fc2ブログ
01.08
Fri
都内、あるいは山形県内に避難している方々たちを中心に、原発事故による被害者の方たちをサポートするグループで、お母さんたち、子供たちを法律家の方たちができないような生活の支援ですとか日常生活を取り戻すためのいろいろな活動。
交流ですとか、子供達の遊びとかが中心で、そういうようなことをやっております。

登壇されている皆さんとも、先ほど発言した皆さんとも4年半以上のお付き合いになっていまして、隣の部屋で今子供たちが遊んでいるんですけれども、前はまだ赤ちゃんで避難所のホテルで、ベットの上で、まだ乳児で転がっていたような子供たちが、幼稚園、小学校というふうに成長してきています。
そういう姿を見ていると、本当に避難生活というものの厳しさですとか、それから子供たちが今度抱えています将来へのいろいろな様々な課題。
健康問題ですとか、現在の避難生活がどういうふうに続いていくのかというのが、そのようなことを今回のディスカッションの中でもお話ししていけたらなと思いますのでよろしくお願いいたします。

それでは最初に、先ほどの避難者の皆様の発言をお聞きしまして、現在避難者の方々が置かれている状況についてざっともう一度概要をお話ししていただければと思います。



現在避難者がおかれている状況

https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=1m49s


私は福島県のいわき市から避難してきております。
区域外避難ということになります。
先ほどまで多くの方々のお話を伺いました。

それぞれ皆さん、かなり様々な苦労をされていまして、やはり共通しているところもありますね。
私なんかですと車の事故がありました。
最初の1年半は母子避難だったものですから、その間避難先と働いていたいわき市とで往復を週末にして、仕事で戻るということをやっていたんですけど、その中で人生初の事故を。
それ以降もうないので、本当にその時だけなんです。

本当に危険な状況になって、家を追い出されて、
追い出されてということですと、家を汚されてということですね。
住める状況じゃなくなったので、泣く泣く出るしかなく、
そんなプレッシャーの中で先が見えない避難生活を続けていて、
お金も余計にかかっている状態なのに、仕事は続けるしかないような状況で往復しているので、非常に神経をすり減らしまして、そんな状態の中で私も事故を起こしたと思っているんですけれども、
別に車の事故だけじゃなく、やはり非常にこの不安定な状況の中でなんとか避難生活を続けるしかないという、そういうプレッシャーに常に避難者は晒されています。

そしてこのような、特に避難の指示が出なかったところの避難の問題というのは、
あまりというかほとんど、マスコミで正しくそのままの声としてなかなかでないものですから、
なかなか知ってもらえる機会がありませんで、
こんな所に来ていただいて直接お話を聞いてもらえるというのは、本当に私たちとしてはありがたいです。
是非、ここで話を聞いたことを広く伝えていただきたいというふうに考えています。

この避難住宅、私たちはそろそろ5年ということになりますけれども、
生半可な気持ちで避難しているわけではないんですね。
戻った方も、お話がありましたが、安心だと思って帰った方なんてまずいないんですよね。
私の周りには全然いないです。
いろいろな事情があって、親の調子が悪くなって戻らざるを得ないとか、泣く泣く戻っている方が多いわけです。
やはりそのような状況の中で打ち切りということは、私たちも長いこと政府に対して要求とかやってきましたけれども、打ち切っていいような話は一切していないのにこのようなことになってしまって、非常に困惑しております。


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=5m30s


ありがとうございました。
様々な場所の避難者の方たちの相談活動をされていらっしゃいますが、
現在、実感としてどういう相談が多いんでしょうか?


やっぱり住宅についての不安というのがすごく多いですね。
ですからそういうものは、基本的には運動でなんとか伝えていけるような形で、それでこういう集会に結び付けたりとか、そういうふうな形でできるということで運動。
あと、現実的には来年(2016年)の2月に、例えば宮城の方が出なければいけないという話がありましたが、
そういうような話を含めて、その辺も含めてサポートしていくというような所を、交渉したりですね。
個別の交渉も進めていくことも必要だなというふうには思っています。



https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=6m34s

ありがとうございます。
それでは山形県に避難されている方にお聞きしたいと思います。
先ほどのご発言の中でいろいろ山形県に避難の状況のことがありましたが、
また東京都状況がいろいろと違うと思うんですけれども、
ちょっとその辺をご説明頂けますでしょうか?


