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04.26
Tue

熊本地震。
トカラ列島が何度も揺れはじめています。
大きく揺れて、緊急停止する前に、川内原発はとりあえず止めておくべきじゃないか。
そんな声が日に日に大きくなってきています。
4月18日に続いて、20日の規制委員会記者会見を文字起こししました。

この日は老朽化原発高浜1、2号機の認可についての内容もありました。
内容別に文字起こししました。

まずは、「意地でも止めない川内原発」についての部分です。

原子力規制委員会 定例記者会見(平成28年04月20日)

4201

https://youtu.be/WnvAFvjxtw4?t=2m38s
西日本新聞 まえだ:
明日で熊本地震から1週間経ちますが、地震がおさまる傾向は見えませんが今の所運転を続けることに問題はないとお考えか?
もう一つ、運転を続けている九州電力に対して何か求めることがあればおっしゃってください。

4202
田中俊一委員長:
ま、これは何度も申し上げていますけれども、
今日も国会で散々同じことを言ってきていますけれども、運転を続けることについて今安全上の懸念があるというふうには
いま私たちは判断していないということです。
ですからま、あの、そういう意味ではあの、なんら変わりはないんですが、九州電力、事業者は事業者として、やっぱりこういう時期、国民の関心も非常に高い時ですから、特にトラブルのないように十分、注意深く運転していただきたいと猪はありますけれども。
それもー、コントロールできるものと出来ないものとありますから、あんまりそこについてはなにか特にこう申し上げるべき、特に事業者に申し上げるべきことはありません。



文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/WnvAFvjxtw4?t=4m44s
日本テレビ 川崎:
熊本の地震に関して、いま「安全のため」というのは聞きましたが、「安全」ではなく、住民の「安心」のための停止という部分で委員長のご見解。
安心というかその不安という部分に対してどう思いますか?


田中俊一委員長:
まぁそれは色々な判断があると思いますけど、そういう判断は我々がすべきミッションは「ない」ということですね。

日本テレビ:
規制法64条には急に止める部分であったり、それが不安ということでは全然合わないという捉え方をしたほうがいいんですか・

田中俊一委員長:
あくまでも科学的に判断して、「これは止めたほうがいい」という判断をするということですよね。
「不安」というのは、どういうレベルの不安なのかっていうのがもう、この地震が起こる前から不安だらけですよね、もしそういうことを言えば。
だから全て世の中不安がないようなことは何もないですよね。
新幹線が走ることだって不安に思っている人がいっぱいいますよね。でも「電車止めろ」っていう人はいませんよね

だからやっぱりそこは、あるレベルである常識的っていうのかな、そういう判断で、我々の常識は「安全上の問題があるかどうかっていうのを科学的に判断して」っていうことになると思います。
※地震や火山などの市z年災害に対することをどうのようにして「科学的に判断」できるのか?←私の疑問
それ以上のことをやるとですね、あの、何をやってるのかわからなくなります。
※原子力規制委員会は今のままでも十分何をやっているのかわかりません(もともとやっちゃいけないことをやっているのだから)


繰り返し起こる地震
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/WnvAFvjxtw4?t=12m55s
日経新聞 あべ:
熊本地震について2点。
1点目は繰り返し起こる地震に対してどのような設計の余裕を見ているのか?ということについて改めて教えていただきたいんですけれども、いまだに余震が続いていて、昨日も震度5弱の地震がありました。
川内原発は620ガルで想定しているとおもうんですが、何度も起こるこういった地震について改めて。
前回もご説明ありましたけれども、改めてどのような設計の余裕を見ているのかということについてお聞かせいただけますでしょうか。

田中俊一委員長:
えっとー、重要な機器ですね、安全上。
それはあのー、いわゆる弾性範囲に収まるようにという設計を求めています。
だから弾性範囲にある部分には5回、10回、100回ぐらい繰り返したって何も起こらない。
ま、疲労試験っていう、金属たんかの疲労っていうのがあって、それはもう、ものすごい数10万回とか何百万回とかっていうことをやれば金属っていうのはポキってこう。
みなさんもやったことある、針金を手でこうやっていると折れたりするっていう、そういうことは金属にはありますけど、普通はないですよね。だから、ですから少し言いますと、SSに耐えられるSDという弾性範囲のそういったものによっては、基準地震動を超えるようなことがあれば、変形を、変形が出るような構造物もゼロではないということですけれども、安全上に影響を及ぼすことはないと思う。
ただ、熊本で起こっているような地震の繰り返しで何か起こるか、っていうことはおよそ考えなくていいと思いますけど。


地面の変形
日経新聞:
もう一点、今回は益城町を中心に地盤の変化なども非常に激しく起こっています。
で、川内原発の場合はそうして地面の変形とか、そうしたことの発生の可能性なども考慮しているのか?どうか?ということについて改めて教えてください。

