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07.05
Tue
・玄海原発稼働について
・加圧型原発の原子炉の鉄がガラスのように割れる可能性


7月4日月曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]


【福島原発】7/4/月★原発の老朽化と寿命




<参考>

安全性を国が保証??佐賀玄海原発

安全性説明に「一定の評価」=玄海原発の再開同意-保安院

九州電力玄海原発の運転再開に地元町長が同意したことについて、
経済産業省原子力安全・保安院の森山善範・原子力災害対策監は
4日午前の定例会見で
「保安院の説明に一定の評価をいただいたと思う。今後も引き続きしっかり説明していきたい」と述べた。
 
今後の対策については
「現在の緊急対策で、津波による電源喪失があっても安全は確保できると思う。
さらに信頼性を高めるために防潮堤設置などをしっかりやりたい」とした。(2011/07/04-12:27)


玄海原発は、浜岡より危険な原発だった!
【FLASH】[ 2011年5月26日1時14分 ]


「玄海原発1号炉は日本一危険な原子炉といっていいでしょう」

こう断言するのは、井野博満・東大名誉教授(金属材料物性)である。
メルトダウンした福島第1原発より、停止が決まった浜岡原発より、玄海1号炉のほうがはるかに危険というのだ。

その根拠として井野教授があげるのが、次の数字である。
35℃('76年)、37℃('80年)、56℃('93年)、そして98℃('09年)。
九州電力が公表した玄海1号炉の「脆性遷移温度」の推移である。

「ひと言で言えば、圧力容器そのものが劣化し、いつ“破断”してもおかしくない状態なのです」

わかりやすく説明しよう。
冷えたガラスのコップに熱湯をいきなり注ぐと、コップは割れるかひびが入ってしまう。
これはコップの内側と外側で急激に温度が変わり、その差にガラスが耐えられなくなってしまったからだ。

原子炉の場合は逆だ。
常に高温に晒された原子炉に冷えた水がかかると、やはり急激な温度差に耐えられず、金属が破断してしまう。
この変化にどこまで耐えられるかが「脆性遷移温度」だ。
要は、98℃の水が原子炉にかかると、破断する危険性があるのだ。

「私はわかりやすい例としてタイタニック号の沈没をあげるんです。
タイタニック号の船底や外板の鉄は質が悪く、27℃程度で破断する状態だった。
冷え切った海を航海していて、そこに氷山がぶつかった。
その衝撃が想像以上に船を破壊したため、世界最大の船があっという間に沈んでしまったんです」

原子炉は常に炉心から放出される中性子が炉壁に当たっている。
このダメージが積もり積もって、圧力容器がどんどん脆くなっていくのだという。

「玄海原発1号機の原子炉は陶器のようなもので、簡単にひび割れ、破断してしまう。
もし現実になれば、炉心の燃料棒が吹っ飛ぶような大爆発を引き起こす可能性もあります」(井野氏)

98℃という温度は、そんな最悪のシナリオをリアルに予感させるものだという。


玄海原発1号機の危険度

7月2日の東京新聞のこちら特報部の記事。
原子炉圧力容器脆性ワースト7も載せました。



続きを読むに内容書き出しました




玄海原発の再稼働についてうかがいたい
玄海原発が国が安全だというんですよね


はい。海江田さんは安全性について国が責任を持つと言いました
それでは福島原発に関しては国は安全性を保証していなかったのでしょうか

福島原発に関しては確か、地震の確率が0なので・・ということだったんじゃないですか?
いずれにしても福島原発はどんなことがあっても安全だと国は言ってきたんですよね
それで福島県もそれを信じていたわけですし
地元の住民の人達もみんな国がいってるんだから大丈夫だろうと思ってきた
けれども事故というものが起きたわけです
事故というのはそういうものだし原子力発電所は事故が起きた時に途方もない被害がおきてします
だから私は止めるべきだと言ってきているのですが
国が安全だと言ったからもういいですと・・いったい、どうして自治体の長がそういう事が言えるのか私には分かりません

また、玄海原発というのは4号機まであるんですが
1号機がとくに古くて36年、また、2号機は30年経っている
この老朽化でだんだん原子炉に問題が生じてくるという
老朽化の問題の象徴的な存在だとききました
そうですね
敦賀の1号機。美浜の1号機はすでに41年経っている訳で
もっともっと老朽化している原発もたくさんあるのですから
老朽化ということだけで言うなら玄海原発が特別悪いという事は無いと思います

ただ、老朽化すると
金属材料学が専門の東大の名誉教授で井野さんという先生がおっしゃっている事ですけれど
この玄海原発の場合は1号機で圧力容器本体が壊れる可能性が高いと指摘していらっしゃるんです
わたしもそうおもいます

