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6月23日沖縄慰霊の日。式典での嘉味田朝香さんの朗読

沖縄戦を体験した祖母に話しを聞きに行き
当時19歳だった祖母が60年以上たった今も
心の傷が癒えていないことを感じ取った嘉味田朝香(かみだともか)さんは
その事を詩にしました

6月23日沖縄慰霊の日
慰霊式典で浦添私立仲西中学校2年生の嘉味田朝香さんが
「幸せの一枚」の詩を朗読されました

菅総理の演説の直前でした
とても感動したしでしたので内容を書き出します

沖縄慰霊の日


クリアな画面の彼女の動画がない事が残念です


幸せの一枚
浦添市立仲西中学校2年生 嘉味田朝香

私の祖母が持つ 一枚の写真
何年も経つけれど 忘れられない言葉 忘れられない笑顔

小学生の頃 先生が出した宿題
家族から戦争の話しを聞いてくる事
急いで出かけた祖母の家

祖母は何も言わず棚の上から一枚の写真を取り出した
古びた写真に写る子ども達
満面の笑顔の男の子 勝ち気そうな女の子
おとなしそうにはにかむ笑顔 豪快に口を開けた笑顔
沢山の笑顔
一人ひとりの目は未来を見つめ キラキラ輝いている

「この人だあれ?」真ん中に写る女性を指さす
祖母に尋ねる
祖母は淋しそうに笑い
「わたし」
一言だけ答えた

一人ひとりの顔をいとおしそうに懐かしそうに
指でなぞるように 眺めながら 時が止まる

「この子たちは?」
再び祖母に尋ねる私

「おばぁちゃんの生徒達 大切な 大切な 生徒達」

「みんなどうなったの?」
祖母は答えなかった

ずっと、黙ったままだった

幼い私にも
祖母の深い悲しみが 深い苦しみが 痛いほど伝わった

長い沈黙の後祖母は
「どうして戦争なんてするのかね 戦争さえなかったらみんな幸せだったのに」

わたしはもう一度写真を見た
みんな笑っている
幸せそうに笑っている

愛する家族がいたはずだ
沢山の夢があったはずだ
大人になる その日を夢見ていたはずだ

その笑顔を 幸せを 奪った戦争を私は許さない
絶対に 許せない

祖母は多くを語らない
私はあれ以来あの写真を見てはいない

祖母の家に眠る一枚の写真
それに込められた祖母の想い
もう何年も経つけれど忘れない

私はずっと 忘れない

私達が忘れない限り 平和は続くだろう
だからこそ 忘れてはいけない
この地には 沢山の笑顔が 沢山の夢が 眠っている事を


沖縄慰霊の日1沖縄沖縄2

今の日本は 戦争中と変わらないと 小出先生はおっしゃいます
それくらいの状態にいる事に気が付いている日本人は、何割ぐらいいるのでしょうか

今の子ども達ってすごいと思います
こんなに素晴らしい詩を書いて
感動をいっぱい貰って、いっぱい考えさせられて、涙が出ました
こんなに素晴らしい子どもたちを今、守っていくのは
わたしたち大人なんだと・・・
わたしたち大人しかいないんだと・・・

慰霊の日のセレモニーを見ながら
現実と照らし合わせ
あらためて考えた一日でした




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コメント

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No title

私も泣いてしまいました。

今生きているこの世界は「自分だけのもの」でないのだと痛感します。
そして「今だけのもの」のためにあるのでもないということも。

掲載ありがとうございました。

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No title

沖縄出身者です。
原発に関する報道と、被災地、とくに福島の方々の置かれる状況を
知るときに、あの戦争の時から日本の上層部は変わって無いんだな
あと実感します。(政治家のみならず、経済界や御用学者なども)

小出先生の学内の部屋には「ゲルニカ」の絵が置かれてありますね。
いつも先生のお姿の横、正面カメラアングルで映っているので、
それも先生からの無言のメッセージだと思っています。