ニュースにだまされるな・田中俊一、児玉龍彦、黒部信一、菅井益郎出演(最初の部分内容書き出し)

ニュースにだまされるな8/6(土)「放射能汚染 なぜ拡大したのか」全7




金子勝・中村うさぎ
ゲスト 
田中俊一(元日本原子力学会長)
児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター教授)
黒部信一(小児科医)
菅井益郎(國學院大學教授)



中村:汚染の問題にしてもどういう状況なのか、どういう対策があるのかという事を
今日はゲストの方々とお話ししていきたいと思います
まずは、日本原子力学会の元会長田中俊一さんです
よろしくお願いいたします

田中さんは福島の除染アドバイザーをしていらっしゃるんですよね

田中:そうですね

金子:ぼく、初めてお会いしたんですけど、声明を出されたじゃないですか

田中:3月31日付けで建言を出して4月1日にプレス発表させていただきました

金子:そのときのお気持ちというのはどういう気持ちで、ああいう声明を出されたんですか

田中:私だけではなくて16名のシニア。シニアの中で私が一番若い
実は、一年半前に私は第一線を退いて、年金生活をしていたんですが
この事故が起こりまして、ちょっと見ていまして
今の状況と今の体制ですね。「政府と東電、保安員の体制ではこの事故は収束できない」
そういうふうに思いまして
みんなで、何とか日本の全頭脳というか、全体の力を出して取り組む必要があると
しかし、まぁ、ほとんど受け付けていただけなかったということですが
あの時点でもう、メルトダウンというのを我々はほぼ確信をしていまして、
それから、大量の放射能が外に出たと言う事で早急に、環境の放射能の調査をきちんとやらないと
いわゆる避難住民の帰宅というのもほとんど考えられないことになるから
早くやるべきだと言う事も含めて提言したんですけれども
全く当時の官邸は、今でもそうですけれども
あまり聞く耳を持たなかったなという

金子:あぁ、でも、官邸はしょうがないとして
それなりに皆さんがあの声明出された時点でニュースになりましたけど、
ま、ちっちゃなニュースでしか取り上げられなかったですけど
それなりの受け止め方をみなさんしたと思いますけど
推進してきたけれども、この事態の中で、自分たちのなすべきことをやらなければいけない
っていう事は伝わったと思うんです

田中:ありがとうございます

金子:だから、お呼びしたんですけど・・笑
その時感じられた危機感も含めて、今日は、何をなすべきかについて直言をしていただくと言う事で
ぜひお願いしたいなと思っています


中村:東京大学教授の児玉龍彦さんです。よろしくおねがいします。
児玉さんはこの週末南相馬市などで除染活動を行っていらっしゃったということですね
今日も南相馬からこちらにいらしていただきました

金子:国会で証言したんですよね

中村:そうですね。youtubeで見ました
すごいツイッターでリツイートされて
児玉さんがこんなにと思いながらツイッターを見ていました

金子:同級生なんです
メディアの人が取材がシャットされているから、紹介してくれって
私が目的じゃなくて・・笑
バンバン来るんですけど
あれは、科学者として?医者として?どういう気分で証言に立ってああいうふうにしゃべっちゃったんですか?

