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07.03
Sun
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玉川:
津波なんかが来ればですね、そういうふうなもの(汚染度を再利用して作った防波堤など)は崩れる可能性がありますよね。

環境省 山田浩司参事官補佐:そうです。

玉川:
そうなった場合に放射性物質が含まれている土。
これが流出したりっていうことはあり得るんじゃないですかね?


山田浩司参事官補佐:
その点は一番、あの、重要な点だと思っていまして、
そういう災害が起きない場所になるべくつるというところを基本として考えております。
ただし防潮堤とか、万が一、そういう災害が起こるとも限りませんので、

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そこは当然汚染度です。
ま、再生資材化しているとはいえ、ま、一定の放射能濃度はございますので、

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それは回収をすると。

それは回収する


玉川:回収…
流れ出たとするとですね、その全てを回収するっていうのはなかなか難しいと思うんですね。
流れ出た後それが乾いて、例えば、舞い上がってということもある。
その場合に、内部被曝ということも考えられると思うんですけど…

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山田浩司参事官補佐:
一番の大前提はやはりそういうようなことが起こらないようなところで利用するというところかと思っていますけれども、あの

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今回のことであれば、そこを回収するというところの作業員の被曝も含めて評価をしております。

作業員の被曝も評価


玉川:
それは外部被曝がどれぐらいで、内部被曝がどれぐらいという見積もりですか?

山田浩司参事官補佐:
外部被曝も内部被曝も、その作業員1人にとって、ある特定の作業員を想定して、その際の評価をして、というふうになっていますので。
そこは少し専門家と議論して確認していただきながらとなっておりますので、そこは大丈夫だと思っております。


作業員の被曝線量

環境省によると、災害で破損などが生じた場合、復旧作業にあたる作業者の被曝の線量は、外部被曝や粉塵の吸入などの内部被曝を合わせても年間1mSv以下になるとしています。


ここで使います

玉川:
いわゆる汚染度をですね、公共工事で使うっていうときには、必ず地元には「ここで使います」ということは言うわけですか?

地元のご理解が
山田浩司参事官補佐:そうですね。
実際に使われるときにはですね、当然地元のご理解というのが一番重要だと考えておりますので、
実際どこで使われるのか、というのは、あーー、基準とはまた別にですね、あの
地元の方にどうやってご理解いただけるか、というところにかかってくるとおもいます。
どうやってご理解頂けるか

玉川:それは住民の許可も得るということですか?



当然地元のご理解
山田浩司参事官補佐:
許可、っていうのがですね、どのような形態なのかにもよるんですけれども、
当然地元の方にはご理解いただかないと。
ま、知らない間に使っていたということになりますと、こういう形態でございますので、
あの当然、あの(地元のご理解は)必要なことかなと思っております。

反対運動があっても
玉川:
反対運動があっても「いやいやそれは使いますよ」ということはあるんですか?

無理やり押し付けない
山田浩司参事官補佐:
こちらから無理やりですね、何か汚染度を押し付けるというようなことにはしないという方針で、今
ご理解いただけたところに使っていただくということを考えています。
ご理解をいただいたところに使う




玉川:まず、安全性の部分なんですけれども、いかがでした?

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高木:
うちは2年前だったかな、軽線量ですけれども除染をしたんですね。
その時に「除染した土はどうするんですか?」って聞いたら、敷地内に穴を掘って埋めるんです
よ。
でも埋められない方っているんですね、敷地が狭いと。
そうすると、やっぱりこう包んで置いておくんです。
で、その後、じゃあ何年。
ま、年に一度とか半年に一度、「漏れていないか?安全か?ということを検査に来てくださるんですか?」と聞いたら
「それは手が回りません」ということなんですけど。
そこから考えるとね、例えば、災害で壊れそうなところに使えないということになれば公共事業ですから、
建物?なんかに使うとかドライとかに使ってくると思うんですけれど、そういうところにやっぱり子供達もいたりしますよね。

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で、うちがなんで2年前に順番が回ってきたか?というと、
子供達とか公共の場所というのを優先的にまず除染されるから遅かったわけですよ。


除染の時にはそういうことを大事にしているのに、今度使う場合にそういった住民の方、子供たちの使う場所に、そういったもの(汚染土)が使われちゃう可能性というのが、ちょっと今みえてくるので、矛盾を感じているんですけど。



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玉川:
今の所ですね、防潮堤とか道路の盛り土の下に使う、ということしか言っていないです。
だからそれ以外の使い道というのは今の所想定していないというのは環境省はいっているんですね。
で、ポイントとしては
「災害が起きない場所で使う」って言っているんですよ。

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羽鳥:そこがどこなのか?

