07.27
Wed
続「内部被曝の恐怖」
・隠された内部被曝
・1ミリシーベルトで切断される分子の量
たねまきジャーナル「内部被曝について」矢ケ崎克馬氏(内容書き出し)の時に時間がなくなってしまいました
そのため、もう一度、矢ケ崎先生のお話しを聞くことが出来ました
youtubeへのUPに感謝します
続きを読むに
内容書き出しました
1
特集です
今日は内部被曝の恐怖と題して2回目のお話しをうかがいます
平野さん、
今日お話しをうかがう矢ケ崎先生は先週水曜日に出演して下さって
内部被曝がどういうようにして人体に影響を与えるかという事を
物理学者の立場からそのメカニズムを教えて下さったんです
だから内部被曝が外部被ばく以上に人の体にとって影響が大きいんだというのは聞いていましたけれど
どういう事になって体の中で悪さをするのかというのをおしえていただいて
そこまでで時間が来てしまって
そこからのお話しが非常に重要で
実は内部被曝の恐怖というのは広島長崎でも我々は本当は学んでいたはずだった
学んでいたはずだったのに実はちゃんと知らされて来なかったんだというように矢ケ崎先生はおっしゃっていて
それはいったいどういう事なのか、そのお話しを聞く前の所で終わってしまいました
今日はそこから伺いたいと思います
琉球大学名誉教授、矢ケ崎克馬先生とお電話がつながっています
矢ケ崎先生こんばんわ
こんばんわ
メカニズムのところはリスナーのみなさんも先週よく分かって下さったと思います
今日は広島、長崎でも内部被曝が実際にあり、
私達が学ばなければいけないことが多くあったんだという
そこのお話から聞かせていただきたいと思います
はい。
実は原爆が落とされた時に人々が放射線に打たれたんですが
その放射線は二つありまして
ひとつは核分裂が行われた上空から放射線がワッと瞬間的に襲ってきた
これを初期放射線といいますが
これが爆心地から2キロメートルぐらいまで被ばくしました
それでもう一つが核分裂で造り出された沢山の放射性の埃が
だいたい原子雲が広がった範囲で大変濃い状態がありまして
これに人々が内部被曝を中心に広く被ばくをさせられました
あの、つまり、キノコ雲って私達言ってしまいますが
あの雲になって放射性物質が埃として大量にばらまかれたということですか?
そうですね、そこに雲があるという事は結論から申しますと放射性の埃がそこにあって
バンバンと空気中の酸素や窒素をイオン化するという、電離をさせまして
そこに水がどんどん集まるものですから
そこで原子雲が形成されまして
放射能の埃があるところに雲が発達していくというメカニズムになりました
それで多くの方は実は内部被曝もなさっていたわけですね
はい
典型的には黒い雨というようなことで放射能の埃が降り注いできたわけですが
雨だけでなくて普通の埃としてもたいへん濃い状態がこの原子雲の下で作り出されました
ところが、アメリカが核兵器で世界をコントロールしようという意図を
原爆投下によって具体化し始めたという事も言われていますが
原爆の破壊力をみて、破壊力はうんと大きいけれども放射線被曝によって長期にわたって人を苦しめる事はないという
そういう核兵器の虚ぐうを仕立てあげようとしました
内部被曝を明らかにしてしまうと
自分の国の人もこんな恐ろしい兵器を地球に使う事が許されるかという反対運動が起こってしまうものですから
そういう核戦略を仕立てたというふうに言われています
それは先生、核兵器を使ったその瞬間に多くの人を殺戮してしまうけれども
それはその瞬間の破壊力であって、その後ずっと多くの人を苦しめるような形ではないと
そういうふうに言いたかったわけですか
はい
実は、その後の被害というのが戦後68年経った今も人々をうんと苦しめていて
原爆投下あの後もですね、この内部被曝でバタバタと人が亡くなっているという事が
世界の前に明らかにされかかったことが起こりました
それは、9月2日に日本は東京湾内に来た戦艦ミズーリーの上で降伏文書に調印したんですけれども
この時に欧米の記者が沢山日本に訪れまして
そのなかに、2,3人の方が長崎や広島に潜入しまして
被ばくの状況を伝えております
その中身が、たとえば、ロンドンディリーエクスプレスの記者のバーチェットという人が書いた記事は
「広島では史上初めて落とされた原子爆弾が 町を破壊し世界を驚愕させてから30日が経過しているが
現在でも住民の死亡者が増加し続けている。
けがをしていない人々が原子の伝染病としか表現しようがない病気でバタバタと倒れている」というような表現をしたり
けがをしていない人が原子の伝染病ともいうしかない状況でバタバタ倒れているというレポートを
外国人記者がしたんですね
ええ
それで、ニューヨークタイムズにもローレンスという記者が
「人々が今も一日100人の割合で死んでいる」というレポートを書いたんですけれど
これを聞いて、マンハッタン計画で情報相を担当していたファーレルという人が
大急ぎで東京にやってきて9月6日に
「死ぬべき人は全部死んでしまって9月上旬に置いて原爆放射能で苦しんでいる人は誰もいない」
という記者会見をして
そのあと、アメリカが占領という立場を利用して原爆のデータを一切秘密管理して
たとえばABCC原爆障害調査委員会なんかの機関を広島、長崎につくって
被ばく者のサンプルは徹底して取るけれども治療は一切行わないという
調査はしたけど治療はしないという事ですか
ええ
そういう非人道的で、今も非難を浴びているそういう調査をしたりしましたけど
データを一切秘密管理するというなかで
放射能の埃が無かったことにしてしまって
その、放射能の埃が無いという事は内部被曝をしていないという事につながるものですから
被ばく者の実態調査の中から内部被曝をしたという指標、ファクターを一切削除してしまって
それで終戦を迎える訳なんですけれど