これは具体的にどういう事なのか教えていただけますか
圧力容器というのは金属なのです鉄でできている
鉄というのは叩けばへっこむし、曲げようと思えばある程度曲がるのですね
そういう意味ではガラスとは全然違いますね
ガラスは叩けば割れるし曲げようとしても割れる
鉄も中性子という放射線を浴びていくと どんどんもろくなっていくという性質があるのです
一番初めの鉄自身はいわゆる私達が普通に生活している常温というのですけれど
20度、30度であればもろくないのですね
叩いても割れないし、引っ張っても簡単には切れないし、曲げればのびるというそういうものなのですけれども
中性子という放射線を浴びていくとどんどんもろくなっていってガラスに近づいていきます

ガラスの様な特性に近づいていく・・
はい
それが、近づいていく温度というのが、もともとはマイナス何十度まで冷やさなければ
ガラスのようなものにはならないのですけれども 鉄が。
それが、中性子を浴びているうちにガラスのようになってしまう温度がどんどん上がってくるのです
そして、普通の温度でも鉄自身がガラスのようになってしまうということで
今現在限界の・・確か3号炉か2号炉か・・ちょっとすみません正確にわかりませんが
そこは、90何度という温度でもうガラスのようになってしまうと
それより低い温度ならもちろんガラスの様な性質になってしまうということで
普通原子炉が動いている時は200何十度という温度ですからいいのですけど
もし、何かトラブルがあって原子炉を冷やそうと冷たい水を入れる
外から冷たい水を入れる。今も福島でやっているのですけれど
そういう事をすると、圧力容器と言われている鋼鉄の容器がガラスの様な状態になっているところに水を入れてしまう
ということで壊れてしまうという事になる

壊れるという、壊れ方が・・あの・・パーンと割れてしまう
ガラスのパリッと割れてしまう。あの感じ
そうです

原子炉がパーンと割れるという事はつまり何を示すんですか?
もう、手の打ちようがなくなるという事ですね

中にある放射性物質核燃料が全部大気中にいっぺんに出るという事ですか
割れてしまうと水が抜けてしまう訳で原子炉を冷やせなくなりますので
原子炉がメルトダウンすることが避けられなくなるという事ですね
それ以降どういう挙動を取るかという事はまだよく分かりません
格納容器が壊れてしまえば大気中に出てきますし
格納容器の底に穴があけば地下にめり込んでいくという
いずれにしてもどういう経路かを取って環境に放射能が漏れていくという事になってしまうと思います

この加圧水型という形の原子炉
これは福島は沸騰水型の様ですけれども
関西は、関電も加圧水型ですよね
そうです

そういう意味では万一のとき最も怖い原子炉という事が言えるのですかね
そうです
沸騰水型に比べて温度も圧力も高いので
事故がある時には進展が早いですし、
圧力容器の健全性というのはもっと重要だと思います

こうした、どのタイプだとか、何年経ったらどうなるかということは
電力会社も国も分かっているんですよね
えーっと・・分かっていないと思います

えっ!分かってない
原子炉というのはまだまだ新しい領域の技術なんですね
1954年に一番最初に商業用の原子力発電所がソ連で動き始めて
57年に米国で動き始めてそれから初めて原子力発電というものをやり始めた
一体何年もつのだろうかと初めから考えたのですけれども
ま、40年だろうな。と、思いながらきたのですね。
その40年本当に持つかどうかという事を、原子炉の中に試験片というものを入れて

しけんへんってどんな字書くんですか?
テストの試験にかけらですね
それを原子炉の中に入れて鉄がどれだけガラスに近づいていくのかという事をずっと調べながらきているんです
で、当初は40年だと思いながらきたのですけれども
まだ大丈夫じゃないかということで今、寿命を延長して
米国でもどんどん延長されていますし
日本でも既に40年を経て 敦賀でも美浜でもまだ動いている状態なんですね
でもそれは、安全性を少しづつ食いつぶしながらきているという事ですから
私としては止めて欲しいと思いますし
ガラスにどんどん近付いてきている様な原子炉から止めていくべきだとわたしは思います

ドイツやアメリカなどでは廃炉っていうんですか?
このあいだ、メルケルさんは早く対応しましたよね
そういうふうに止めていくという動きがあるんですよね
もちろんあります

40年でもまだ大丈夫じゃないかと試験片から思って今どんどん延びていこうとしている
でもそれは、まだ分からない領域の所に我々は入ろうと
そうです
危険性がだんだん上がってきているという事は確かなんですけど
どこまで頑張るかということでやろうとしているのですね

んー。これたぶんコストの関係とかも色々あるんでしょうね
もちろんそうです

またそうした面からも語っていただける機会を作っていただきたいと思います
ありがとうございました




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