4206
田中俊一委員長:
もともと新しい規制基準では、そういった地震に限らず地滑りとかいろんなことによって「地盤に変形をもたらすような場合には、原子炉の運転そのものを認めない」というそういうことになっていまして、ですから「そういう変形をもたらすようなことはない」ということをまず確認しています
ただしあのー、要するにえーー、あれですね。
その、活断層、つまりその12万年とか14万年という、以後に動いた形跡がないかどうかということを確認をしているわけですね。
だけど、その、そうは言っても「隠れた断層もあるじゃないか」っていうこともあって、それがいわゆる震源を特定しない断層ということで、これまであの、ま、マグニチュード5以上ぐらいのアレが16回ぐらいだったと思ったけどね。
違ったかね。
16回ぐらい日本では、最近100年ぐらいの間に起こっていて、その中からピックアップして、川内の場合は留萌の、その、留萌で起こったかなり最近の地震ですけれども、それをベースにして評価した結果、近辺の活断層からの影響よりは震源を特定しない断層による評価値の方が高くなって、それが620。
SSが620、水平方向かな?そういうことになっています。


基準地震動を超える
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/WnvAFvjxtw4?t=20m47s
共同通信 にい:
今の熊本の地震とは別の前提で伺いたいんですけれども、今の規制基準においてSSを超える地震に見舞われるという場合は、これは規制委員として想定しているんでしょうか?

田中俊一委員長:
えっと、SSを超えることはあの、基本的にはそれを想定した対策というよりは、そういったSSをベースにして設計されている、その設計を、基準設計、設計基準を超えるという事象は考慮しているという。
だから地震動だけじゃなくていろんな場合にいろんな状況が起こった、なにか外乱が起こったりして今のセ、今のアン、安全対策っていうのか、設計基準事象を超えるような、あのー、ものについては、わわ、あのー、そういう事故についての対策は、あのー、考慮していると言ったほうがいいと思います。

共同通信:
えっと、じゃあ、若干質問を変えると
保安院の頃は何回かSSであるとかS2を超える地震が何回かあったと思うんですけれども、そういう地震が今後日本の原発にきた場合というのの対応を今規制委員として考えているんでしょうか?

田中俊一委員長:
あのー、考えうる最大の、まぁ、いろいろな知見を踏まえて考えうる最大の、あのー、加速度を、っていうか地震に耐えられるようにっていうことでやってますので、あのどこまで、どういう、どの程度の超え方をするか?っていうことになるかもしれません。
確かにあのーそのー、かつてはあのー、基準地震動SSを超えたていう経験は何回かあったということも踏まえ、そういったことも踏まえて、できるだけそこは保守的に評価しているということです。

共同通信:
最後に聞きますが、今の規制基準におけるSSというものは、やはりあくまで超えちゃまずい一線であるのか?
そうではなくて、保安院時代と言ったら語弊がありますけれども、超えてしまってもある程度余裕があるものなのか?
これはどっちで考えればいいんでしょうか?

4207
耐震総括官 小林勝:
今のご質問の件なんですけど、私ども、新しい規制基準の中ではですね、これは十分余裕を持ってSSを設定するということになってますんで、えー、そこはまぁ、あの100%とは言い切れませんけど、ま、あの、十分な余裕があるということでございますね。
ただ、それを超えてご指摘の通り事故が起こった場合、これはまさに大規模損壊の対象とかですね、そういう風になるわけですから、そちらのほうで対応していくということになると思います。

共同通信:
じゃあ、仮に今後SSを超える地震があった場合でも、例えば基準の見直しであるとか、バックフィットをかけるとか全てがそれに直結するものではないという理解でいいんでしょうか?

耐震総括官 小林勝:
そこはですね、超え方によると思うんですよね。
あの、ちょっとこれは仮定の話なんであまり、あの、この場ではしたくないんですけど、
ま、少しであれば有炉の設計の範囲内になるし、大幅に超えればこれはなんらかの対応をしなければならないということになると思いますんで、ま、ここはちょっと仮の話なんで、ここまでに話は止めておきます。



文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/WnvAFvjxtw4?t=26m56s
ビデオニュースドットコム すずき:
今回の熊本の地震によって、規制委員会が取られている様々な基準というものを、ここは改めてのお尋ねですが見直す予定があるのか?というのが一点。
あとは、今回の熊本の地震とは直接関係がないかもしれませんが、様々な具体的な事故が起きたりという事象じゃない場合で、住民の安心不安という観点から原発を止める止めないという事態に至った場合ですね、明らかにこれは重大な事故であるから止めるという明確なものでなかったとすれば、これは誰がどの権限で止めることになるのか、あるいは止めないという判断をすることになるのか、これはちょっと雲をつかむような話で大変恐縮なんですが、この2点について委員長の見解を教えてください。

