「慢性腎臓病の増加が推測される」橋本重厚福島医科大学教授11/30第21回福島県県民健康調査検討委員会



資料3−2
平成 23~26 年度 県民健康調査「健康診査」
健診項目別受診実績基礎統計表


P65まとめ



(4)高血圧者(収縮期血圧 140mmHg 以上、拡張期血圧 90mmHg 以上)の割合は 40
歳以上で男女ともに平成 23 年度に比べ、平成 24、25、26 年度と経年的に減少した。
39 歳以下では男女ともに高血圧者の割合は低いが、平成 23 年度に比べ、平成 24〜
26 年度はより低かった。あらゆる年齢層で女性に比べ男性の高血圧者の割合は多かっ
た。
(8)65 歳以上の男性で腎機能低下を示す血清クレアチニン 1.15mg/dL 以上の割合が平
成 23 年度 7.6%であったのに対し、平成 24、25、26 年度にはそれぞれ 8.3%、9.0%、
9.9%と経年的な増加傾向を認めた。
(9)腎機能低下を示す eGFR60ml/min/1.73m2未満の割合では 40 歳以上の男女とも
に、平成 23 年度と比べ、平成 24、25、26 年度と経年的な増加傾向を認めた。



福島医科大学 橋本重厚教授:
高血圧は23年度に比べて26年度は減少。
一方でクレアチニン、あるいは●たい率、計算上のもの、ではありますけれども、
これはクレアチニンが増加eGFRが低下、でありまして、
慢性腎臓病の増加
が推測されます。





血清クレアチニン
P23〜(↓表はクリックすると大きく見ることができます)
血清クレアチニン23 血清クレアチニン24 
血清クレアチニン25 血清クレアチニン26



eGFR
P25〜(↓表はクリックすると大きく見ることができます)
eGFR23 eGFR24
eGFR25
eGFR26


検討委員会の表を見てもどのように何が増加しているのかよくわからないのでグラフにしてみました


クレアチニンが増加
血清クレアチニン
40〜64歳
男性1.15mg/dL以上
女性0.95mg/dL以上    %
血清クレアチニン401

男性1.35㎎/dL以上
女性1.15㎎/dL以上    %
血清クレアチニン402

65歳〜
男性1.15mg/dL以上
女性0.95mg/dL以上    %
血清クレアチニン651


男性1.35㎎/dL以上
女性1.15㎎/dL以上    %
血清クレアチニン652


血清クレアチニンが増加
男性1.15mg/dL以上
男性1.35㎎/dL以上
女性0.95mg/dL以上
女性1.15㎎/dL以上

クレアチニン
腎機能の指標


筋肉の中にはクレアチンリン酸と呼ばれるエネルギーを貯めた窒素化合物が含まれています。これが酵素の働きによってクレアチンに分解されるときエネルギーを放出し、そのエネルギーを使って筋肉は動きます。クレアチンは役割を終えると、クレアチニンという物質に変えられます。
体内の窒素は腎からしか排泄されませんので、クレアチニンも血液を介してすべて腎臓より尿中に排泄されます。このためクレアチニンの血中濃度は腎機能(ろ過能)の指標として用いられています。
腎疾患の進行とともに、腎機能が正常の半分以下に低下すると血清クレアチニン濃度は上昇し始めます。この時期では蛋白質の摂取を制限するとクレアチニンの上昇は押さえられます。しかし、腎機能が正常の20%~30%以下になると腎不全の病態となり、食事制限や生活指導を行っても血清クレアチニンは正常化せず常に軽度上昇しています。正常の5%~10%以下になると血清クレアチニンは高値となり、尿毒症の症状を呈して腎透析の準備が必要となります。

基準値
成人男性0.66-1.13 mg/dl
成人女性0.48-0.85 mg/dl


+アルファの豆知識
その1,
血清クレアチニン値は筋肉の量により決まるので、男女によって差があります。また、筋肉量の少ない小児や高齢者では、成人に比べ低値となります。
その2,
腎臓は肋骨のすぐ下に背骨の両側に一つずつあるそら豆のようなかたちをした握りこぶし大の臓器です。腎臓は1分間に約1リットルもの血液をろ過し、体内の老廃物がたまって中毒しないように老廃物を濃縮して尿として体外に排泄する役割を果たしています。また、身体に必要な水分や塩分を調節、保持している重要な臓器です。




eGFRが低下
40〜64歳
50 ml/min./1.73㎡未満     %
50以下40

60 ml/min./1.73㎡未満    %
60以下40


65歳〜
50 ml/min./1.73㎡未満    %
50以下65

60 ml/min./1.73㎡未満    %
60以下65



eGFRが低下
50 ml/min./1.73㎡未満
60 ml/min./1.73㎡未満

慢性腎臓病

慢性腎臓病の早期発見・早期治療

世の中には自覚症状がない病気が沢山あります。
その中でも慢性腎臓病(腎機能障害)は末期腎不全になるまで自覚症状の出ない病気として有名です。

血液検査の中でクレアチニン値というのが、腎機能障害の指標になるのですが、クレアチニン値と年齢と性別から計算された「eGFR」という検査結果項目に注目してください。20歳の時の腎機能を100%とすると70歳以上では、特に持病が無くても腎機能が70%程度まで低下すると云われています。さらに糖尿病、高血圧等を患われていると腎機能が悪化するスピードが早くなるのです。
現在末期腎不全で血液透析をされている患者さんは、全人口の0.2%、つまりは約500人に1人です。これは0歳から100歳まですべての年代含めての数値ですので、70歳以上に限定すると約200人に1人が透析患者さんとなる計算になります。
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血液検査にて「eGFR」が60未満であった場合、または尿たんぱくが陽性である場合は、慢性腎臓病に詳しいお近くの医療機関に相談してください。この段階から治療開始された場合は、将来末期腎不全になる確率はかなり低くなります。





慢性腎臓病とは?症状は?
慢性腎臓病は、慢性的に腎機能が低下している状態をさす新しい概念で、“人工透析予備軍”とも呼べる新たな国民病で、最近注目されているメタボリック症候群と共に注意が必要な二大疾患。具体的には下記のように定義されている。

尿タンパクが陽性である(腎臓に形態的変化がある場合も)
腎機能の低下を示すGFR(糸球体濾過値)が60ml/min以下である
上記のいずれかの状態が3カ月以上持続していること

血清クレアチニンが男性で1.2以上、女性で0.9以上になったら要注意である。腎臓専門医を受診したがよい。


腎不全

腎機能障害の怖いところは、例え、腎機能障害が軽度でも、突然死の原因となる心筋梗塞・脳梗塞の発症リスクが飛躍的に増えることで、GFRが 60ml/分未満で心筋梗塞・脳梗塞の発症率は1.7倍に、30-44ml/分では5.4倍に、30ml/分では10倍以上に増加すると言われている。
腎臓機能が低下すると高血圧が進行し、動脈硬化が悪化し、4人に1人は心筋梗塞や脳梗塞で死亡すると言われている。逆に言えば、腎臓病を予防すれば突然死のリスクを大幅に回避できると言うことになる。
















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