この埃、放射能の埃がなくなってしまったという事は
非常に単純な音なんですけれども
広島、長崎を襲った枕崎台風の後で測定に入って
大雨や大洪水で洗い流された時の放射線の量を測定しまして
それで、初めからこれしかなかったんだという
そういう科学操作をさせました
つまり、広島では原爆が投下されて42日後に枕崎台風という台風がやってきて
大変な嵐で放射能の埃が観測できないように
ある意味洗い流された
2
洗い流されてしまった後に測定に入らせたというのがアメリカのやり方なんですね
でも、台風が来るまでにすぐに測定していたらというフシは無いんですか
それはいろいろと測定の結果というものは
アメリカが占領する前に日本で測定したものがあったり色々しましたが
一切秘密管理で外には知られないようにしていたというのが実情で
公的に市民が触れるようにしたというのは一切が台風が来てからのデータ分析というところで展開されて
それで、こういう結果をうけて今に至って非常に深刻なのは
国際放射線防護委員会という日本の国もあるいは放射線科学の学者たちも
全部、国際放射線防護委員会の基準を使っていて
放射線を防御するために使っている基準なんですけれども
この基準に内部被曝が見えないようにするという工夫が仕掛けられていまして
それで戦後占領が終わった後で
日本で原爆で放射線にやられたような人に・・
被ばく者であるかどうか認定をするという事、原爆症の認定をするかどうかという裁判もずっと続いて
多くの方たちが私も原爆にあったんだと、おっしゃるんだけども
いや、あなたがいたのは爆心地から2キロメートル以上離れた所だから
あなたは被ばくしていないんではないですか。という話しはずっと続いてきたんですよね
そうですね
私が今言葉として出てこなかったことを大変失礼しましたが
原爆医療法というのが1957年に作られて
この基準そのものが内部被曝を一切無視して作られてしまったもので
それで、今、水野さんがおっしゃったように
被ばく者が大変つらい癌などにかかっていても
「あなたは放射線に一切浴びていないので原爆症だとは言えません」と国ははねのけていて
それに対して事実誤認、不当であると言って訴えたのが原爆症人集団訴訟の306人の被ばく者の方であったわけですね
そうした中で矢ケ崎先生は科学者の立場から
内部被曝というものをきっちりと認めるべきだと
言うことを証言してこられた訳ですけれども
この内部被曝については本当は日本もいろんな調査やデータを
本当は持っているんでしょうか
いろんな測定という事はアメリカが占領してからは
日本独自では一切そういうものは許されずにきたものですから
事実上アメリカが持っているデータで仕切られてきたわけですけれども
アメリカが、単に広島、長崎の原爆の放射線降下物をなかったことにしたというだけでなくて
国際放射線防護委員会の基準にそれを入れ込んだということが
大変壮大な意味での科学的ごまかしをしている舞台を作ってしまったのです
国際基準って言われますと私のような素人は弱いんですよ
それがあたかも本当に科学的に証明されたものだというふうに
私なんかは思う訳です
たとえば矢ケ崎先生、
今福島の子どもたちを守るために
子どもさん達が活動する校庭の土をどうするかというときに
年間20ミリシーベルトを基準にするという考え方があります
これには内部被曝の量は入っているんですか?
これは、ICRPで勉強してきた方が
内部被曝を知らないで、そういう立場で
内部被曝なんか起こったとしても外部被ばくの何100分の2,3しかないよという
そういう判断から、こんな、とんでもない数字を出してきているんです
そうですか。矢ケ崎先生からごらんになると
年間20ミリシーベルトを子ども達に適用するのはとんでもないとですか
ええ
とんでもないことですよ
通常の公衆の限度値は1ミリシーベルトと言われていますけれども6:15
この1ミリシーベルトが分子切断をどれだけやるかっていうと
80兆個ぐらいの物になるんです
内部被曝でものすごく体の分子を切断するんだと教えてもらったんですが
80兆個も分子を切断するんですか?
そうですね
それだけの量が1ミリシーベルトで
えーっ
人間の体の中に丁度80兆個の細胞があるというものですから
平均的に言えば細胞の1個づつに分子切断をばらまいたような量なんです
1ミリシーベルトで体の分子全部に切断されるぐらいの量・・
それがですね。外部被ばく的に申しますと
まるっきり平均化されて細胞に一個づつという事になりますけれども
現実に内部被曝で被ばくする場合は非常に個々の分子切断される部分と
あまり切断されない部分が入り乱れてきますので
密度が高く切断される部分というのが実は一番危険度の高い遺伝子の切断
それから単なる遺伝子が切断されただけでなくてですね
生物の修復作用があって、修復作用の結果つなぎ間違えてしまう
遺伝子が組み替えられてしまうというそういう層がでてくるんですけれども
これが内部被曝に対して非常に大きな意味を持ち危険であるとなっています
矢ケ崎先生。1ミリシーベルトの意味が分かりましたし
1ミリシーベルトって数字だけじゃなくて
外部被ばくと内部被曝というスタイルが違ったら
影響がどんなに違うかというのが、わたし、おぼろげながらわかりましたが
まだまだ福島の問題でみなさんの危機になりたいことが色々と出てくるかと思いますので
また、日を追ってお話しを伺わせて下さい
はい
ありがとうございました
今日も話を聞いていただきましてありがとうございました
・隠された内部被曝
・1ミリシーベルトで切断される分子の量
たねまきジャーナル「内部被曝について」矢ケ崎克馬氏(内容書き出し)の時に時間がなくなってしまいました
そのため、もう一度、矢ケ崎先生のお話しを聞くことが出来ました
youtubeへのUPに感謝します
続きを読むに