宇賀:そんな場所あるんですかね?

羽鳥:そうだよね、わからない。

玉川:こんな場所、わかります? こんな地震だ、水害だ、ってある国で。

羽鳥:はい。

玉川:
それから「流出した場合は回収する」って言っているんだけど、
「回収できるって言い切れるんですか?」って僕なんかは思ったんですけど。

高木:水に入っちゃったらどうするの?

羽鳥:ね、海とかね。

玉川:
海とかね、そういうところに流れちゃったら。
だから、ちょっとまだ僕も、入ってまず話を、これは一回戦ですから。
まだお話をお伺いする段階ですから、ちょっとなるほどとは、

高木:急にこの話が出てきたみたいな感じがするんですけど、

玉川:そうなんですよ。

羽鳥:急に。

玉川:
そう、まさにそれで、
なんで30年間置けるものをわざわざ全国に?
というふうなところなので、
そこもちょっとポイントになるのでVTR.


玉川:
今ある汚染度っていうのは中間貯蔵施設では置ききれないものなんですか?


山田浩司参事官補佐:
それは全て入るように設計をして準備を進めております。

玉川:そうなんですか?

山田浩司参事官補佐:はい。

玉川:
だとすると、中間貯蔵施設には30年間置けるわけですよね。
それなのに「全国で汚染度を公共事業で使おう」っていうのは何故なんですか?

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山田浩司参事官補佐:
最終処分に向けまして、今現在除染で出てくる土壌というものが、最大で2200万㎥というふうに予測をしておるんですけれども、ま、量として非常に大きいものですので、その前に再生利用して減らすことができれば、より、最終処分の方も効率的にできるのかなと思っております。
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候補地のめどが立たない最終処分場への量を減らすために公共事業で利用すると語る環境省。
理由はそれだけなのでしょうか?


玉川:
そもそもなんですけれども、「最終処分場を福島県以外に」って決めた理由っていうのはなんなんですか?

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山田浩司参事官補佐:
そこは福島県の方に、過度な負担をおかけしていると。
まぁ、あのー、国会でご審議いただいて、そういう風にはなっておるんですけれども。

2011年11月8日
福島の負担
細野豪志 環境・原発事故担当大臣(当時)
福島だけにですね、負担を押し付けるという事は、わたくしはやるべきではないというふうに思います。


中間貯蔵施設に収まる土をあえて全国に分散させる理由
その意味はどこにあるのでしょうか?

玉川:
福島第一原発の事故によって、福島の人々を中心に非常に辛い思いをされているというふうな事はあるわけですけれども、でも、中間貯蔵施設は福島県の中に、今作ろうとしているわけですよね。
そういうものを、全くその、まったくというか、被曝がほとんどないような地域にあえて汚染されたものを持っていくというふうな事の倫理的な意味というのは考えましたか?
環境省は。
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倫理を考えるのは難しい
山田浩司参事官補佐:
倫理的な意味、というのはなかなかご回答は難しいんですけれども、我々としては、ま、福島県に過度な負担をかけているということもありまして、
我々としては福島に過度な負担をかけている



環境省が語る「福島県民への過度の負担」。
それはかつて国会でのやり取りにも。


2011年11月8日
自民党 吉野正芳衆院議員:
「福島県内には最終処分場は作らない」という決定をしたわけなんです。
じゃあ、どこにつくるんですか?
当てはあるんですか?

