チェルノブイリ被曝者の今「甲状腺がんは子供だけではない・非腫瘍性甲状腺疾患・心臓血管系・高血圧など」~チュマク博士講演11/24(文字起こし)

チェルノブイリ事故の健康影響~チュマク博士講演
2015年11月24日(火)14:00~16:30
チェルノブイリ事故の影響により、甲状腺がんや白血病などの腫瘍だけでなく、様々な非がん系の疾病が観察されているー。事故25年目に公表された『ウクライナ国家報告書』は、福島原発事故を経験した日本に大きな衝撃を与えました。この『国家報告書』で“健康影響”の章を監修したアナトリー・チュマク博士の講演

アナトリー・チュマク博士 
1984年医学博士。1994年に免疫学アレルギー分野で教授。2012年から、ウクライナ科学アカデミー、ウクライナ放射線医学研究センター副所長。1986年、事故処理作業員の健康管理と医療支援のため、ウクライナ保健省の代表としてチェルノブイリ原発の30キロゾーンで働く。 2011年に刊行した「ウクライナ国家報告書」の健康影響に関する編集責任者、「チェルノブイリ事故の健康影響?四半世紀の結果」の事務責任者をつとめる。
 



アナトリーチュマク博士




7:05〜https://youtu.be/8Z1zpnfm2GA?t=4m59s
私どもの経験を皆さまと分かち合えるということを今日は嬉しく思っております。
そしてもしかしたら経験だけではなくて、私たちが犯してきた間違いというものを、皆様が間違いを犯さないように、この場でお話しできることを嬉しく思っております。

私の用意したプレゼーテーションの資料は皆様のお手元にすでに用意されているというのを知りまして、安心しております。

皆さんご存知のようにチェルノブイリの事故とはIAEAが定めた最も高いレベル、レベル7です。
86年、プリピチャという町

医学的に見た影響、被害というのは非常に大きいものです。

チェルノブイリの事故からもう直ぐ30周年になろうとしているんですけれども、今、晩発性というか、後遺症というか、で出てくる症状についてお話しする時期になりました。

チェルノブイリの被曝者の今」というテーマでお話しします。

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全員がウクライナではないんですけれども、急性被曝と診断された人がすでに28人亡くなり、それから2013年までにさらに51名が死亡しました。

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そしてその死因なんですけれども、多くは心臓血管です。
それから腫瘍です。


そして現在生きている人々ですけれども、様々な箇所に症状、疾患を抱えています。
すべての部位においてということです。


1990年の段階では、急性被曝症と診断されなかった人、まだはっきりとは診断されないという意味だったんですけれども、ある時期を通してその人たちもまた新たな症状を抱えています。

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広島長崎では、ある程度の時間が経って起こった症状は白血病でした。

その後の調査を幅広く、そしてこれは簡単なことではなかったんですけれども、疫病の調査をやることによって、チェルノブイリの事故処理班、作業員たちの白血病もチェルノブイリの事故と大きく関係しているということがわかりました。

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これらの人たちの白血病の発症の割合というのは、被曝をしていない人よりも3倍高いということがわかっています。

慢性リンパ被曝症は、広島長崎ではよくある病気ではありませんでした。

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ウクライナとロシアそして日本での長期追跡調査の比較をしています。
この症状というのはチェルノブイリ事故の15年がピークでした。
そこからは少しずつ減少しています。

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チェルノブイリの子供の癌、甲状腺がんなんですが、最初に記録されているのが1990年です。
そこから高い割合になっています。

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そしてこの甲状腺癌の発症というのは子供だけではなく、すべての原発被曝者に見ることができます
何年間にも渡って予測をしているんですけれども、実際に甲状腺癌の人が見つかった数というのは予測を大きく上回っています。
女性男性の違いでいうと女性の方が多い。
これは被曝に関わらず、甲状腺癌の発症率が女性の方が多いということです。