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=6m59s

山形はまず、福島の横ですぐ近かったんですけど、「こんなに雪が降るのか」とびっくりするほど知らなかった。
スキー場ぐらいかなと思っていたんですね。
スキー場に行っていたのもあるんですけど、まさか街にこんなに雪が降るとは思いませんでした。
ダンプカーで除雪をして、排雪作業までします。
民家の方たちは一家に一台除雪機を持っています。
それがないと家が潰れます。
一生懸命雪をかいて、両脇が人間よりも高くなります。
車一台見えません。
車がひょこっと出てきても、本当にわからないぐらいの、だからこんなに道路が広いんだなというのをその時にわかったんです。

冬がこんなに厳しい、マイナス10度になるんですけど、
マイナス10度を経験したことがないので、ここは北海道じゃないかなって。
そんな対応を避難してすぐ5月6月7月、夏の時に考えるわけがないんですね。
「なんとかしてくれるかな」という、ちょっとした甘えもあったんですけど、
雪の対策というものをその時せまられました。
長靴を買わなくてはいけない。
雪がぐちゃぐちゃになるので、普通の靴では歩けません。
長靴を履かないと滑ってしまってハネが上がったり、下は凍るんですけど上には雪が毎日のように20cmぐらい積もります。
その上をツルッ!
私は何回も最初尻餅をつきました。
子供をおんぶして駐車場まで行くんですけれども、本当にこれは「危ない」と思いました。
雪に慣れていない人は米沢の生活は本当に危険です。
障害者になった方も、実は他県からいらっしゃった方で聞いたことがあります。
滑って足を骨折したまま障害者になったという、避難者じゃないんですけど、それほど雪国というところはちょっと心得なきゃいけない。

窓も凍って開きません。
お風呂なんかも通常の倍ぐらい焚かないと、うちの方は住宅雇用促進で古いところなんですけど、カンカンカンカンって、回さないといけません。
40分間でようやく。
シャワーは付いていないところです。
1箇所だけシャワーの付いている設備も雇用促進にはあるんですけど、入居後住み替えが認められないので、妊娠中私は5階にいたんですね。
3人目を産んだんですけど、その時に5階から、毎日のように子供を保育園に送って買い物をして往復毎日していたら出血しました。
出血したのでこれはどうしようと相談しました。
そしたら「診断書がないと住み替えはできない」と言われました。
山川弁護士にお願いをして県の方に抗議をしていただきまして、すぐに「下の階に」というふうにおっしゃっていただけて、本当にあの時は助かったんですけど、お腹の子も助かったということで本当に、あの時は本当に助けていただきました。

住み替えの方も柔軟にしていただけなかったので、いまだに5階に住んでいる方は5階です。
出て行っている方は、2階3階、後から避難してきた方は2階3階と下の方の階で、最初に避難を決めた方は5階から埋めていったので、5階から下の階に下ろしてもらえないんですけど、それはできません。
1階は除雪機が入るので、毎日のように。
重機が入ります。
そうすると雪を押し付けていくので1階はすごく湿ってカビが生えます。
押入れが落ちているところもあります。
1階は危ないです。
2階に住みたいんですけど、2階は今度は寒さで、下からの冷気で寝られませんので3階にしました。
3階でなんとなく、引越しを終えた途端に今度早産になってしまって、入院を迫られました。
入院をしてようやく、1ヶ月ぐらいで、3.11に生まれてしまいました。
3番目は3月11日に生まれて、来年(2016年)の3月で2歳になります。

今日は子供3人なので、ちょっと主人は仕事で都合がつかなかったので、私一人だったものですから、
子供達は保育園と学童と、後上は部活ということでみんな出ていますので、今日は時間どうりに戻らせていただくというのがありまして3時には帰らないといけないんですけど。

