単純に福島県民健康調査とは比較できない」とおっしゃっていました。↓
5福島県以外の自治体の甲状腺検査「単純に比較はできない」 11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)
なので怪しいものは専門医に回すというのがC判定になっていて、なので、福島県の検査より柏市であったり他の自治体。
柏市であったりというのは人数に対してC判定の割合が多めに出がちなんです。
福島県はちなみに今、それもちょっと問題あるなと思うんですけど、137人の悪性ないし悪性疑いですけど、いまのところC判定は一人しか出ていないんです。
なのに他の自治体ではC判定が6人とか、結構たくさん出ている自治体もいるので。
なぜそういうことになっているのか?というと、枠組みをそのまま使っていない、考え方が違うから。
とりあえず、自分はあんまり詳しくないから専門医に診てもらって、お願いというのが全部C判定に入っているっていうのが問題点の一つでもあります。
甲状腺超音波(エコー)検査測定結果・年齢区分別一覧(平成27年7月1日~平成27年10月31日)も公表されていました。

それぞれの年代でまとめてみました。







↑幼児はほかの年代に比べて異常のないA1の率が高いのに、C判定がとても多い。幼児のA2には今後の注意が必要なのではないか。



小学生になるとすでにA1とA1以外の割合が逆転している。
すでに結節やのう胞を持っている子供の割合が増え、今後の注意がとても大切に見える。
中学生以上になると男女共検査人数がとても少ない。
少なすぎて表にする意味もないと思いましたが、作ったので一応載せておきます。
中学生は男子も女子もB、C判定はゼロだけど、A1よりもA2判定の人数の方が多くなっていることに注意したいと思います。
A2は「結節(5.0ミリメートル以下)またはのう胞(20.0ミリメートル以下)がある」ということです。
本来ならば、A1で「結節やのう胞は認められない」子供の方が多いのではないでしょうか?
小さくても、結節やのう胞が甲状腺に認められるということについて、もっと多くの子供達の検査の必要性を感じざるを得ません。





↑合計4人のみの検査でA1が2人、A2が2人となっています。

↑高校生女子は、結節ものう胞も無い正常な甲状腺の子供が一人しかいません><。それ以外は全員結節やのう胞が認められています。


↑たった3人の検査のうち結節ものう胞も認められなかったのは一人だけです。

検査人数がとても少ない中、高校生女子、高卒程度女子に1名ずつC判定。
高卒程度には2名の女子にB判定も出ています。
なんらかの結節やのう胞を持っている子供が何もない子供に比べて多すぎると思います。
このような自主的な検診なので、心配に思っている人しか受けないという事実もあると思いますが、異常の全くないA1の率が非常に低いことが気になります。
単純に福島県や他県と比較はできないにしても、原発事故前にも、このように二次検査が必要になるような甲状腺の状態があったり、、または結節ものう胞もない子供がこれほどまでに少ないものだったのか?
「事故前は検査していないからわからない」と言われてしまったらそれまでですが、私は大変疑問に思いました。
私の個人的な感覚からすれば、結節やのう胞が無いA1と、結節やのう胞ができてしまっているA1以外の2種類に分けてもいいぐらいだとおもっています。
(それぞれの円グラフをA1とA1以外で見直してみると、何も無い子供が少なくてぞっとします)
多分、原発事故がなければ、子供達の甲状腺に、結節(しこり)とかのう胞(水の入った袋)なんて、できている人の方がダントツに少なかったはずだから。
癌にならなくたって、甲状腺の中にブツブツがあるというのは、そもそも健康な子供として考えた場合どうなんだろうか?
このような結果が出た以上、柏市は事故当時18歳以下の子供たち全員の甲状腺の検査をするべきです。
<甲状腺検査>北茨城市平成26年度の結果 3593人中3人が甲状腺ガン〜「放射線の影響は考えにくい」
<甲状腺検査結果>福島県と福島県以外〜2015年3月31日現在〜A1,A2,B,C
千葉県松戸市の甲状腺検査〜2015年7月末までの結果
千葉県柏市甲状腺検査「173人中、B判定6人とC判定11人で1割になる異常な数字」11/6原子力規制庁前抗議(文字起こし)
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【大変だ!】なんと!福島県は1000人近い子供が甲状腺癌を発病すると予測している!(2015年6月23日火曜日)
1)(共同通信2015年06月23日)福島県、甲状腺治療の費用負担 診療データ収集も!県は今年3月末時点の調査から900人程度と見込む!2)(毎日新聞2015年06月23日)福島原発事故:甲状腺がん…19歳以上も医療費全額助成 東京電力福島第1原発事故の影響を調べるため福島県が当時18歳以下の子供を対象に行っている甲状腺検査で、県は23日、「がん」や「がんの疑い」と診断された子供らの医療費について、19歳以上も全額助成すると発表した。7月上旬から申請を受け付け、これまでかかった医療費もさかのぼって助成する。福島県内の自治体は18歳以下の医療費を全額助成しているが、治療の必要な19歳以上の人がいることから助成の拡大を決めた。住民票を県外に移した避難者も甲状腺検査を受けていれば、自治体の医療費助成がなくなる年齢から対象とする。★【県は対象者を約1000人と見込み!】甲状腺がんが増えているかどうか調べるため診療データの提出も求める。3)チェルノブイリでゴメリ州は10万人に11.3件の甲状腺癌。福島推定(疑い含め)10万人で約263人。
http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/2015/06/blog-post_958.html
http://www.47news.jp/CN/201506/CN2015062301001800.html
http://mainichi.jp/select/news/20150624k0000m040062000c.html