細野福島だけに負担は
細野豪志:
30年後、以内にですね、30年以内にどこに持っていくのかという事については、まだ決まっているわけではありませんが、福島だけに負担を押し付けるという事はわたしはやるべきではないと思いますし、総理にもそういうご判断をいただきましたので、そういった方針でですね、臨んで参りたいと考えております。


福島に申し訳ないけど

もしかしたらこの事故は
玉川:
こういった言い方をすると非常に福島の方に対して申し訳ないのかもしれないけれども、
最終処分場を福島県以外にしたっていうのは、
もしかしたらこの事故は、福島県の人だけじゃなくて、日本全体で責任を取ってくれよという事ですか?


環境省でそのような意思を示していない

山田浩司参事官補佐:
いや環境省でそ、そういうふうなですね、何かあのー、意思をお示ししたという話はないと思うので、なかなか私の口からはお答えしづらいところがあるんですけれども、「県外最終処分」30年後最終処分という、そこの趣旨はですね、あの…過度に福島県の方にご負担をおかけしたということを、30年という年限を区切って、それを県外に持っていきます。
ま、そういう趣旨でございます。
過度に福島県の方に





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玉川:
これは取材感として言うんですけれども、「なんでわざわざ全国に」っていうことは、一つは、「最終処分場を決める」って言っているんですけれど、決まるめどすら立っていないわけですよね。
そうすると、たとえば「最終処分場は本当にできるんだろうか?」

というなかで、そのある種、ある種、もう一つの最終処分っていう形で、公共事業っていう形で、汚染の少ないもの、ぐらいは全国で処理をするってことなんじゃないかな、っていうのが一点と、

それからやっぱり、「なんでこんなに福島県民だけが辛い思いをしてるんだ、原発の事故に関して」「日本全体の責任じゃないか」といっても、
「いや、汚染されているのは福島県なんだから、福島県のなかで全部やればいいじゃないか」って、福島以外の人は思うわけですよね。

なんかね、そういうふうな部分を見てくると、なんかこれ、沖縄の問題と本当に一緒だなと、構図的に。


羽鳥:うーーーーん…・

玉川:
なんかもう、「沖縄以外にないんだから沖縄でやってよ」「福島以外にないんだから福島でやってよ」そういうフナ部分がなんか透けて見えてきて、どうですか?

羽鳥:うーん…••••うーーーーん………

高木:これすごく難しいと思うんですけど、

羽鳥:いやぁ…、…

高木:
たとえば、電力会社がね、有志で土地を提供して、「うちは原子力発電をやってますからここに埋めてもいいです」とかっていう有志の方は出ないですかね?

玉川:
ま、出て欲しいと思うんだけどな。
今日の結びです。

むすび

結局原発事故が起きるっていうのは、日本全国に突きつけられる問題だと。
「うちはもう、原発事故から遠いんで関係ありません」っていう話では済まない!と。
原発事故が起きるっていうのはそういうことなんだ!
というのを、私は今日感じた、んですが、いかがでしょうか。



動画→http://dai.ly/x4hz50m






<原発事故>汚染土濃度減衰に170年と試算
2016年06月27日月曜日 河北新報

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 東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を巡り、放射性物質濃度が基準以下となった土などを全国の道路や防潮堤などの公共工事で再利用する環境省の方針について、同省の非公開会合「再利用後、放射性物質として扱う必要がなくなる濃度に減衰するまで170年かかる」との試算が議論されていたことが27日、関係者への取材で分かった。

 環境省の担当者は「工事完了後も管理し、年数で区切ることは考えていない。今後実証試験などを通じて適切な方法を確立する」としているが、補修の際の具体な対応策などは決まっていない。












関係ブログ

1.環境省「8000ベクレル/kg以下の除染土を全国の公共事業で再利用する」について(文字起こし)満田さん〜おしどりマコケン

2.環境省・除染汚染土再利用「いかに安全に」ではなく「いかに国民に受け入れさせるか」 おしどりマコさん(文字起こし)

3.環境省・除染汚染土再利用「福島県の人たちが自分の手で除染をして、住み続けることが重要だ」おしどりマコさん(文字起こし)

4.環境省の除染汚染土再利用 「さらに8000ベクレルを全国にばらまく」 瀬川嘉之さん(文字起こし)

5.環境省・除染汚染土再利用(文字起こし)



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| 2016.07.06 15:55 | 編集
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| 2016.08.01 10:11 | 編集
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| 2016.11.17 00:04 | 編集
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