とにかく山形の冬というのはもう比較にならないぐらい、北海道と思っていただいていいぐらいかもしれません。




https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=11m23s

ありがとうございます。
山形県に避難している人たちと交流させていただいている私たちの方にも、
「何を支援して欲しいですか?」と言ったら、
家族全員分の長靴の費用、長靴そのもの現物とか、1シーズンに何回か買いかえないと、毎日長靴で学校に行ったりするので、そういう費用もかさんだり。
それからさっきおっしゃっていた除雪の費用ですとか、そういった福島では必要のなかった費用が非常にかかっている。
また岩手県の方は、山形もとても自然豊かなところなんですが、雇用促進住宅が建っているところが、駅が、駅というか市内でもかなりあちこちに分散していますよね。
しかも駅から遠くて、本当にバスもないような、1時間に1本ぐらいしかないようなところにも建っているので、
最初の頃は本当に皆さん、生活するのだけでも大変だったというような状況があると思います。




https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=12m35s

では、先ほどのお話の続きといいますか、
何か言い足りなかったこととか。
じゃあ、無償の住宅についてなぜ必要かということを先ほどもちょっと話してくださっていましたけれども、
東京都内の避難者たちの声というか、皆さんでよくお話されていると思いますが、
やっぱり住宅問題は避難者の中で切実な問題として普段語っていらっしゃいますか?


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=13m9s

はい、そうですね。
住宅って、生活、生きていく上で、ってすごく大げさっぽいかもしれないんですけど、生活していく上で家がどこに住むかとか、いつまで住めるかとか、あんまり多分、普段は考えないことが多いと思うんです。

ここの家に住もうと、例えば実家があったら実家に住んでいるとか、ここに住もうと思って、そこに住んだらずっとそこに住み続けるとかというのがあると思うんですけど、一応、応急仮設扱い状態みたいな形になるんですが、都営住宅とか雇用促進住宅とか、あと国家公務員宿舎と、都内だとあと一般の賃貸物件。
金額がいくらまでと決まっている、7万でしたっけ。
決まっていると思うんですけれども、一般の賃貸物件と種類はあるんですけれども、そこに期限が毎年区切られるような形で、延長というふうになっていて、毎年更新で、来年住めるのかどうかわからないという状況が、この4年ないし5年続いているというのが今の現状になっています。

で、そこに住み続けられるかどうかがわかるのが、だいたい今ぐらいの時期ですね。
「来年度4月以降も大丈夫ですよ」っていう連絡がくるのは年が押し迫った11月とか12月とか1月ぐらいに「来年度も延長されます」という発表があるので、「来年どこに住んでいるんだろう?」っていう不安は、ずーっとここの、震災以降こちらの方に避難してきてからはある状況なので、そういうのは話すことは多いです。
特に年月が経ってきて、子供が大きくなって、うちの子はまだ5歳なので保育園に通っているんですけれども、中には小学校に入学されたりとか、もっと大きいお子さんだと中学生になってしまったお子さんなんかもいらっしゃるので、学校に入ってくると状況が変わってきていて。
幼稚園とか保育園って、休ませることも簡単、簡単っていうか、親の都合で休ませることとか、転園するとかいうのも、ま、多少小さいので柔軟に行けるかなと思うんですけれども、小学校というふうになってくると、子供たちのコミニュティもすごく強くなってくるので、そこを離れたくないっていうふうに望む、親よりも子供が多いというのが現状です。

やっぱりそこに住めるのか住めないのか。
居られるのか居られないのかというのは、子供にとってもすごく気持ち的な不安というのか、負担で、
「僕たちはいつまでここに居れるんだろう」
「どっか行かなくちゃいけないの?」というのを子供に言われるという母親の気持ち。
でも、なんて答えていいのかわからない。
というか、答えられない。

というお母さんもいて、そういうのはよく話し合ったりしています。



https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=16m27s

さんも上のお子さんがちょっと大きいと思うんですけれど、その辺の入学とか進学とかにあわせて、子供たちの避難生活、住宅問題をどのように感じますか?


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=16m44s

子供の進学の時の住宅が不安定だという問題は非常に大きいです。
やはり進学するにあたり受験するという場合ですと、どこの学校に行くのかということと、どこに住むのかというのは直結していますから、そうするとこの家に来年居られないかもしれないという状況で学校を、正直選べないに近いですが、それでも選ぶしかないので、その受験の状況にもよりますけど、例えば地元枠があるような公立学校なんかですと、それが使えるか使えないかというのはその時になって問い合わせないとわからないという。
去年実際にそういう学校に確認をしたところ、「あなたのところがその地元枠にあたるのかどうかはその時になってみないとわからない」というふうに言われまして、例えば地元枠を使うんだとしたら、出ちゃったら退学になるような学校もありますし、本当に子供たちが勉強するモチベーションという上で、単純に頑張れば入れるだけじゃな区て、でも家はどうなるの?というところを子供の方が気にしなければならないというのは、非常に子供にとってハンデになります。

