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04.25
Mon
2016年4月18日 原子力規制委員会記者会見文字起こし


文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=34m30s
L.C.M.PRESS おしどり:
今回の地震は気象庁の観測史上初めて長周期地震動の階級4の地域が2箇所あったと。
14日、16日とも階級4の地域が出てきたということですが、
検討会の審査資料も見直してきたんですが、川内原発の審査で長周期地震動については数秒程度であまり評価がされていないように思うのですが、配管系や液体の 現象など長周期地震動の影響については規制委員会としてどう評価されているんでしょうか?

小林 勝(長官官房耐震等規制総括官):
えーっとですね、川内の場合ですと特にですね、あの、長周期地震動の検討はしました。
南海トラフとかですね、そういったところの影響が非常に大きくなるんじゃないかということで、速度でいうと200海里という非常に大きな長周期地震動を検討してございます。
これについて、エーー、いろんな設備ですね、長周期が長いところの機器等についてはこれで評価している、ということでございますので、十分な対応がなされている、と思っております。

201604181
おしどり:
ありがとうございます。
震源が遠くて震度が低くても長周期地震動の影響を受けるということで。
でも今日の委員会の中で、石渡委員が「マグニチュード8.2、ま、でもその程度でも大丈夫」
まぁ安全性の設計がされているということですが、長周期地震動の階級4の地域に川内原発がなったとしても、「問題はない」ということなんでしょうか?


小林 勝(長官官房耐震等規制総括官):
えっと、ちょっとあの石渡委員の説明の補足をしますと、
この布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)断層だけではなくて、いわゆる、本当に敷地の近傍にある活断層、それとか後、さっき言いました南海トラフとか、こういったものも全て評価した上での、おー、あの、基準地震動を設定してございますので、その中で長周期地震動というのはさっき言ったように、非常に高いレベルの長周期地震も想定した上でこれはきとうの評価をしているということでございます。

おしどり:
ありがとうございます。
すみません、確認なんですが「階級4でも安全性に問題はない」と。
布田川日奈久断層帯で長周期領域で卓越がみられるということは、すでに川内原発の審査の時に入っておりましたので、階級4でも問題はない。

小林 勝(長官官房耐震等規制総括官):そういうことです。

おしどり:
階級4でも問題はない、わかりました。
それから「川内原発を止めてほしい」という要望が原子力規制庁にきていると伺っていますが、具体的にどれくらいきているのか、ということを、もしカウントしておられれば教えていただきたいんですが。

20164182
規制庁:それはわからない

おしどり:きていることは、きているんでしょうか?メールや電話で。

規制庁:いや、きていません。


伊方原発
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=37m31s
愛媛新聞 まつもと:
委員会で「震源地の移動が懸念される」というのがありましたが、伊方原発近くにある中央構造線についてはどのように見ておられたりするでしょうか?
気象庁の方になるのかもしれませんが、どうでしょうか?

164183
田中俊一委員長:
別の評価だよね、これね。
中央構造線は伊方原発の審査の際は、中央構造線の地震動が一番あのー、懸念されて、それについては十分検討させていただいている、ということです。


文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=38m23s
西日本新聞 くろいし:
先ほど「原発を規制委員として止めるかどうか」という話で、仮に近くの1km、2kmの断層が動いた場合っていうふうなお話がありましたけれど、
自動停止する前に規制委員会が予備的に止めるというふうになった場合は、近くの断層でかなり地震があった場合以外にどういった場合が考えられるんでしょうか?

田中俊一委員長:地震ですか?地震に関してですか?

