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08.24
Thu
2023年8月22日 東京電力臨時記者会見


記者:
今回の処理水の放出に関しては、中国だけでなく国内でも他の国でも、やはり福島の魚、日本の魚を食べ続けて大丈夫なんだろうか?という疑問を持っている人たちが少なからずいるのを聞いています。
ここに今日簡易モニタリングの結果とか、いろんな数字を出される予定なことはわかったんですが、一般の消費者がどの数字を見て、どの数字の範囲だったら「これを食べ続けて安全なんだ」と言うことを判断すればいいんでしょうか?

松本:
まず、トリチウムの濃度、それから他の放射性物質の濃度に関しましても同じ基準なんですけれども、
日本の国内で言いますと、※※限度(特時報度限度?)というのが法令で定められています。
トリチウムでいいますと、60000ベクレル/リットル。
これは簡単にいいますと、「毎日2リットルの6万ベクレルの水を飲み続けたとしたら、年間の被ばく線量が1ミリシーベルトに達する」という量になります。
したがいまして私どもが放出している際のトリチウムの濃度で申し上げますと、
計画上は190ベクレルという状況でございますし、政府方針で決めた決めた1900ベクレルを下回っている事はもちろんですけれども、WHOの飲料基準であります10000ベクレル、それから法令さんの60000ベクレルに比べれば、十分に小さいというふうに思っています。
他方、先ほどご質問にあった通りに、今回の海域モニタリングエスとかORBS(オーブス)の中でトリチウムの濃度が表示されますけれども、そこには比較の基準として、WHOの10000ベクレルの線が引いてありますので、それよりも小さいということをもってその水の安全性という意味では確認できるのかなというふうには思います。

記者:
一部の環境団体などでは、生物学的な、放出による放射性物質の影響というのが十分なされていないんじゃないかという意見がありまして、それはトリチウムだけではなくて、セシウム、ストロンチウム90、ヨウ素などの影響についても十分な分析がなされていないんではないか?という意見も出ているんですが。
あと、発がん性のリスクへの影響という事についても懸念する声が出ているんですがこれに対して東電さんはどういうご意見なんでしょうか?


松本:
私どもは今回のアルプル処理水の海洋放出にあたっては、放射線環境影響評価っていうものをやりました。
今回放出予定のK4タンクですとか、あと、他に二つ、60核種の全ての各種がわかっているタンクがあるんですけれども、
それが放出し続けたとして、海水にどれぐらい拡散していくか?
で、そこにいる人がどういうふうな被曝をするか?
そこに住んでいるカニとかヒラメがどういう影響があるか?ということを調べていますが、評価しています。
その評価の中では、トリチウムに関しましては生物濃縮をしませんけれども、セシウムとか要素129とか炭素14といったものは生物濃縮します
そういった効果は、30年分濃縮したということをあらかじめ評価の中に入れ込んだ上で実際の被曝評価を行なっています。
それでもまた、今回の被爆の評価の上では、十分、極めて小さい。
IAEAのレポートによりますと、「無視できるレベル」という評価が出ているという状況でございますので、私どもも、その他の各種、生物濃縮ということも見込んでの今回のアルプス処理水の海洋放出については安全に実施できる。
安全上問題ないというふうに考えている次第です。



今回放出予定のK4エリアタンクの放射性核種
K4エリア1
K4エリア2
K4エリア3
K4エリア4
K4エリア5


放射性核種の検査も海洋放出にあたっての放射線環境影響評価も「私ども」で数値を出している。
全く別の第三者機関が調べなくていいのだろうか?
疑問に思う。


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