田中俊一委員長:
ちょっと答えますけれども、熊本のようないわゆる既存の活断層が動くということは今までの基準を作る上で全部考慮してて、今回の布田川・日奈久(ふたがわひなぐ)断層についても、92kmの長さを仮定して、全部一緒に動くということで、マグニチュード8.1という大きな、そういった想定もした上で評価してますので、基本的に、別に今回動いたところが例外的じゃなくて、あの、あのいろんな方がおっしゃるように、40、ここの東京だって動くかもしれません。あのそういうことは前提とした基準になってますので、見直す必要はないと思います。
それでいいですよね。

小林勝:
今委員長が申し上げたようにですね、今の時点でそれは、見直す必要はないと思っています。
で、いまお尋ねの点、どういうところを見直さなければいけないって、そういうことの具体性があれば聞かせ、聞かせられないものですから、そういうところちょっと、こういう点を見直すべきじゃないか、というところがあればですね、具体的にちょっと、お答えさせていただきたいなと思っています。
以上です。


田中俊一委員長:
それから、不安、「不安があるから止めるか」と言ったら私どもの判断としたら。不安があるから止めるっていうのは我々が安全上の、先ほどの繰り返しですけれども、安全上の懸念・不安というよりも安全上の問題が、の、懸念があるって場合には、その大きさによって、あの止め、止めてもらう要請をするとか、場合によっては46条に基づいて止めることを指示すると。
そういう判断はあると思います。
で、不安に対して止めるか止めないか、っていうのは、これは私から、何か誰がやるべきかとか、そういう判断を、そういう問題じゃないので、ここで何か申し上げるのは避けたいと思います。


川内原発を止められるのは規制委員会?国?
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/WnvAFvjxtw4?t=41m33s
共同通信 たけおか:川内原発の件で一点。
5年前に浜岡原発の中長期的な形で止めた時がありましたけど、一方で委員長は「科学技術的観点から止める必要はない」ということを繰り返しおっしゃっています。
それを踏まえた上でもし川内を止めるという判断があるとすれば、それは政治判断だとお考えでしょうか?

田中俊一委員長:
まぁ、浜岡を止めたのは当時の民主党政権、ま、昨日もちょっと菅(かん)さんがそういうことを自分で質問してましたけれども、そういう状況の中で止めたということで、止めたというよりも止めることを要請したということですね。
「自主的に止めていただきたい」ということを言ったということですね。
で、そういう判断は私どもはしないという。
だからそれは政治がやるのかどういうことになるのかわかりませんけれども、あんまりそこについて深くなんか私から申し上げることはすべきではないと思います。

共同通信:
委員長は繰り返しまとめる必要なないとおっしゃっていて、それは十分理解しているつもりなんですけれども、一方で政府の方は「専門家の規制委員会が止める必要はないと言っているから」という理由で「止める必要はない」と言っていて、ある意味なんか、ボールを委員会に投げているような、判断を委員会に投げているような感じも受けたもので。
で、繰り返しになってしまいますけれども、委員長としては「止める必要なない」とおっしゃっていたので、そんな状況の中でもし、今後国としてということなのか、止めるという判断がなされることがあるのならば、「それは規制委員会じゃなくて、政治でやるべきだ」というお考えかどうか?という

田中俊一委員長:
政治でやるべきかどうかということも申しませんけれども、少なくとも規制委員会が今の段階で止める必要がないということを、一応それを尊重していただいているということなんだと思います。

ーーー





稼働している原発って、中の燃料が冷めるまで止めてからどのくらいの日時が必要なんだっけ?












トカラ列島の地震が突然増えている
トカラ列島1

震度4もあった
トカラ列島

震源の深さが熊本地震と同じ10km






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comment 3
コメント
この人たちは規制委員会の人?推進委員会の人じゃないの?規制する人が推進するような発言はだめでしょう。最近、思ったことをそのまま口にする人が多くて。わかり易い!
yokoo .hidenori | 2016.04.27 10:20 | 編集
田中俊一氏の答弁は何が言いたいのか理解不能です。本質を隠すため、時間を潰すために会見をしているとしか思えません。責任がある地位にあって人々の命を弄んでいるとしか思えない。文字起こしをしてくださってありがとうございます。電力会社の利益の代弁者でしかない田中俊一氏の愚劣さが鮮明にわかります。
守 道子 | 2016.04.29 10:38 | 編集
電車は爆発しない・・・。
電車の事故で行政区単位の避難は発生しない。
原発の爆発による避難規模は「原爆」以上になる。
被曝も然り。
規制委は、爆弾の稼働に対しては責任を負うが、爆発に対しては責任を負わないとの意思表示をしている様に見える・・・。
fobos | 2016.05.22 17:06 | 編集
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