西日本新聞:地震に関してです、はい。

田中俊一委員長:他の要因ではなくて地震に関してですか?今のご質問は。

西日本新聞:あ、そうです。地震で自動停止、

田中俊一委員長:
まあ、あの、当然敷地近傍での地震の程度によってはそういうことは、あの、今後の予測も含めてそういう判断をする場合はあると思いますが、あの〜、ただ闇雲に近いから止めるということではなくて、当然そこは評価をして、あの止め、止めていただくという場合はあると思います。




文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=39m40s
TBSラジオ さきやま:情報発信の内容について

田中俊一委員長:
なぜ止めないのかというご質問に対しては、今こういう状況であるから止めないということも含めて情報を発信する必要もあるかもしれないということで、どういう発信の仕方をするかというのは非常に難しいんですけれども、そこは少し検討させていただく。
いや、要するにこういう理由で、
どうして止めないのか、って言ったら、こういう理由、これだけの、その、マグニチュードが予測されますが、こういう距離があって、あの、SSに関してとか、いろんなことと照らし合わせて、こういうことだから、っていう話をしないといけないので、そういうことを言っても今おっしゃったように非常にわかりにくいっていうことになりますので、そこをどういうふうにわかりやすく発信できるかっていうことについては少し工夫させてもらうことになると思います。


避難
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=41m45s
IWJ ぎぎ:
今回の熊本地震で九州新幹線が脱線し、高速道路も通行止めになりました。
住民の避難計画では高速道路や電車が含まれていたと思いますけれども、ま、原子力規制委員会が直接の責任者ではないと思いますが、停止せずに稼働したままでいいという根拠を示されているので、この点をどうお考えになっているのか?というのをまずお聞かせください。

田中俊一委員長:
それは内閣府げんぼうのほうで、あのー、多分、お答えしていると思いますので、私のほうからはあの、申し上げることではないと思います。
ただ、あの、要するにそういった、ある程度そういった土砂崩れが起こるとかいろんなそういう問題が起こる、複合災害が起こるということを前提とした避難計画を作っていただいているんだろうというふうに思っております。

IWJ:
もし、例えば今回自治体からこの地震を受けて、「避難計画の前提の一部が崩れたという判断で、計画を見直したい」と。
「一度川内原発を止めてくれないか」と、もし仮に要望があった場合、それは政府の判断検討になるっていうことですよね?

田中俊一委員長:
要望がどこからどういうふうに出てくるか、よくわかりませんので私は今何もお答えすることができません

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=43m26s
フリー にしなか:
今回の熊本の地震というのは、その活断層で起こること自体が、非常に突発的で予測もできなかったわけですし、なおかつ複数の断層が関わっている、それから中央構造線の末端で起きているんじゃないか、っていうことが、あるいは南西方向に動くんじゃないか、とか、あまりにも予測不可能なことが多いし、実際に地震が起こった時にどれだけのガルで動くか、とか、地質がどうこうと言っても、複数が絡み合った時にどういうふうに土壌が崩れ落ちるかわからないというのが実際の現状だと思うんですけど、その中で今の川内原発にしても、それから伊方の原発にしても、非常に机上的な机上的な計算でしか物事を判断しないというふうにみてとれるんですけれども、今回の現場の現状を見て、地震の現状を見てですね、あるいは火山が噴火するかもしれない斗いう、そういう現状を見て、本当に今までの審査でいいのか。
安倍首相なんかは前々から「世界一厳しい基準で」ということを言っているわけですが、それに対しても規制委員会は「そうではない」ということをはっきり言わないと、それこそ国民に対して誤解を与えることになると思うんですが、今までの政府と規制委員会の関係、それから今の熊本の現状を見て、やっぱり規制委員会のあり方を改めるべきじゃないか、政府との関係を改めるべきじゃないかと思うんですが、その辺基本的な考えをお聞かせください。
そこから払拭しないと国民は絶対に安心しないと思います。

1604184


小林勝
小林 勝(長官官房耐震等規制総括官):
ちょと、誤解を解く意味でも私のほうからちょっと最初にお答えしますけど、
あのー、例の布田川日奈久断層ですね、これについては今、部分部分が活動してるんですね。
それで7.3とか6.8とか、そういう地震動になっています。
私どもは審査の中でですね、川内原発の地震動については、これが、全害が一度に動くと。
いっぺんに動くということで、マグニチュード8.1という非常に大きな地震動を考えています。
小林勝2
で、それを含めた上で、それを評価した上で、最後に川内原発としての地震動が決まりますんで、決めてますんで。
ですから、だからいっぺんに動いたという、非常に、言って見れば予想できないようなことも予想してですね、えー、地震動を決めているというのが、あー、今回の審査の結果でございますので、その辺ちょっと、説明不足のところもあるかもしれませんけど、十分お含みおきいただきたいというふうに思います。