その問題は非常に大きいです。
長期で家が確保されていればこんなことは起きないです。
今回は打ち切られてしまっているのでもっと深刻な状況です。



https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=18m26s

ありがとうございます、
その辺りのことも含めてお話しいただきます。


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=18m30s

今、長期というような話があったんですが、長期無償の住宅が必要だと。
特に原発事故の特性というかそういうふうな事例だとですね。
で、広域に避難していると。

もともと避難住宅の仕組みも1年ごとに更新させられて、居られるのか居られないのか不安だというお話しもあったようにですね、もともと建設型の仮設住宅をベースにして運用をしているといのがやっぱり最大の問題だと思っています。
皆さんのお手元に去年の調査結果報告書といって去年の2014とまとめた資料の中に13ページを見ていただきますと、一番上のところに住宅の種類ごとに延長を希望するのかしないのかというのがあります。
これを見ていると、建設型仮設住宅の方は50%ぐらい希望しないというふうになっていて、他の住宅みなしのほうはですね、住宅の設備が雇用促進住宅のように問題がある住宅もあるんですが、一応形上ちゃんと基礎があったりとか壁があったり、それなりに壁があったりということがあって、延長を希望する人が多いわけですね。

ですから、建設型仮設というのはだいたい2年ぐらいで壊すことを予定してつくられていますので、それを1年ごとに延長していくという仕組みになっていて、それで仮設住宅が運営されていて、それがみなし仮設に適用すると、運用するという形で今になっているんです。
逆に言うとみなし仮設独自の運用基準ですね、行政の方の判断で長期にするということも実はできるんです。
だからそれをやっていないというのが今の現状で、そういう点が問題だというふうに言えると思います。

ですからみなし仮設の方が、今広域で避難している人はほとんどそういう状態ですから、それにあった形の運用基準を作って、そして今言ったようなニーズの合う中で打ち切りというのは撤回されていくべきだろうというふうに思っているわけです。


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=20m35s

では、3人の避難者の皆さんに、ちょっとざっくりとしたご質問なんですが、
例えば、福島の支援策はなぜダメなのか?というようなところですとか、
あと皆さんが考えていらっしゃるこの国の責任。
原発事故を含めて、避難者の方に対しての国の責任ということで強く感じることがありましたら、ご発言いただけたらなと思うんですが。


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=21m14s

かなり色々あると思うんですが、やはりまず最初の出発点として、私たちはもともと自立した生活をしていまして、それができなくなってしまったのは、原発事故で家を含め家の中も、先ほど家そのものが汚染されて外も中もないというお話しがありましたけど、私の家も今に至ってはあんまり違いはないですね。

木造でそんなに古い家ではないんですけれども、事故当初は多少違いがあったけれども今は(外と中の差は)ほとんどない。
で、そういうふうに中も外もないという状況で、止むに止まれず避難の選択をしたわけです。
事故がなければ避難なんてする必要はなかったので、やはりそれに伴って家を自力で確保してくださいというのは、非常にひどいやり方だというふうに思います。

国策で運営されて進められてきた原子力ですから、そこは国にもしっかりと対応していただきたい。
もちろんこれは東電が対応してももちろんいい訳ですけれど、国にはしっかりと対応していただきたいと思っています。
それは無償の住宅を提供し続けるということですね。

この避難できるかできないかが、経済力がある人は避難がなんとか可能で、経済力がない人は帰ってくるなんていう、そういう不平等なことは絶対にやってはいけないと思っています。

それから避難者はほとんどが避難を続けたいと思っていますので、それの意に反して打ち切って帰すというのは本当にひどい話だというふうに思います。



ーー:福島からの支援って何かされているんですか?


