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06.30
Thu

2016年6月23日木曜日放送 テレビ朝日 モーニングショー そもそも総研



今日のテーマはこちらです。
1

そもそも、原発事故の汚染度は全国に拡散させても問題ないんですか?
というふうなことなんですけど、

汚染度っていうのはですね、福島第一原発の事故に伴って除染作業というのが行われたんですね。
その除染作業の結果として出てきている土ということなんです、
だから、”放射能に汚染されている土”ということですね。


で、これをどうしましょうか?というふうな話の中で、
そもそもこの土はどうすることになってたか?というとですね、
福島県内に中間貯蔵施設というのを作ってですよ、そこに最大30年間保管します。
そのあと、どこか県外に、福島県外に最終処分場を作って、そっちへ移しましょう。と。

で、ここ(福島県の中間貯蔵施設)は目処が立っています、中間貯蔵施設。
だけど、最終処分場というのは目処すら立っていない。
というのが今の現状ですね。

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で、実は、この「汚染度の一部を公共事業で使いたい」と言い出しているんですよ、環境省が。
どういうことなんだ?と。

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8000ベクレル/kg以下は再利用可能でいいんじゃないんですか」というふうなことを言い出しているんですが、


ちょっとこちらを見てください。
ベクレルというのは放射能の基準の単位ですよね。
数字が大きいほど放射能の汚染が高いということです。

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かつて、3.11以前はですね、こういう基準がありました。
安全に再利用できる基準。
当時は、原発事故というのは想定されていないので、例えば廃炉になったときに、いろいろ出ますよね、コンクリートとか。
そういうふうなものを再利用するとしたら、「100ベクレル/kg以下だったらいいですよ」と。

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羽鳥:全然違いますね。

玉川:
こういう基準があった。
それが震災があって事故があった。
そしたら安全に処理するための基準ということで、「8000ベクレル/kg以下」80倍になっちゃったんですよ。

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羽鳥:しかも、再利用じゃなくて処理なんですね。

玉川:
処理なんです。
処理です。
ま、「どこか土の中に埋めます」みたいなことなんですけど。
それが、今年の今月の7日(2016年6月7日)以降に
処理する基準だったんだけど、安全に処理できるんだったら「使ってもいいんんじゃないか」ということで、
全国で公共事業で使っていいんじゃないでしょうか、という話に今なってきているわけですよ。

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だから、日本全国、全部ですよ

羽鳥:はい。

玉川:
テレビを見ているあなたの街にも来るかもしれない。
というふうな状況に今なっているんですけど、
「大丈夫なのか?」と、まずは。
疑問の一点はですね、「本当に大丈夫なのか?安全なのか?」
もう一点は、「なんでわざわざ全国に?」というところ、ここポイントですからね。
そこ含めて取材しています。
まず、本当に大丈夫なんだろうか?というところ。
VTR.


玉川:
福島の第一原発の事故に伴う「汚染された土」ですね。
これを「全国に公共事業で使いましょう」と。
これ、端的に言って大丈夫なんですか?

総合資源エネルギー調査会 原子力小委員会会員 原子力資料情報室室長 
伴英幸氏:
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それは大丈夫とはとても言えないですよね。
やってはならないことだというふうに私は考えています。

玉川:
伴さんはどういうポイントでやってはいけないと思っているんでしょうか?

伴:
(環境省は)「それなりに放射線による被曝管理はする」と言っているんですが、
公共事業に伴ってどんどん拡散していくと、一つはトラブルがあったとき、
例えば水害が起きたりとか、大規模な地震や災害が起きたりしたとかいう時に、
それがまたむき出しになる可能性があるということですね。

玉川:
むき出しだけじゃなくて流れ出る可能性もありますよね、防潮堤だったら。

伴:はい、そうです。

汚染度が流出すれば、それを処理する作業員や周辺住民が
外部被曝
体外から被曝を受ける外部被曝だけではなく、
内部被曝
乾燥した粉塵を吸い込むなど、体内に入る放射線で被曝する内部被曝のリスクもゼロとは言えません。

なぜ、新たなリスクを全国に拡散させるような方針を決める必要があるのか?

私たちはまず、汚染度が保管されている現場を取材すべく福島県へと向かいました。

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玉川:
福島県の楢葉町に来ているんですけれども、ご覧のように汚染度が一つ一つ袋に入って積み重ねられています。
その横に来ると、その上にシートが被せられていて煙突なんかも出ているんですけれども、

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2

これは全体でどれくらいの土があるのか?

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ここがその置き場なんですけれども、0.143マイクロシーベルト/hという放射線が今、ここのレベルだということなんですね。

4

こんにちは。
こちら、置いてあるのは土だけということですか?ここは。


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環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:
ここは、除染で取りました土や草木などが保管されています。

玉川:ここは、いわゆる最終処分場ではないわけですよね。

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:その通りです。

玉川:
最終処分場が決まらないという話はニュースなどでも聞くんですけど、
そうするとここは中間貯蔵施設ということになるわけですか?

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:
その中間貯蔵施設に持って行く前に借り置き場というところで…

借置場
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福島県何のあちこちに点在している借り置き場。

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除染で出た線量の高い土などが汚染されていない土で覆われた状態で置かれています。
借り置き場に置かれた汚染度派、やがて福島県内に作られる中間貯蔵施設に移され、最長30年間保管されます。

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そしてその後、県外に作られるという最終処分場へ移される計画ですが、設置の目処は立っていません。

玉川:ここの場所でどれぐらいあるんですか?

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:3万㎥保管しております。

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玉川:
3万立法メートル。
3万というのも相当膨大なんですけれども、いわゆる汚染度全体でですね、最終的にどれくらいの量が出ると見込まれているんですか?