フリーにしなか:
今言ったように、マグニチュード8.1というのは数字だけの上の話で、実際に起こる地震の現場っていうのは全然違う動き方で気象庁も予測できないような動き方をするわけですよね。
そこはどう考えているんでしょうか?

1604186
小林 勝(長官官房耐震等規制総括官):
気象庁の発言っていうのはよくご存知ですか?
あの、今後のことはよくわからないという発言であって、地震動が予測できないとかそういう話ではございません。
で、今までのいろんな実績を踏まえてですね、マグニチュード8.1の、そのぉー、断層についてどういう動きをするかと、いうような、のを評価した上で、最後に川内原発の基準地震動を決めているということでございますんで、
動きがわからないとかそういうことではなくて、きちっとそういったものを評価した上で、地震動を決めているということでございます。

田中俊一委員長:
あの、気象庁もね、責任ありますので、どこで、どの場所でいつごろ起きるか、っていうところまでは正確には予測できないというのも、そういうことも含めて言っているんであって、「予測できない」というと、「何もかもわからない」というふうに捉えるのは間違いだということを申し上げたいと思います。
それはあのー、科学者としてやっぱりそういう点できちっと、わかっていることとわかんないことを区別して発言するんだけども、その「わからない」というところについて不明だというところの判断できないというところだけが捉えられがちなんですが、そういうことは必ずしも正しい理解ではないと思います。
私どもはそういうことも踏まえて、不確実性も踏まえて、先ほど小林さんの方からあったように、最大の不確実性を踏まえて評価しているわけです。
そういうレベルの評価だというふうに理解していただいたらいいと思います。
(※ すごい。最大の不確実性を踏まえて評価。計算上の640ガルに想定外は無いということか?すごいな、この自信。原発壊れたらどう言い訳するのかな?逃げるのかな?あ、そうか、絶対に何があっても壊れないんだっけ!)


想定外はありません
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=48m9s
フリー たけうち:
今、委員長の方から「不確実性を踏まえて評価をされているということなんですけれども、福島第一原発事故の時に「想定外」という言葉がたくさん出ましたけれども、今回また「想定外」という言葉が出てしまったらデスね、もう国民は本当に不安になるし許せないと思うんですね、この評価がですね。
ですので、そこのところ、「想定外」という言葉はもう言わない、というような評価ということでしょうか?

田中俊一委員長:
想定外じゃありません。
想定内で判断しています、全て。

「想定外」ということはあのー、
「想定外」と言わない、言っちゃいけないということは肝に銘じて我々も規制をしています。

たけうち:
ですので、今国民の中で起こっている懸念ですね。
その懸念に対して本当に起こってしまった時に「想定外だった」というふうにはおっしゃっていただくことはできないかと思うんですけれども、そこは、

田中俊一委員長:
今の熊本地震がどういう進展をするか、っていうところには疑義点があるということは気象庁が申し上げていますけれども、その範囲でどういう状況が起こっても、今の川内原発について、想定外の事故が起きるというふうには判断しておりません。



文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=49m51s
日経新聞 あべ:
川内原発現地での安全確認について一点教えてください。
今、検査官が入ってやっているというお話がありました。
熊本地震がどうやって収束するかがまだわからない中で、今の状態が続いた場合に、検査官をこれから増やすとか、そういったことは今後考えられるかどうか、その点はいかがでしょうか?