様々な居住地での甲状腺癌の発症数です。
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チェルノブイリの被爆者の今1

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それから非腫瘍系の甲状腺疾患、これが非常に高く出ています。

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ただこの原因、いくつか原因があるんですけれども、ひとつはヨウ素がない。
これらの地域には、土壌にも水にもヨウ素がないということが一つの原因と考えられています。

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そして他の場所、いわゆる固形癌ですけれども、この発症が高まっているのは事故処理班の作業員にみられます。

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作業員には女性もいたんですけれども、その女性の乳がん、乳頭癌の数というのが予想の数を大幅に超えています。
まだ、非常に注意してこのデータを見ているところです。
このグループ、対象の人数があまり多くないということ。
それから避難者が事故前には癌の発生というのが非常に小さかったということに注目しています。

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ただ非常に重要なのは腫瘍のない癌です。
細胞系の癌なんですけれども、この疾患。
実際にはライフスタイルに大きな影響をもたらしています。


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たとえば心臓血管系の病気は、若い時に被曝をした人、ある時期避難して過ごした人は、今も同じ病気を抱えています。
そして腫瘍、……死亡率も高い

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事故の処理に当たった時に40歳から60歳だった人の死亡率が高い。

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作業員の死亡率の構図を見てみますと非常に興味深いのは、腫瘍の疾患とかその他●よりも、交感器系というんですか、高血圧であるとか、血管系の心臓血管系の病気、循環器系の病気を抱えていて、それによって死亡するケースの割合が多いというのが現状です。

ですから医療的、それから社会的見地から言いますと、この、癌じゃない、腫瘍じゃない原因、心臓血管系の病気というのが非常に死亡リスクを高めているということが言えます。
ただこれが本当に被曝と関係があるのかということはまだ●です。

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そして、精神的、感情面の状態です、比較的健康に大きく影響します。
事故初期は機能障害の方が目立っていました。

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それから機能障害は下がるわけですけれども、違う症状が現れてきます。

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実はですね、「チェルノブイリの問題はもう現実的ではない、何度チェルノブイリの話をするんだ、飽き飽きした」と言われていた時期がありました。
ただ炭酸が瓶の中にあって時間がたったらバッと膨れ上がったということがあるように、同じように原子力の吹き出たものというのがありました。それが福島第一です。

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ウクライナはチェルノブイリの痛い経験を持っていますので、福島第一の事故に最初に反応を示しました。
キエフにある日本大使館を通じて私たちの持っている全ての資料をお渡ししました。

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そしてチェルノブイリの経験を知ろうということで、たくさんの代表団の方が日本からいらっしゃいましたけれども、それは大臣レベルであったり、県のレベルであったり、様々だったんですけれども「チェルノブイリはどうだったか」関心を示す人々を私たちは迎い入れました。

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ここの写真にあるのは、ウクライナ非常事態省と日本の代表団とのセッションです。
そして私ども専門家は福島の現場に行きました。

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先ほど申し上げましたように精神的心理的な影響、それからトラウマというのは長く残るものです。
チェルノブイリでも、30年経とうとしている今でも大きな問題になっています。
そして福島でも被害者の間では心理的な問題が今も蓄積しています。
さらに日本の場合には津波という大きな被害もありましたので、精神的な影響というのは大きい。

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ただこの間、様々な研究がされており科学的な情報というものが十分に蓄積されています。
そして今、一般の人々に一般のわかりやすい言葉で活用し、広げることが求められています。
この情報をいかにわかりやすい言葉で広めるかという、この成功例を示しているのがWHOの国際チェルノブイリの医療情報ネットワークの活動で証明されている。

この情報というのは正しいチャンネルを通して広がらなければならないと思っています。

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正しいチャンネルというのは、誰を信じたらいいのか?という話になるんですが、
それはお医者さんを信じるべきか、教師か、あるいは聖職者を信じたらいいのか?
その人たちを通じてもっとも人々が接触する情報が広がるということは必要と考えています。
私たちは聖職者というのは使いませんでしたけれども、お坊さんとか牧師さんを通じてというのは使いませんでしたけれども、人々が一番接する機会がある医者とか教師とか、その人たちのためにセミナーとかレクチャーを行いました。