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環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:試算としては、1600万〜2200万㎥

玉川:じゃあ、ここの700倍ぐらいのものが、ま、これからも含めてで出てくると。

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:
そうですね、もう保管されているもの、それから今後出てくるものも含めてそれぐらいの規模感ということになります。


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環境省の想定では、除染で出る汚染度の総量は東京ドームのおよそ18杯分です。

玉川:全部中間貯蔵施設に行く見込みなんですか?

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環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:
特に大熊町双葉町の両町とそれから議会には、大変なご決断をいただきまして、
その地域に中間貯蔵施設を作っていくことをご了解いただきました。
福島県もそれを後押ししてくださっておりますし。
そういう意味ではここで出てきています色々な借り置き場の袋ですけれども、これの行き先は(全量が)中間貯蔵施設ということで方向、方向は決まっております。


玉川:
つまりですね、これだけの大量の土なんですけど、中間貯蔵施設に行けるだけの量っていうことなんですね。
だから、中間貯蔵施設で30年間置いておこうと思ったら置いておけるんですよ。
ところが、それを「公共事業で全国で使う」っていう話なんですね。
なんでそういう話になるんだろう?よくわからないな。ということも含めて、
もちろん「安全なんですか?そういうものを公共事業で使って」ということも含めて、環境省に私、話を聞きに行ってきました。
VTR



玉川:公共事業に使うっていうことであれば、これは全国ということになるんですか?

全国の基準
環境省水・大気環境局 中間貯蔵施設担当参事官室 山田浩司参事官補佐:
我々が考えております基準といたしましては全国で使えるような基準と。

玉川:例えば、北は北海道から南は沖縄まであまねくというような対象地域となるわけですか?

山田浩司参事官補佐:
今現在の基準としては、そのような(全国で)使っても差し障りのない基準ということで考えてございますけれども。


汚染度が使われる公共事業の対象地日本全国です。
なぜなら、「十分な対策を施すので安全だから」と環境省は言います。

環境省イメージ

環境省は、汚染度を再利用する際は、汚染されていない土砂やアスファルトなどを50cm以上かぶせるため、年間被曝線量は0.01ミリシーベルト以下に抑えることができるとしていますが、
本当に危険性はないと言い切れるのでしょうか?

くずれるかのうせいがありますよね、そうです

玉川:
津波なんかが来ればですね、そういうふうなもの(汚染度を再利用して作った防波堤など)は崩れる可能性がありますよね。

山田浩司参事官補佐:そうです。

玉川:
それから道路でも、場合によっては土砂崩れとかそういうことがあり得るんじゃないかと思うんですが、
そうなった場合に放射性物質が含まれている土。
これが流出したりっていうことはあり得るんじゃないですかね?

災害が起きない場所

山田浩司参事官補佐:
その点は一番、あの、重要な点だと思っていまして、
そういう災害が起きない場所になるべくつるというところを基本として考えております。

玉川:ほぉー。

山田浩司参事官補佐:
ただし防潮堤とか、万が一、そういう災害が起こるとも限りませんので、それは回収をすると。

回収をする

玉川:回収…



本当に全て回収できるのでしょうか?
被曝の危険性は?

さらに追求します。



ーーーつづくーーー










関係ブログ

1.環境省「8000ベクレル/kg以下の除染土を全国の公共事業で再利用する」について(文字起こし)満田さん〜おしどりマコケン

2.環境省・除染汚染土再利用「いかに安全に」ではなく「いかに国民に受け入れさせるか」 おしどりマコさん(文字起こし)

3.環境省・除染汚染土再利用「福島県の人たちが自分の手で除染をして、住み続けることが重要だ」おしどりマコさん(文字起こし)

4.環境省の除染汚染土再利用 「さらに8000ベクレルを全国にばらまく」 瀬川嘉之さん(文字起こし)

5.環境省・除染汚染土再利用(文字起こし)



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★参院選よりはるかに重要な「日本一保守王国」における「脱原発」の勝利
鹿児島知事に三反園氏=原発再稼働の現職破る(時事通信2016/07/10)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071000228&g=pol
 任期満了に伴う鹿児島県知事選は10日投開票され、民進、社民両党の支援を受けた無所属新人で元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏(58)が、無所属現職で4選を目指した伊藤祐一郎知事(68)=自民、公明推薦=を破り、初当選を確実にした。伊藤氏は2014年11月に九州電力川内原発(薩摩川内市)の再稼働に同意し、同原発は現在全国で唯一稼働している。知事選は「自公」対「野党連合」の参院選と同じような構図で、伊藤氏の県政運営や多選の是非が最大の争点だった。川内原発をめぐっては、三反園氏が公約に「熊本地震の影響を考慮し、川内原発を停止して施設の点検と避難計画の見直しを行う」と明記したが、論戦は低調だった。三反園氏は選挙戦で、全国で最下位レベルの県民所得を向上させると主張。テレビ局勤務の経験を生かして情報発信力を高め、自らもトップセールスに努めると訴えた。
 伊藤氏は就任時に451億円あった財源不足を解消した行政手腕や実績を強調。自公両党の他、農政連や医師会などの推薦を受け組織戦を展開したが、及ばなかった。 
◇鹿児島県知事選当選者略歴
 三反園 訓氏(みたぞの・さとし)早大教育卒、80年テレビ朝日に入り、記者、コメンテーターなどを経て16年2月退社。58歳。鹿児島県指宿市出身。初当選。

★野党はどうして脱原発(国民の7割が賛成するテーマ)を前面にださない!!
★参院選よりはるかに重要な「日本一保守王国」における「脱原発」の勝利 | 2016.07.10 21:56 | 編集
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