1
特集です
今日は内部被曝の恐怖と題して2回目のお話しをうかがいます
平野さん、
今日お話しをうかがう矢ケ崎先生は先週水曜日に出演して下さって
内部被曝がどういうようにして人体に影響を与えるかという事を
物理学者の立場からそのメカニズムを教えて下さったんです
だから内部被曝が外部被ばく以上に人の体にとって影響が大きいんだというのは聞いていましたけれど
どういう事になって体の中で悪さをするのかというのをおしえていただいて
そこまでで時間が来てしまって
そこからのお話しが非常に重要で
実は内部被曝の恐怖というのは広島長崎でも我々は本当は学んでいたはずだった
学んでいたはずだったのに実はちゃんと知らされて来なかったんだというように矢ケ崎先生はおっしゃっていて
それはいったいどういう事なのか、そのお話しを聞く前の所で終わってしまいました
今日はそこから伺いたいと思います
琉球大学名誉教授、矢ケ崎克馬先生とお電話がつながっています
矢ケ崎先生こんばんわ

メカニズムのところはリスナーのみなさんも先週よく分かって下さったと思います
今日は広島、長崎でも内部被曝が実際にあり、
私達が学ばなければいけないことが多くあったんだという
そこのお話から聞かせていただきたいと思います

実は原爆が落とされた時に人々が放射線に打たれたんですが
その放射線は二つありまして
ひとつは核分裂が行われた上空から放射線がワッと瞬間的に襲ってきた
これを初期放射線といいますが
これが爆心地から2キロメートルぐらいまで被ばくしました
それでもう一つが核分裂で造り出された沢山の放射性の埃が
だいたい原子雲が広がった範囲で大変濃い状態がありまして
これに人々が内部被曝を中心に広く被ばくをさせられました
あの、つまり、キノコ雲って私達言ってしまいますが
あの雲になって放射性物質が埃として大量にばらまかれたということですか?