児玉:一つにはですね、やっぱり今の事態の見方が違うと言う感じを科学者として持っていまして
よく、何μシーベルトとか何ミリシーベルトとかいう議論があるじゃないですか
でも、ちょっと、
これは私の計算なのでいろんな人からみたら、いろんなご意見があるでしょうけれども
あの、すごい量が放出されたって事がやっぱり大事じゃないかと思っていて
ぼくら、システム論というので見ると
今の法律って高い線量の放射線がちょっとあった時にチェックする
ぼくももう、1977年から放射線取り扱い者で199何年第一種取扱主任という事で
みんなに、たとえば
妊娠中の人は内部被ばく1ミリシーベルト以内に抑えなさいとか
妊娠可能な女性は2ミリシーベルト以下に抑えなさいと言う事を
10何年やってきたからなんですよね
ところがそれと今回の話しは、ちょっと、全然違うと思って
結局、計算の仕方は色々あるんですけど
熱量から概算して広島原爆で29,6個分
プルトニウムから概算して20個分の、放射線が出ていると
そうしますと、今の法律の体系で行くと
たとえば今日も除染とかいろんなのをやってきたんですけど
ぼくらがやっているのってみんな法律違反に、
たとえば東大の施設でぼくのいるせんたんけんというのはテルルの129mとかセシウムの134なんかは
扱っちゃいけない施設なんですよ
それで、東大のそんな、立派な施設でも持ち込めないようなものを平気で持ち込んじゃったり
それから運搬すると、航空法、車両法、船舶法とか、ザーッと法律があるんですよ
それで、これみんな無視してやっちゃってるわけですよね
だから、あの、
5月に全国アイソトープセンター長会議というのがあって
文科省の方と福島原発の処理を巡ってかなり熱い議論をみんなでしたんですよ
それで文科省の放射線規制室の方に詰めよって
「なんとか、これ、国民の健康がかかっているんだから何とかしましょう」って言ったら
「私達は別に国民の健康に責任を持っているんじゃなくて」
これ本当に困っての話なんです
それで、「私達の仕事は現行の法律を取扱者に守ってもらうことをやってます」と言われまして
最初違和感を覚えたんですけれども、
よく考えていくとですね、これってだって、無理なことを言ってると思いまして
だから、沢山出ていると言う事から、国会の人ももっと法律の在り方から、
最初の一週間はいいですよ。みんなバタバタしてて
だけど、もう、我々のセンターだって1か月経ったらバタバタは辞めて
2か月経ったら内部に処理を終えて、みんなで福島の支援に行こうと言ってやりだしてる
そういう時に、国会の人が何にもやっていない
だからそれを何とかしてくれって事で
ウワーッって怒ったら、日本の人って真面目なんだ
あの、国会議員は全然気にしていなかったみたいなんです
が、国民からぼく、二通りの返事をもらいまして
ひとつは「もうしわけありません」とかいうのをもらっちゃって
ぼくは国会議員にボールを投げたつもりがビーンボールでインターネットテレビにぶかーんと当たっちゃって
テレビの向こうの国民がボールを受けて
「こんなに大変なのに自分たちは何にもしていなかったのはすみません」と言われた
もう一つの反応は、ビーンボールが当たった人から
「7万人の人が家を離れてさまよってているのに東京大学は何をやっているんだ」
というお怒りのメールもいっぱいいただきました
だから、私の発言もいろいろ・・インターネットテレビに投げたつもりじゃなくて
国会議員に投げたつもりだったんで
謝ったり怒ったりした方には申し訳ないと思います


中村:でも、ま、本当に世論が動いたと思います

金子:すごい反響だったね
おっしゃる通りだったと思うんだよね
なんか、原発とかアイソト―プのセンターとか
そういうところで、特定の地域にはめるような基準で
こんな爆発があって大量に飛ぶって事を前提にしてないから
それに対してどうしたらいいかもきちんと政治は語っていないから
児玉氏は怒っちゃったわけだけど
それはそれで、気分はよく分かりますよね

中村:そうですね。今日も大いに怒っていただきたいと思います

金子:何が問題だかね。
ほんとは、あんなに怒ったの久しぶりに見た
普段はニコニコしてるもの。よっぽど腹が立ったんだと思いますけれども


中村:はい、そして、小児科医の黒部信一さんです。よろしくおねがいします
黒部さんは放射能汚染から子どもを守る活動をなさっていらっしゃるんですよね

黒部:はい

金子:チェルノブイリの子供基金とはどういう形でできてきたんですか

黒部:ジャーナリストの広川隆一チェルノブイリを取材して
あまりにもひどいので、その援助をするために作った組織なんです

金子:黒部先生自身もチェルノブイリに?

黒部:2度行きました

金子:じゃ、子どもの問題とか、被ばくの問題とかいう事に関しては
どういう問題が起きているかという事に関してはかなり強い関心を持って
ずっと活動してきたという事ですね

黒部:はい、そうです
幼稚園のアドバイザーをやってきましたから

金子:なるほど、
本当にそういう経験のある方から、チェルノブイリの事例なんかも色々出していただけるといいですね

中村:特に、妊婦とか子どもの問題がね、やっぱり国民は心配している事だと思いますので
黒部さんから、そういう子どもへの影響、妊婦への影響
そしてどうすればいいのかってことを、ゆっくりとお話ししていただきたいと思います

黒部:はい


中村:そして、国学院大学教授の菅井益郎さんです
公害問題の歴史が専門なんですよね

菅井:そうです

金子:先輩なんです

金子さんのですか?

金子:東大の社会科学研究所っていうのがまともだった時期に
助手の先輩だったんです
今回、もちろん公害の歴史の問題もあるから
水俣病とかああいうのとすごく似ている面もあるので、
ただ、菅井さんご自身が飯館村に入って京大の今中哲二さんなんかと一緒に入って
放射線の地図なんかを作る活動もやられているんです
行かれた時は何日ごろいかれたんですか?