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チェルノブイリではいま、石棺と言われている、壊れた原子炉を覆うものの新しい建設が必要になってきているという問題があります。
失敗を繰り返さないためにも、そして作業員の人数を最小限に抑えるためにも、私たちは厳しい管理をしています。

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私は原子力、それは軍事的な目的であっても平和的なものであっても、それにより人々が苦しむことに全く反対しています。
私たちは今すぐに生活環境を変えることはできません。
私がこの場で伝えたいメッセージというのは、この写真にありますようにチェルノブイリの悲劇のために建てられたこのモニュメントに尽きるというふうにいえます。

チェルノブイリの被爆者の今2

これは落ちていく鶴なんですけれども、ここに文字が書いてありまして、ウクライナの詩人の●の詩が書いてあります。
「生きるもの死すもの、そして生まれてこなかったものへ」の碑

ありがとうございました。



35:28
チェルノブイリの被爆者の今3
白石草さん:
今お話をお聞きしまして、
私たち日本では、チェルノブイリ原発事故の影響は、晩発的なものは「小児甲状腺以外にはない」というか、「小児甲状腺がんのみである」というふうに日々言われておりますけれども、さきほど吉田さんに示していただきました、今回報告書をまとめたチョマクさんの直接の口から、「甲状腺がんは小児だけではなく大人にも発生している」。
さらに、「腫瘍系以外の甲状腺の様々な疾病もある
さらに「ほかの固形癌、癌以外の疾病などについても観察されている」というような。
我々は常にいろんなところの情報を通じまして、そのことは見聞きしているかと思いますけれども、今般直接ご説明頂いたところです。

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甲状腺乳頭がんという大人しいがん

乳頭がんってのは震災前からよく見つかるがん
報告例によって揺らぎがあるが、少ない報告で10%くらい、最も多い報告では28.4%
甲状腺検査で見つかった甲状腺ガンは被曝によるものではなく、よくある甲状腺乳頭ガンだと思う

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推進屋は、何も国民から罵倒される再稼働になんかに執着しないで、葬儀屋になった方が儲かるのでは?

下記の、最近での有名人の訃報表。
国内。311前ならば、「90までなど、当たり前」と言われたが、今や、「還暦まで来れたら、めっけモノ」と言う時代、人口も減っている。
食べて応援・混ぜて応援と言う、煽りもあって、下記の方々の平均寿命を出すと、何と、
45.6歳と、平安時代なみである。
実際、フクシマよりも、四半世紀事故が先行した、チェルノブイリを抱える、ウクライナでは、12年後には、日本での男女の寿命が、4年前の時点で、40歳を割り込んでくると予測している。私自身でさえ、当初は、「何を、極端な!」と思ったが、実際、経験者の言は、説得性があると言うか、当たらずしも遠からず、と言うか、都内電車での、多数の救急搬送、近場でも、関西に住む、私の妹の働き盛りの3名もの心筋梗塞死。私の地中部での、40~51歳の知己の3名もの癌死。まさに、ウクライナ政府の予想のする状況を踏んで言っているではないか。
ウクライナ・ベラルーシでの各種病いのトレンドでは、日本の福島の原発爆発に照らすと、今から2年後に、発症数のピークが、今以上の勢いで来て、その後も、10年程度は、高位に患者数は推移する。この経験則を正視せず、医療の現状・事故現場の惨状を隠して、日本人の命など何のその、外国人へのおもてなしだけのために、今から5年後の5輪をすると言うのか? 事故直後から、放射能被害は、専門家から懸念されていたが、ここまで、若年層で、病死が多いとは。。。病院・葬儀業は、どこも、満員御礼だと言う。明日は我が身。身支度を。

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