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高浜原発3号機 運転停止
2016年3月10日 20時07分 NHK

高浜原発3号機 運転停止
9日、裁判所から運転停止を命じる仮処分の決定を受けた関西電力高浜原子力発電所3号機は、10日午後8時前、原子炉の出力がゼロになり運転を停止しました。裁判所の決定で運転中の原発が停止したのは初めてです。
高浜原発3号機と4号機について、9日、大津地方裁判所は「住民の生命や財産が脅かされるおそれが高いにもかかわらず、関西電力は安全性の確保について説明を尽くしていない」として滋賀県内の住民の申し立てを認め、運転の停止を命じる仮処分の決定を出しました。
この決定を受けて関西電力は10日午前10時、核燃料の間に核分裂反応を抑える制御棒を入れる作業を始め、午後5時すぎ原子炉の出力を10%ほどに下げたところで、発電機と送電設備を切り離し発電と送電を停止しました。そして、午後7時59分には原子炉の出力がゼロになり運転を停止しました。裁判所の決定で運転中の原発が停止したのは初めてです。先月再稼働した高浜原発4号機もすでにトラブルで停止しているため、現在、関西電力管内に電力を供給している原発はなく、全国で運転中の原発は鹿児島県にある川内原発の2基になりました。
現在、3号機と4号機の原子炉には、プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を含む、それぞれ157体ずつの核燃料がありますが、運転停止が長期化するとみられることから、関西電力は今後、原子炉建屋の隣にある燃料プールに移すことを検討するとしています。




官房長官 高浜原発の再稼働方針に変わりはない
2016年3月10日 12時20分 NHK

菅官房長官は午前の記者会見で、裁判所から福井県にある高浜原子力発電所3号機と4号機の運転停止を命じる仮処分の決定が出されたことに関連し、再稼働を進める方針に変わりはないと強調するとともに、原発の新しい規制基準を見直す考えはないという認識を示しました。
この中で、菅官房長官は、大津地方裁判所が9日、高浜原子力発電所3号機と4号機の運転停止を命じる仮処分の決定を出したことに関連し、「世界最高水準の規制基準に適合すると、原子力規制委員会が専門的見地から判断したものであり、政府としてはこの判断を尊重し、再稼働を進めていくことに変わりはない」と述べました。
また、菅官房長官は、今回の仮処分の決定で、原発の新しい規制基準を直ちに安全の根拠とすることは「ためらわざるをえない」と指摘されたことを受けて、記者団が「規制基準を見直す考えはあるか」と質問したのに対し、「原子力規制委員会で厳しい判断基準のなかで決定している。政府として今のところは考えていない」と述べました。
さらに菅官房長官は、今回の決定で、重大事故に備えた住民の避難計画の妥当性を審査するための国の基準を策定するよう指摘されたことについて、「避難計画の作成段階から国が関与し、総理大臣を議長とする原子力防災会議で了承する仕組みであり、国が前面に立って支援はしっかり行っている」と述べました。

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