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11.30
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NHKは福島でしか報じない

福島県のニュース 福島放送局
甲状腺検査2巡目の結果報告

2015年11月30日 NHK福島

甲状腺1

原発事故をうけて県が進めている甲状腺検査について専門医などで作る会議は2巡目の検査で新たに39人にがんやがんの疑いが見つかったことを明らかにしました。
これについて専門医らは「放射線の影響とは考えにくい」とする見解を改めて示しました。
原発事故で拡散された放射性物質は甲状腺に蓄積するとがんを引き起こす可能性があり県は事故当時18歳以下だったおよそ38万人を対象に検査を進めています。

甲状腺2

30日は検査の内容を検証する委員会が福島市で開かれこの中で事故後行われた1巡目の検査であわせて115人にがんやがんの疑いが見つかったほか去年から始まった2巡目の検査で新たに39人にがんやがんの疑いがみつかったことが報告されました。

甲状腺3

また、2巡目の検査でがんやがんの疑いがみつかった39人のうち19人については1巡目の検査でしこりなどは見つからなかったということで福島県立医科大学の医師は「その後、新たに腫瘍ができたのではないか」という見解を示しました。

甲状腺4

こうした結果について委員らは被ばくした線量がチェルノブイリの事故と比べてはるかに少ないことなどをあげ「放射線の影響とは考えにくい」とする見解を改めて示しました。

甲状腺5

その上で、甲状腺がんはただちに命に影響を及ぼす病気ではないことを県民に説明するとともにこれまでの調査でわかったデータと照らし合わせながら放射線の影響でがんが増えていないか長期的に検証すべきだとする意見が出されました。
11月30日 18時49分




「新たに9人」小さく見せるためにこういう言い方もあるのかと思う
やはり福島だけの放送

2巡目の甲状腺検査 新たに9人が「甲状腺がん」と診断

(福島15/11/30)FNNLocal

FNN1.png

新たに9人が、「甲状腺がん」と診断された。
甲状腺検査は、福島第1原発事故当時に18歳以下だった子どもなど、およそ38万人を­対象にしていて、2014年4月からは、2巡目の検査が行われている。

FNN2.png

専門家による30日の検討委員会では、9月末までに検査が確定した、およそ18万2,­500人の結果が公表され、新たに9人が「甲状腺がん」、5人が「がんの疑いがある」­と報告された。

FNN3.png

1巡目とあわせると、「甲状腺がん」と確定したのは115人、「がんの疑いがある」と­診断されたのは39人となった。
検討委員会の星 北斗座長は、「放射線の影響は考えにくい」としている。

FNN4.png

星座長は「チェルノブイリに比べて極めて低いという話と、ま、当時の、非常に、いー、感受性の強い子供達、小さな子供達からの発生が今のところ見られないという二点において、ええそうは考えにくいというふうに判断しています



ということで、今日の検討委員会の資料を見てみよう。

第21回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年11月30日)
県民健康調査「甲状腺検査(本格検査)」実施状況
第21回福島県1
第21回福島県2

とてもわかりにくい。
資料を見ても甲状腺癌または癌の疑いと診断された人数がトータルで何人になったのか?
非常にわかりにくい。

わかりにくいので過去の資料を見直してみる。

第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料より

県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要【確定版】
先行検査1
先行検査2

先行調査の合計では
・悪性ないし悪性疑い 113 人(手術実施 99 人:良性結節 1 人、乳頭癌 95 人、低分化癌 3 人)

県民健康調査「甲状腺検査(本格検査)」実施状況(8月31日)
8311
8312

8月31日時点での県民健康調査「甲状腺検査(本格検査)」実施状況では、
・悪性ないし悪性疑い 25 人(手術実施 6 人:乳頭癌 6 人)


この時点での合計は
悪性ないし悪性疑い 113 人+25人=138人
手術実施 99 人+6人=105人
良性結節 1 人
乳頭癌 95 人+6人=101人
低分化癌 3 人

で、今回の結果は「平成 26 年度実施対象市町村、平成 27 年度実施対象市町村計」ということだから、
今回の数字を先行検査の合計に足せばいいということになるんですよね?

