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08.27
Sat

ご質問のお答え(メールのご質問から)音声回答第1回


メールでのご質問が多いのですが、なかなか書いている時間がなく、多くの方の疑問に答えられないでいます。
そこで、少し不便を承知で、音声でご返事します。



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という武田先生のブログを見て、そして、音声を録音して下さっているyoutubeにも出会い
先生のお話しの内容もとても大切な事でしたので、内容を書き出させていただきました

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(1) 自治体の測定値と子供たちの被曝限界
「takeda_20110820no.94-(2:28).mp3」をダウンロード

自治体の線量値が非常に低いところが多い訳ですね
たとえば0.05とか0.06とか
そういうふうに報告されていて、しかし、現実に測定してみると0.2とか0.3とかいう所があってですね
時には1μシーベルト、1時間に1μシーベルトみたいなところがあって
とても、お母さん方やご家族の方が心配しているという場合が多いですね
で、お子さんがおられて、割合と年齢も低いと、1歳から10歳ぐらいという事でとてもご心配であると、
これは除染してですね、少し、基本的に下げればいいんですけれども、
これも多くの方からご指摘があるように、市とかそういう単位で除染してくれないと、
また、部屋の中に入っていたり、家の庭に入ってきたりする訳ですね
実際に測定していないのは市民の事を考えていないからですね。もちろん。
予算が足りないとか、面倒くさいとか、国が言っていることだからいいやってわけで、ま、やっている訳ですが
実際には困る訳ですね
そうすると、だいたいの感じなんですけれども、
0.15μシーベルト、1時間にですね。その位から、0.2の間位
ここら辺がですね、ま、ギリギリのところですね
というのは、だいたいそれで1.5ミリシーベルト、1年から、2ミリシーベルト位になりまして、
1年1ミリシーベルトを守る事は出来ないですど、
一応、5年間ぐらい、3年間ぐらいでなんとか、ま、来年は少し気を付けてというレベルになっていく訳です

そういうことで、一応そういう所を目標にしたらどうかと言うのが私の感じなんですね
で、0.2を超えるようなところが多かったらですね、
余裕があれば少し場所を変えると言う事が安全でしょうね
やっぱり、この放射線というのはですね
確率的というか、多ければそれだけ危険性が増します
ま、そういう事で1ミリシーベルトが決められていますので
0.15を超えたところは相当気を付けられるか、
相当気をつけると言うのはたとえば水とか、水は大丈夫ですけれども
食材に気をつければですね、後は風の強い日にマスクをするってことすれば
ギリギリ大丈夫。お子さんでも、ですね。
ギリギリ大丈夫かな?って思います
そこらへんが丁度ご判断の境じゃないかと思います



(2) 牛乳の危険性
「takeda_20110820no.95-(2:50).mp3」をダウンロード

牛乳が安全かどうか、非常に私困ってるんですよ
実は、測定値があればそれでいいんですね
ところが、がんとして牛乳メーカー、販売メーカーがベクレルを出さないもんですから、分からないんですね
それが一つと、
それからチェルノブイリの時に牛乳を経て、しかもこれをちょっと時期がずれて、しかも遠いところで
子どもの甲状腺がんが大量に出たという事で、
牛乳は気を付けたほうがいいよと思ってはいるんです
しかし、現実的には牛乳のお好きなお子さんがいて、随分飲む訳ですね
それで、問題は、東日本の、福島から東京ぐらいのところは、もう、これはダメだと思うんですけれども
牛乳メーカーが牛乳をブレンドしたり混ぜたりですね、
それから、西日本の方に運んでないかという点がすごく心配なんですね
これもですね、もう少し積極的に情報を出すべきだと思うんですね
これは、チェルノブイリの時にそういう例があったんですから、
牛乳のベクレルを出す事が汚染度を出したり、販売ルートを出したりする事は非常に大切だと思います
少なくても最低ですね、牛肉が汚染された訳ですから、
牛乳がどうなのか?っていう事は誰でも心配 になるので、
この点何度も言っていますけれども、牛乳メーカーは考えなくてはいけないとおもいます
このまま販売メーカーが、この一番大切な時に牛乳の汚染度を発表しないんだったら
われわれはもう、牛乳からね、遠ざかった方がいいですよ
だって、大体、牛乳を飲む習慣ってそんなに長くない訳ですし、
牛の乳を飲まなきゃどうしてもダメだって事はありませんので
工夫をされて牛乳からは去るべきですね
どうしてかって言うと
こんなに重要な時にね、危険なものが入っていると思われるのに表示しないんですから
牛乳メーカーはもしかしたら今後もですね
なんか毒物が入っても言わないんでしょうね
だって、放射線は言うけども、農薬が入っても何が入っても言わないって事はあり得ませんからね
言うって事はあり得ませんから
その意味では、もう、この際ですね、残念ですけれど
少しずつ牛乳文化から遠ざかっていく必要があるでしょうね

私も牛乳飲むのは好きですけれども、最近全然・・
私は放射線、もう、関係ないんですけれども、年齢から言って。
だけど、もう、嫌になって飲みません。
だってね、こんな不誠実な会社の物飲みたくありませんよ
私ももう、全部やめちゃいましたけど、
止めてどうなのかね・・赤ちゃんには多少補給させてあげたいと思いますが
やはり、こんなに誠意の無い販売会社の物を長く食べるっていうのは問題かもしれませんね


(3) 急性リンパ性白血病
「takeda_20110820no.96-(3:00).mp3」をダウンロード

えっと、ある読者の方からですね
お知り合いの方が、2歳ぐらいの方が・・・
え・・・この・・・割合と原発から近いところなんですが、
急性リンパ性白血病という事を診断されて