福島県が入っている新たな支援策というのは、避難先での公営住宅に入りやすくする。
公営住宅って大抵の場合倍率が高いので、その倍率を下げるということとか、
それから所得次第では家賃の一部補助。
それも2年限定という形だそうですが、それも予定ということで、

ただ福島県の話を直接聞きますと、もうなんか「災害基本法では現行の避難住宅はもう限界だから新しい支援策を用意しました」みたいなことの言われ方をされるんですけれども、限界な訳ではないのでそのままやればいいことなんですが、そうしてその新しい支援策というのは、なんか「先のことを頑張って公表しているんです」って言うんです。
「1年半後の先の話をわざわざ頑張って用意してるんです」と言われるんですけれども、本当にこれでは漏れるところも非常に多い上にやはり不安定であることには違いないし、あと、結局出なきゃならないんです。
「新たに公営住宅に入れ」ということなので、居続ける訳じゃなくて、「今のところは出てどこか公営住宅に入れ」という話なので、そこを支援しましょうという話なので、これは全然。
結局子供は天候を伴いますし、そもそも入れるかどうかもわからないという状況で。
全く不安定なところに更に負担が上乗せされるだけ、こういう状況です。


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=25m7s

知りませんでした。
今山形の米沢市ではお隣福島との友好関係があるために誘致というか戻ってきてくださいということを全面的に打ち出してこなかったんですけど、今は「戻りたい方は是非戻ってください」という方に、山形県ではそのようになってきています、そういえば。
そういう記事が出ていました、この前。
それは避難先の方達のご厚意ではあるんでしょうけれども、それは地元に溶け込んでいきたい方にはそれでいいかもしれないんですけど、避難というのを続けていくにあたり、やっぱり住宅問題。
住宅がなくなってしまうことの不安というのは、子供がいる家庭では一番だと思うんですね。
学校の進路もありますし、子供を抱えて母子でなおかつ家賃まで発生して。
今まで実家に入ればお金がかかることはなかったであろういろんなお金を払いながら、避難生活をしてきている上に、勝手に向こうで「避難していいよ」というokを出してきたくせに、今度は「帰りなさい」と勝手にまた期限を区切ってくるというのは、いったい何を考えているのか?という。

何を証拠に「戻っていいよ」という、全然出てない、100人も甲状腺癌の子が出ているという話もあるのに、安心して帰れるわけがなくて。
アドバイザーだって市によっていろんな変な人がいましたけれども、暗示をかけるような、催眠をかけるような、「大丈夫だよ」って。
そこに安心して暮らしている農家の方達とか、販売をしていた方たちは、「大丈夫だ」というふうなことで売ってしまうという状況にしている、それを食べれてしまうという状況にしているというところに、戻らざるを得ない人もいます。
住まざるを得ないと言いますけれども、そういうので喧嘩をするわけではないんですけど、別に福島に住んでいる方との仲たがいとかそういうのは全然話がすり替えになってしまうんですけれども、現実問題、もう福島の中で仲たがいというのはあるわけですよね、避難者と地元の方との。

そういうのもありますし、理解をお互いに、逃げている人っていうのはどうして逃げているのか?というのを地元に残っている方にも理解していただければ。
「もう逃げてる必要はないべ」などというそういうのではなくて、理由があって逃げているんだから、その支援の継続というのも必要だというのが、みなさんの気持ちの理解で持っていただきたいと思いますけど。



https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=28m2s

ほぼお二人が政策等をお話しされているので、個人的な私の意見で述べさせていただきたいんですけれども、とっても個人的なのでokなのかどうかわからない話なのですが。

あのー、多分、東京オリンピックもあるし、海外に向けてもあるし、「もう日本は大丈夫なんだよ、福島は大丈夫なんだよ」っていうのをアピールしたいんだろうなっていうのが、私の個人的な意見です。
「もう大丈夫だよ」って言って、今回の住宅提供の打ち切りなんかも、避難区域外の人たちに対しての打ち切りですよね。
打ち切りが29年の3月っていうことなので、今避難区域とされているところの人たちはまた別途という話になっているんですね。

で、区域外の人と言いますけど、大体がほとんどもう区域を外されているので、大体が区域外になっています。
で、区域外の人に対しては「もう、自分が好きで逃げているだけでしょ、だからあとは勝手にやってね」っていうようなことを言いたいんだろうな、と。
これも個人的な意見です。



https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=29m19s

避難区域がどんどんまた解除されてきて、今まで区域だったと指定されていたところも新たに「帰っていいよ」ということになっていっていますので、その方たちも避難先に残りたかったら残っていいけど、いわゆる自主避難というか、区域外になっていくわけですよね。
それがどんどんと今進められていると思います。