平成 26 年度実施対象市町村、平成 27 年度実施対象市町村計
・悪性ないし悪性疑い 39 人(手術実施 15 人:乳頭癌 15 人)


悪性ないし悪性疑い 113 人+39人=152人
手術実施 99 人+15人=114人
良性結節 1 人
乳頭癌 95 人+15人=110人
低分化癌 3 人

結果現在わかっている甲状腺癌悪性または悪性疑いの人数は
悪性ないし悪性疑い152人
そのうち
手術実施の子供が 124人
124人のうち乳頭癌 が120人

と、いうことになる。

しかも、39 人の先行検査の結果は、
A 判定が 37 人(A1 が 19 人、A2 が 18 人)
B 判定が 2人

結節ものう胞も何もなかったはずの子供A1がおよそ半分を占めている。


こんな大変なことになっているのに、「放射線の影響は考えにくい」
そして、「被曝線量はチェルノブイリよりはるかに低い」というが、
はるかに低いって、何を根拠に、どうしてそんなことが言えるのか?
そもそも、その根本の考え方に疑問がある。


4住民の初期被ばく線量評価「まだオープンになっていないデータがある」11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)
「当時の、事故直後の測定はバックグラウンドが高すぎたので、正確な数字ではない」



「正確な数字が出ないほどバックグラウンドが高かった」…








第21回 福島県県民健康調査検討委員会関係ブログ

<福島県民健康調査>悪性ないし悪性疑い 152人に!!「放射線の影響とは考えにくい」

「慢性腎臓病の増加が推測される」橋本重厚福島医科大学教授11/30第21回福島県県民健康調査検討委員会

1.放射線の影響か?臨床症状はあったのか?多発?11/30 第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

2.内部被曝の重要性呼気で被曝している可能性がある」テレビ朝日報道ステーション11/30第21回県民健康調査記者会見&当日の番組(文字起こし)

3.秘密の会合 東京新聞11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

4.血液像の値「変化がない」ではなく「低下傾向が続いている」という状況 11/30おしどりマコ 第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

5. 星「確かに調べたらいっぱい出てきましたよ」 11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

6.津田論文に福島県立医大から反論・県立医大以外の手術結果は?・座長が県立医大関係者でいいのか?11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

7完.「県立医大で手術を受けると切らなくてもいいものまで切られてしまう?」他11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

「がんの多発」タブー視・議論後退・公平、公正な会議運営ができるか?12/20東京中日新聞





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comment 3
コメント
はじめまして。
福島の健康調査のことを書いてくださっている人を探してここにたどり着きました。
詳細な情報をありがとうございます。

1点、計算の間違いについてお知らせします。
手術実施の子ども 99+15=114
乳頭がん 95+15=110
が正しい情報ではないでしょうか。

数字が独り歩きされるのを懸念して取り急ぎご指摘いたします。
m*a | 2015.12.02 16:17 | 編集
ありがとうございます。
ものすごい計算間違い (ノ∀`*)ペチッ!! 
訂正させていただきました。感謝です。
きーこ | 2015.12.02 20:30 | 編集
これって県民健康調査での結果だよね。
A1は、異常ないだったよね。
A1で、大丈夫ってガッツポーズした人から、こんなに沢山癌が出ているの?
B判定なんかされた人は、この県民調査の2度目は待てないよね。
きーこちゃんが、ここにB判定の人は、その後・・・・って載せてないってことは、
原子力マフィアは、そういうこと隠しているんだろうなぁ~~~。
つまり、言えないくらい酷い状況って事???
あ~~~。心臓ドキドキしてきた。
きなこ | 2015.12.03 13:33 | 編集
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