バンバンと空気中の酸素や窒素をイオン化するという、電離をさせまして
そこに水がどんどん集まるものですから
そこで原子雲が形成されまして
放射能の埃があるところに雲が発達していくというメカニズムになりました
それで多くの方は実は内部被曝もなさっていたわけですね

典型的には黒い雨というようなことで放射能の埃が降り注いできたわけですが
雨だけでなくて普通の埃としてもたいへん濃い状態がこの原子雲の下で作り出されました
ところが、アメリカが核兵器で世界をコントロールしようという意図を
原爆投下によって具体化し始めたという事も言われていますが
原爆の破壊力をみて、破壊力はうんと大きいけれども放射線被曝によって長期にわたって人を苦しめる事はないという
そういう核兵器の虚ぐうを仕立てあげようとしました
内部被曝を明らかにしてしまうと
自分の国の人もこんな恐ろしい兵器を地球に使う事が許されるかという反対運動が起こってしまうものですから
そういう核戦略を仕立てたというふうに言われています
それは先生、核兵器を使ったその瞬間に多くの人を殺戮してしまうけれども
それはその瞬間の破壊力であって、その後ずっと多くの人を苦しめるような形ではないと
そういうふうに言いたかったわけですか

実は、その後の被害というのが戦後68年経った今も人々をうんと苦しめていて
原爆投下あの後もですね、この内部被曝でバタバタと人が亡くなっているという事が
世界の前に明らかにされかかったことが起こりました
それは、9月2日に日本は東京湾内に来た戦艦ミズーリーの上で降伏文書に調印したんですけれども
この時に欧米の記者が沢山日本に訪れまして
そのなかに、2,3人の方が長崎や広島に潜入しまして
被ばくの状況を伝えております
その中身が、たとえば、ロンドンディリーエクスプレスの記者のバーチェットという人が書いた記事は
「広島では史上初めて落とされた原子爆弾が 町を破壊し世界を驚愕させてから30日が経過しているが
現在でも住民の死亡者が増加し続けている。
けがをしていない人々が原子の伝染病としか表現しようがない病気でバタバタと倒れている」というような表現をしたり
けがをしていない人が原子の伝染病ともいうしかない状況でバタバタ倒れているというレポートを
外国人記者がしたんですね

それで、ニューヨークタイムズにもローレンスという記者が
「人々が今も一日100人の割合で死んでいる」というレポートを書いたんですけれど
これを聞いて、マンハッタン計画で情報相を担当していたファーレルという人が
大急ぎで東京にやってきて9月6日に
「死ぬべき人は全部死んでしまって9月上旬に置いて原爆放射能で苦しんでいる人は誰もいない」
という記者会見をして
そのあと、アメリカが占領という立場を利用して原爆のデータを一切秘密管理して
たとえばABCC原爆障害調査委員会なんかの機関を広島、長崎につくって
被ばく者のサンプルは徹底して取るけれども治療は一切行わないという
調査はしたけど治療はしないという事ですか

そういう非人道的で、今も非難を浴びているそういう調査をしたりしましたけど
データを一切秘密管理するというなかで
放射能の埃が無かったことにしてしまって
その、放射能の埃が無いという事は内部被曝をしていないという事につながるものですから
被ばく者の実態調査の中から内部被曝をしたという指標、ファクターを一切削除してしまって
それで終戦を迎える訳なんですけれど
この埃、放射能の埃がなくなってしまったという事は
非常に単純な音なんですけれども
広島、長崎を襲った枕崎台風の後で測定に入って
大雨や大洪水で洗い流された時の放射線の量を測定しまして
それで、初めからこれしかなかったんだという
そういう科学操作をさせました
つまり、広島では原爆が投下されて42日後に枕崎台風という台風がやってきて
大変な嵐で放射能の埃が観測できないように
ある意味洗い流された
2

でも、台風が来るまでにすぐに測定していたらというフシは無いんですか

アメリカが占領する前に日本で測定したものがあったり色々しましたが
一切秘密管理で外には知られないようにしていたというのが実情で
公的に市民が触れるようにしたというのは一切が台風が来てからのデータ分析というところで展開されて
それで、こういう結果をうけて今に至って非常に深刻なのは
国際放射線防護委員会という日本の国もあるいは放射線科学の学者たちも
全部、国際放射線防護委員会の基準を使っていて
放射線を防御するために使っている基準なんですけれども
この基準に内部被曝が見えないようにするという工夫が仕掛けられていまして
それで戦後占領が終わった後で
日本で原爆で放射線にやられたような人に・・
被ばく者であるかどうか認定をするという事、原爆症の認定をするかどうかという裁判もずっと続いて
多くの方たちが私も原爆にあったんだと、おっしゃるんだけども
いや、あなたがいたのは爆心地から2キロメートル以上離れた所だから
あなたは被ばくしていないんではないですか。という話しはずっと続いてきたんですよね