区域外の方達の住宅については今追い出しに向けた動きだとか、そういうことを聞くこともあるんですけれども、
その辺のところいかがでしょうか?




https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=30m1s

まず、「災害救助法だと限界です」といって福島の方が今打ち切ろうとしているんですけど、でもさっき言ったように区域内の人についてはまだ順次ということで全然打ち切りという話にはなっていないのですから、だから災害救助法に限界があるわけではない。

現実に岩手の方では災害公営住宅の建設が進んでいなくて仮設にいなければいけない。
むしろいなければいけない人というのが多数いるというような状況ですから、建設関係ですね。
ですからそういう意味では災害救助法に限界があるんではなく、やっぱりなんらかの政策的な意図があって今打ち切ろうとしていると。

で、今個人的見解というふうに言ってらしたけど、そういうふうな意図を含めていろんなことがあるのかなというふうに思うんですが。

「追い出しへの準備」というふうな言葉もありますが、現実問題追い出すというふうなことになっていった場合どうなるのかというと、まず、今のみなし仮設住宅の使用許可という形で許可を得て、そこで仮設住宅ということで無償の提供を受けているわけですね。
で、許可の期限がいつということになっていて、その期限が切れるとその許可がなくなるというような状態になります。
その許可がなくなるということはそこに住む根拠がなくなるという扱いになるわけですね、法律上の。
だからそれで「出て行きなさい」というふうになるわけです。

で、根拠がないという状況の中で出ていかなければどうなるのか?というと、
一つには裁判を起こされる可能性があるというところになってきます。
そういうリスクを抱えてくるというふうになります。

あとは裁判を起こされる過程の中で、家賃相当額を払えというふうな部分というものも民事訴訟という形で出てくるのかなというふうに思います。

こっちから最初に、あれですね、打ち切りが断行されてしまったと。
撤回できれば一番いいわけですが、撤回が間に合わなくてですね、打ち切りだと。
一つはそこで裁判を起こすかどうかという、無理やり追い出すことをやるかどうかというのが、政府やこの場合東京だと東京都、山形だと山形県。
そういうところがそういう形をやるのかどうかということが一つ大きな問題としてあるわけですね。

ですけれど、それなりにみんな事情を抱えている中でですね、それなりにニーズがあって、それをどこまでやるのかというところ。
それはむしろ政治的な問題というふうになってくるのかなというふうに思います。

当然それであと、家賃が発生するというような、家賃相当額を払えという話も当然どこかで出てくる可能性はあるわけです。
ですからそういう部分で今後、打ち切りを撤回させるということとともに、打ち切りの撤回が間に合わなかった場合に無償の住宅を維持してもらうというところも含めて「無理やり追い出すようなことはしない」ということをやっぱり求めていく必要があるのかなというふうに思います。

ですからそういうところが結構ですね、この問題、運動をどういうふうに展開していくのかというところがあるわけですが、そういうところを考えてやっていかなければいけない。
ですからやっぱりリスクは当然ある。
その中でですけど、やっぱりでも、そこまでやるか?と。
避難所の時は無理やり追い出すような形で避難所を閉鎖するというところでですね、東京災害ネットで交渉した時にですね、やはりいわき市の避難所をいわき市の方でその避難所を維持すると。
皆さんがきちっと出て行けるまで維持するというようなことはありました。

あと東京でも避難所で次に行くところが決まっていないという状況でいろいろトラブルが発生して、東京都もある程度反省して対応をしたという経緯があります。
ですからそういう部分を含めて、東京都や山形県と交渉していくということも大事なのかなというふうに思います。



https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=34m18s

では最後のご質問。
皆さんからのご意見をいただきたいんですが、今日このような集会で、住宅問題が中心でしたけれども、様々な避難者の方が抱えていらっしゃる問題について皆さんからの発言もありましたけれども、ここの会場にいらっしゃっている市民の皆さんも含めて、社会に対して具体的にどういうことをこれから支援していったらいいんだろう、って思っていらっしゃる方もいると思いますので、皆さんがこれから、自分たちをどういうふうに支援して欲しいというふうに思っているかというところ。
別に署名してください、協力してくださいと、そういうことだけでなくていいと思うんですけれども、それぞれご発言いただけたらと思います。
どんなことでも結構ですので。


https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=35m16s

その前に一点、追い出しに向けての動きみたいなことがあります。

都営住宅の中なんかですと、申し込みの書類がきて、そして「これに申し込みなさい」とは書いてないんですけれども、いかにもなんか申し込まなきゃいけないのかなふうの感じで掲示がなされていて、あとそれから、私が今入っているところは区域外ばかりで、皆さん危機感が強い場所にいるんですけれども、むしろ区域内の方が多くて、そのままとりあえず今は関係なくても打ち切りになってもすでに出た賠償金でなんとか動ける区域内の方が多いところなんかで意図的にこういう説明会なんかを開いていてという、そういう問題もあります。