菅井:3月の28,29と行ってきました

金子:かなり早い段階ですよね

菅井:そうですね、2週間以上たってますけどね
まだ、でも、他の方があまり入っていなかったんですよね
飯館村の村長なんかは外から測りに来てくれたって、非常に歓迎してくれましたね
文科省が来て、測ったらパッとどっかに持って行っちゃって
そして発表しちゃうっていうんです
我々に黙って発表するっていうんでね
村長さんも村の人もみんな怒ってましてね
「私どもはそういうつもりじゃない」と
「測ったものは住民の皆さんにまず、返します」と
「それを発表する時もみなさんの了解を得て発表します」
とにかく、全体をサーベイしてみようということで、
私がこれにかかわったのはね
私は新潟の柏崎の生まれですので
とにかく、69年位からこの問題がおきまして
世界一の原発が出来るっていうんで、これは私もう我慢できないと
それでかかわったんですけどね
ですから、それでいろんな方と会ってきて
京大の人達ともそういう関係で付き合いがあります


中村:この問題をね、公害問題としてとらえる人ってほとんどいないと思うんですよ
やっぱり、今回の原発事故は自然災害、津波とか地震による二次的災害みたいにとらえているんですけれども
公害問題との関連性とか類似性みたいな視点というのは非常に面白いとおもうんで、

金子:当初、いろんなデータが隠されたんだけど
我々何となく関心が、事故は本当に収束するんだろうか
どんどん事態が悪化して
発表がどんどん・・・おぃ、2か月経ってメルトダウン。とか言われて
その間に実はすごい放射性物質が飛んでいて
いろんな被害をもたらしていると言う事を気が付かなかったんだと思うんです
専門家の方がたは気が付いていたけど
メディアはそういう事取り上げられないと言うか
えーっ、えーっ、えーっみたいな
中がメルトダウンしているとか、こんなに高い線量で作業が出来ないとか
そういう話ばっかりだったんですよね
で、もう一度今の時点たちかえってみて、どういう状態になって
冷静に事故の収拾も含めて、それから周囲の、住まわれている住民の方がた
あるいは食品の影響も含めて
どのように今の時点で問題を整理して取り組まなきゃいけないかという事を考えなければいけない
そういう時期だと思うんですよ

中村:賠償問題とかも含めてね
公害問題と非常に似た部分があると思います
では、よろしくお願いいたします

ありきたりの解説に飽きた方
不信感を持っている方
納得の2時間です
最後まで是非ご覧ください


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田中俊一氏の提言↓

原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」 4/16

日本の原子力を担ってきた16名の謝罪と提言の全文


児玉龍彦氏の怒りの国会↓


「放射線の健康への影響」児玉龍彦氏(内容完全書き出し)衆議院厚生労働委員会7/27



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続きを読むにyoutube2~7を添付します
















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コメント

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確かに311から「世界(=私の価値観)は変わった…

いつも貴重な情報紹介、サンキューです!

この動画の5/7の6分52秒あたりから児玉教授が言われた、
「いままでの原子力学会や原子力政策のすべての失敗は、専門家が専門家の矜持を棄てた。国民に本当のことを言う前に政治家になっちゃった。経済人になっちゃった。これの反省なくしては、われわれ東京大学の再生もありえないし、日本の科学者の再生がありえないと思っています」

いい発言ですね。

実にクリアーな頭脳。明晰なだけでなく聡明。東大医学部出身の専門家にも、正しいことを当たり前のこととして直言できる人がいることで、ひょっとしたらこの国はまだ立ち直れる見込みがあるかも・・・という期待を懐かさせてくれます(微笑)

衆院厚労委での児玉教授の「満身の怒り」・・・あの動画が大ヒットしたのは、多くの国民の心底にくすぶっている、やり場のない「憤り」をストレートに代弁してくれたからこそ、あれだけの反響を呼んだわけですよね。

福島だけでなくこの国の現在と未来が暗く厳しいものだとしても、その正しい「現実」を冷静かつ明確に伝えないと、人びとの懸命な身の振り方はもちろん、経済力の維持を死守する国ですら、事態の改善に目指した「最良の選択」を採ることができない。

いまこそ求められる欺瞞のない「正しい」情報開示。その責務は、つねに正確な情報を採取し保有しているところ(機関・部局)にあります。はたして、彼らの「世界(=彼らの価値観)」はいつ、どんな形で変わるだろうか。次回の(総)選挙…??(微笑)


それから参考までにこちらのブログ。
「福島県民の方が受けた測定の結果について」(「ベラルーシの部屋ブログ」より)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/e439a93954de00c8c0e9dd85c8ee9e73

管理人の方はベラルーシ在住の邦人女性で、当地の汚染状況や体内被曝の現状に接するなかで福島の「測定」結果について、ベラルーシと比較しながら触れてありますが、「絶句しました・・・。」の感想にふれたとき、その驚愕を身をもって感じました。

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