田中俊一委員長:
今検査体制はどうなってますかね?
あの、かなりあの、ある意味じゃいつも以上にされているとおもいますけど。

市村知也 安全規制管理官
市村知也 (安全規制管理官):
現地には保安検査官というのが常駐していて、日々保安調査ということで巡視点検をしてございます。
今の時点で日々の保安調査をしっかりとし続けていますので、この体制を今変えるという状況にはございませんけれども、これをしっかりやっていくと。
それから、あの、事業者ももちろん社内の手続きを整えて、震度が相当程度低い場合でもですね、巡視点検を事業者もしているということで、そういう形でですね、現場の確認というのは日々しっかりされているという状況でございます。

伊方原発
日経新聞:
伊方原発についてなんですけれども、今使用前検査ということで進めていらっしゃるところだと思います。
これが7月下旬を今めどにされていると思うんですが、震源は北東の方にもちょっとあって、昨日は伊予灘でも地震があったと思います。
こうした中で使用前検査での影響という点では、今の時点でどのように考えていらっしゃるでしょうか?

市村知也 (安全規制管理官):
現時点では予定通り障害検査を続けるということで、支障が出たり、あるいはその予定を変更するという状況ではございません。



文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/eL4uJuHQgSQ?t=52m1s


訂正です。先ほど私は国民と言いましたが、国民及び影響も含めて全住民と言いかたを改めます。
あと先ほどのおしどりさんの質問の中に、これは確認なんですが、規制委員会に対して(川内原発を)止めて欲しいという一般市民の方からの要望は一件も無いということでよろしいでしょうか?

1604187
規制庁:
現時点で私の方に入ってきていませんが、ホームページなど、またEメールなどできているかもしれませんので、そこは確認させていただきます。

フリー:それはまだ未確認ということですね。

規制庁:未確認です。

フリー:わかりました。
私は今日は取材としてきていますが、そういうことでしたら一個人に立ち返った時に仲間にも呼びかけて、ですから、これはもう予測ですけれども、おそらく、「止めて欲しい」との声が少ないのなら、届けようという声は殺到すると思います。
その場合ですが、止める判断をなさらないとおっしゃられたんで、止める判断をなさった場合に、いろんな要望やもちろん科学的な提言も考えていると思うんです。だから止めて欲しい。
そういうことが殺到した場合、実際にでは「止める」という判断をなさった場合。
やっぱり止めた方がいいだろうという判断をなさった場合、どういうふうな権限があるのかを確認させてください。
福島でもね、津波がなくても地震だけだった場合に何が起きていてのかは、まだ判断ついていないですよね、黄瀬委員会さんは。
それとも津波がなければ福島は無事だったという考え方で科学的根拠があるなら教えてください。
そうじゃないのなら、いくら「8.1でも耐えうる原子炉だ」と口で説明されても、実際に原子炉をその威力で揺さぶった経験をお持ちじゃないわけですから、やっぱりここは止めた上でもうしばらく、九州の地震動が落ち着くまで、せめて経過を見るためにも止めておいていただきたいのが、やっぱり僕を含めた大多数の意見だと思うんですが、そういう提言ができないならその理由をおっしゃってください。
こういう判断を規制委員会はした。やっぱり止める判断をしたというだけでも十分政治的には影響力はあるし、それがやっぱり納税者の要望でもあるとおもうので、そこのところできるのかできないのか、どこまでできるのか、お答えください。

田中俊一
田中俊一委員長:
どこまで答えて、大演説をされたんでアレですけれども、原子炉規制法は安全上重大な懸念がある場合には止めることができます。
でもそれは根拠がなく、「そうすべきだというみなさんのお声があるからそうします」ということはするつもりはありません!
政治家に言われてもそうするつもりはありません!
根拠が科学的に我々が納得できるものでなければそういう判断はしません!
はい。
1604188

それでは今日の会見はこれで終わりにさせていただきます。






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comment 1
コメント
>根拠が科学的に我々が納得できるものでなければ
 お前は全能の神か!?科学というモノは全てを見通せるのか?見通せなかったから、フクシマは起きたのではないのか!?
田中はココを忘れているようだ。
武尊 | 2016.04.26 04:55 | 編集
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