そういうふうな形でプレッシャーを感じます、住んでいる上でですね。

それで支援、
私としてはですね、とにかく、避難を続けたい避難者が追い出されてしまうかもしれないということをなんとか広めていただきたいというのがあります。
そして、皆さんが何か集まりをやるような時に読んでいただければ「このような状況になっています」というようなことを私は出て行って話すのはこの会の代表の役目として当たり前だと思っておりますので、是非そういう機会がありましたら、ご紹介いただきたいと思っています。



https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=37m17s

今ちょっと思っているのは、うちに3人子供がいる中で1番目なんですけど福島市の籍のままなんです。下の二人は米沢市に保育所の関係とか出産の関係で移してありますけど、上の子だけ支援策で1万円、住んでいなくても市民であれば1万円くれるというのがきました。
主人が「あとの二人はどうなるんだ?」と問い合わせたら、住民票登録なんだよね、って。
ええーって。
そんなことしてちょと、戻って来いっていうことだよね、って。
なにやってるの?避難している子供にくれないで、なんだそりゃ。
じゃ、全員住民票を移している人に通知こないじゃないね、っていう話をしながら、
こんなことしやがってというのが最近思ったことです。

支援して欲しいことは、
現状、こうやって避難生活を自力でしている人たちが、まだまだたくさんいて、しかも大多数が子供がいて、子供のことを思って逃げています。
帰った時の今後の子供の生活はどうなるのか?
給食だって地元のものを使ってますし、牛乳だって飲まないといけなくなります。
うちの子は牛乳は飲ませていないんですけど、

なんかもう本当に子供のためじゃなくて、地域のための運営をしているようなところがあって、本当に戻りたくないんです。
戻らざるを得ないという方もいますけど、そういう方がいろいろいて、福島が二分割されてしまっているという状況があって、それを誰がしたのかということですね。
東電がしたことを国がちゃんと責任を問わなくて、私達みたいなどっちつかずの人たちがまだまだ大勢いて、そういう人たちを、まだまだ支援が必要だということを皆さんでもっと周りの方に伝えていただきたいです。

もう本当に困っている人がたくさんいるっていうことが。
普通に生活をしてますけど、やってられないんですもの、生活を普通にしていないと。
生活はいっぱいいっぱいなんですけど、「避難者です」なんてもう言えないので、そういう人たちは普通の生活をして、黙っているということを皆さんももっと周りの方に言っていただいて応援していただければと思います。
お願いします。



ーー:ありがとうございます。
福島県から避難している方、あるいは福島県から福島県外に避難している方は、まだそれぞれ4万人以上なので10万人近くいらっしゃるんですね。
そういう状況を皆さんもご理解いただければと思います。



https://youtu.be/3bO90q2G5VE?t=40m15s

支援していただきたいことというのは、今来ていただいている皆様にもそうですし、一番は国とか福島県に対して、”避難する権利”をきちんと与えて欲しい、私達に。
線量とか、何キロとかそういうのではなくて、福島県民、もしかしたら隣の茨城だったり宮城だったり近隣の県の方もそうかもしれませんけれども、都内の方も避難している人はいるという話は聞くので、「あぶない」と思って「避難したい」と思った人には、”避難する権利”というものをきちんと与えて欲しい。

何をするしないとかお金が欲しいとかではなくて、避難していると「避難者」っていつまでも言われるんですよ。
なんかすごく後ろめたいというか、なんていうんでしょう、はい。
なので、避難を安心して、なんの後ろめたい気持ちも持たずにできる、”避難する権利”というものを、福島県に今残っている人にも、もしかしたら「避難してもいいんだよ」と言ってくれたら避難したい人もたくさんいるかもしれません。
「今はもう避難することはないからね」って言われているのが県内の人にはほとんどなので、そういうことが言えないから、言い出せないから、できないから、いろんな理由があって避難できない人ももちろんいます。
避難している人は避難しているということを隠さないといけない生活をしている人もたくさんいます。
なので、きちんと避難したいと思う人がいるのであれば”避難する権利”というものを与えてほしい。