私が今言葉として出てこなかったことを大変失礼しましたが
原爆医療法というのが1957年に作られて
この基準そのものが内部被曝を一切無視して作られてしまったもので
それで、今、水野さんがおっしゃったように
被ばく者が大変つらい癌などにかかっていても
「あなたは放射線に一切浴びていないので原爆症だとは言えません」と国ははねのけていて
それに対して事実誤認、不当であると言って訴えたのが原爆症人集団訴訟の306人の被ばく者の方であったわけですね
そうした中で矢ケ崎先生は科学者の立場から
内部被曝というものをきっちりと認めるべきだと
言うことを証言してこられた訳ですけれども
この内部被曝については本当は日本もいろんな調査やデータを
本当は持っているんでしょうか

日本独自では一切そういうものは許されずにきたものですから
事実上アメリカが持っているデータで仕切られてきたわけですけれども
アメリカが、単に広島、長崎の原爆の放射線降下物をなかったことにしたというだけでなくて
国際放射線防護委員会の基準にそれを入れ込んだということが
大変壮大な意味での科学的ごまかしをしている舞台を作ってしまったのです
国際基準って言われますと私のような素人は弱いんですよ
それがあたかも本当に科学的に証明されたものだというふうに
私なんかは思う訳です
たとえば矢ケ崎先生、
今福島の子どもたちを守るために
子どもさん達が活動する校庭の土をどうするかというときに
年間20ミリシーベルトを基準にするという考え方があります
これには内部被曝の量は入っているんですか?

内部被曝を知らないで、そういう立場で
内部被曝なんか起こったとしても外部被ばくの何100分の2,3しかないよという
そういう判断から、こんな、とんでもない数字を出してきているんです
そうですか。矢ケ崎先生からごらんになると
年間20ミリシーベルトを子ども達に適用するのはとんでもないとですか

とんでもないことですよ
通常の公衆の限度値は1ミリシーベルトと言われていますけれども6:15
この1ミリシーベルトが分子切断をどれだけやるかっていうと
80兆個ぐらいの物になるんです
内部被曝でものすごく体の分子を切断するんだと教えてもらったんですが
80兆個も分子を切断するんですか?

それだけの量が1ミリシーベルトで
えーっ

平均的に言えば細胞の1個づつに分子切断をばらまいたような量なんです
1ミリシーベルトで体の分子全部に切断されるぐらいの量・・

まるっきり平均化されて細胞に一個づつという事になりますけれども
現実に内部被曝で被ばくする場合は非常に個々の分子切断される部分と
あまり切断されない部分が入り乱れてきますので
密度が高く切断される部分というのが実は一番危険度の高い遺伝子の切断
それから単なる遺伝子が切断されただけでなくてですね
生物の修復作用があって、修復作用の結果つなぎ間違えてしまう
遺伝子が組み替えられてしまうというそういう層がでてくるんですけれども
これが内部被曝に対して非常に大きな意味を持ち危険であるとなっています
矢ケ崎先生。1ミリシーベルトの意味が分かりましたし
1ミリシーベルトって数字だけじゃなくて
外部被ばくと内部被曝というスタイルが違ったら
影響がどんなに違うかというのが、わたし、おぼろげながらわかりましたが
まだまだ福島の問題でみなさんの危機になりたいことが色々と出てくるかと思いますので
また、日を追ってお話しを伺わせて下さい

ありがとうございました

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コメント
いつもありがとうございます。
矢ケ崎先生のお人柄が伝わってくる
インタビューでしたね。
ニューヨークタイムズのくだりのEBCCはABCC
(原爆障害調査委員会)の誤りだと思います。
矢ケ崎先生のお人柄が伝わってくる
インタビューでしたね。
ニューヨークタイムズのくだりのEBCCはABCC
(原爆障害調査委員会)の誤りだと思います。
じとで | 2011.07.27 17:03 | 編集
ありがとうございます
訂正させていただきました
訂正させていただきました
ki-ko | 2011.07.27 20:54 | 編集