そしてこうやって、ここにお集まりいただいている方々で、都内の方でも関心を持ってきていただいている方がほとんどだと思うんですけれども、今私が住んでいる都営住宅では、ご一緒の方もいらっしゃるのでよくご存知の方もいらっしゃると思うんですが、「避難者の自転車置き場」って書いてあります。
よく話すとびっくりされます。
「避難者の自転車置き場」
あと、集会とかいろんなものに出ても「避難者はこうだから」「避難者はああだから」
私は去年も今年も中の、自治会の中の方達に「避難者だろうが永住者だろうが関係ないから、避難者でもやらなきゃいけないのよ」と言われることがすごく多いので、役員をやっています。
子供と二人で生活をしていて子供を連れて行かなければいけない集会なんかに対しても「子供なんか連れてきて」と言われたりもします。

そういう…ご理解いただけない方ももちろんいるのもわかっているんですけれども、
少しでもこうやって関心を持っていただける、今日来ていただけている方々には、お友達の方々にお互いに住んでいる方だったりお近くの方に「こういう人たちって実はいるんだよ」って話したり、「こういうふうにしている人たちっているんだよ」と言って一人二人につなげていただきたいと思いますし、一番の希望は”避難する権利”をきちんと与えて欲しくて寄り添って欲しい、それが私の希望です。











原発事故5年 問われる住民帰還と復興の加速
2016年1月2日 4時04分 NHK

東京電力福島第一原子力発電所の事故からことし3月で5年となりますが、福島県では今も10万人余りが避難を続けています。ことしは、春に3つの市町村が避難指示の解除を目指していて、国や地元の自治体が放射線や生活環境への不安をどう解消し、住民の帰還や復興を加速させるのかが問われる年になります。

住民帰還と復興の加速1

原発事故の影響で、福島県では今も9つの市町村に国の避難指示が出され、避難者の数は県内が5万7000人余り、県外が4万3000人余りで、合わせて10万1450人となっています。

住民帰還と復興の加速2

避難指示の解除は、去年9月、役場とすべての住民が避難した自治体として初めて、楢葉町で実現したのに続いて、ことし春には、南相馬市と川俣町、葛尾村の3つの市町村で一部地域の解除を目指しています。

住民帰還と復興の加速3

しかし、楢葉町に戻った住民は全体の5%ほどで、避難指示が解除されたあとも放射線による被ばくや、仕事や医療などの生活環境への不安が、住民の帰還の妨げとなることが明らかになってきています。

住民帰還と復興の加速4

このほか福島県内では、除染で出た大量の廃棄物を保管する中間貯蔵施設の用地の確保が進まず、地権者2300人余りのうち、契約できたのが22人にとどまるなど、多くの課題が山積みとなっています。
震災と原発事故から5年となることしは、国や地元の自治体が、放射線の不安の解消や廃棄物の処理をどう進め、住民の帰還と復興を加速させるのかが問われる年になります。








自主避難者の声 文字起こしブログ

Aさん「カエルの卵みたいなのがうじゃうじゃありました」〜自主避難の現状〜東京電力福島第一原発事故避難者の声

Bさん「戻りたくないのに『戻れ』というのはちょっと」〜自主避難の現状〜東京電力福島第一原発事故避難者の声

Cさん「安全かどうかは国や東電が決める話じゃない」〜自主避難の現状〜東京電力福島第一原発事故避難者の声

Dさん「 皆さんは帰れますか?」〜自主避難の現状〜東京電力福島第一原発事故避難者の声

Eさん「都営住宅の無償提供が打ち切られます」〜自主避難の現状〜東京電力福島第一原発事故避難者の声

Fさん「どうしてあなたはそんなにサイレントなの?」〜自主避難の現状〜東京電力福島第一原発事故避難者の声

Gさん「2週間1回主人に1万円を渡すのが精一杯です」〜自主避難の現状〜東京電力福島第一原発事故避難者の声





関連記事

comment 1
コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| 2016.01.08 18:19 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top