大体、数か月前に遺伝子が損傷したんじゃないか」という診断だったそうですね
とても、心配されておられます
で、まぁ、こういう事が起こりますと
もしかして、自然なのかもしれませんが、
この時期ですね、数ミリシーベルト、もしくは20ミリシーベルト位浴びた子どもがですね
白血病なんかになりますと、
「やっぱり原発が原因だったんじゃないか」
「私が子どもに被ばくさせたんじゃないか」
と、深く悲しんでしまいます
まずは、絶対に東京電力に損害賠償をするべきですね
「治療費を出せ」と。これははっきりと言うべきですね
これがまず第一に大切なんです
もちろん、それによって病気が治るわけじゃありませんけど
しかし、やはりそれがですね、次の人の悲惨な事をふさぎますので
是非、辛いところですが、そこを頑張ってもらいたいと思いますし
また、やはりですね
1年に1ミリシーベルトとは分かりませんが、
1年5ミリシーベルト以上というのはですね
白血病の成人男子でも白血病の労災認定判決がある
と言うぐらいですから
親ごさんは是非ですね、お子さんの被ばくを減らして欲しいですし、
それから、学校関係者とかそういう方はですね
もう一度眼を覚まして欲しい
と。
こういうかわいそうな例を出さないように。
因果関係がはっきり分かるのは、こういうのは大変なんですよ
水俣病とかそういうのも、因果関係を苦しい中で
患者さんが因果関係を証明するのは本当にかわいそうだったんですね
やっぱりそういう事を、日本の指導者の人達には早く気がついてもらいたい
この人はご友人なんですけどもね
とてもショックを受けられております
ま、あの、・・・東京に住んでおられて葛飾、それから江戸川あたり以外は大丈夫ですし
継続的に食材を気をつけると言うような事をすればですね、これは大丈夫だと思います
やはりお子さんがそうなった時に、非常に反省することになりますので
極力ですね、一年、少なくても5ミリ以下に絶対にしてあげると言う事を
この際私も強く思って、
本当に皆さんに注意を呼び掛けて下さいと言う話なんですが
私もそう思います





(4) ホットスポットのゴミ処理からの煙
「takeda_20110820no.97-(1:49).mp3」をダウンロード

ホットスポットとかですね、それから比較的放射性物質の量が多い所
このところにはゴミの中にも当然放射性物質が入ってくる
訳ですね
放射性物質は無くなりませんから、どうしても入ってくるんです
えーっと、それをですね、
市の焼却炉で燃やすという事をしている訳です
私はですね、ぜひして欲しいのはそういう所
たとえば線量率が一時間当たり0.25μシーベルトを超えるような地域って非常に広いんですけれども
そういった地域の自治体の方は、ぜひ焼却炉の煙の線量率を必ず公開して欲しいんですよ。
まぁ、私は市役所はね、市民のためにあると思うんですね
市民の人は誰でも今思いますよ
日本人はねバカだって言うのはおかしいとおもうんですね
日本人は利口な民族ですから
福島市の福島の近くで空間線量率が1ミリ、1時間に0,25μシーベルト以上のところはですね
やはり、危険だという事は確かなんです
しかし身を守る事はできるんですよ
身を守るというのはやはり情報なんですね
情報があって初めて見を守れます
そういった点でホットスポット当たりのごみ処理施設からの煙に放射性物質が入っているのではないかと
心配されるお母さんがおられる訳ですが
私は当然心配になると思います
そこも、公開されていないんですね
なんで数値を言わないのかよく分かりませんが
やはり、他人の健康を自分の意思で左右してもいいんだという心を止めて
この際情報を十分に提供して欲しいと思います



音声だけで申し訳ありません。パソコンでお聞きになる方はイヤホーンを使われれば外に声は出ません。
またファイルを保存するのは右クリックをして「ファイルを保存」としますと、
MP3形式でファイルを保存することができます。

(平成23年8月20日)  武田邦彦

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以上、武田邦彦先生のブログに、音声の内容を書き出して編集させていただきました。



続きを読むに「メールでの質問の答え2」をてんきさせていただきます




メールのご質問の答え(音声ではない)第2回

●  御影石からの放射線

一般的に花崗岩(大理石、御影石など)は放射線を持っていた、
白い御影石は少し強めで、色のついた御影石は放射線は弱いのが特徴です。
御影石を洗面台などに使うと、そこで自然放射線を浴びます。
普通はまったく気にしなくても良いのですが、原発事故があって被曝量が上がっているので、
自然放射線で減らせるものは減らす必要があります.
結果的には取り外す必要まではありませんが、洗面器のそばに長い時間いないようにした方が良いでしょう


●  牛乳や粉ミルク

チェルノブイリで牛乳が原因で甲状腺ガンがでたように、牛乳や粉ミルクは危険です。
でも、お困りになる場合は北海道や九州のものをとるしかないのが現状です。
牛乳販売メーカーはベクレルを発表しませんし、粉ミルクメーカーは製造年月日を言いません。
それは放射性物質が入っているから発表しないと考えた方が良いでしょう。


●  福島周辺に不動産や家を計画している方

福島周辺に不動産や家を購入しようとしている人はもちろん多いのですが、
もうしばらく様子を見た方が良いと思います。
今、不明なことは、政府が除染をするか、風でどのぐらい飛散するか、
ロシアと違って日本では雨などが多く放射性物質が減少していかないか、
ストロンチウムが無いのかなど、良い面と悪い面があります。
だから、来年まで不動産や家の決定は遅らせた方が良いと思います。
汚染された土地はさまざまな形で制約がかかりますから、
できるだけ早く福島と近辺の人は除染をすることで、それには政府が本腰を入れることです。
特にこのブログで示した早川先生の図を参考にしてください。


●  ホールボディーカウンター

体の放射線を測定する器械ですが、あまり信頼できません。
というよりもともとひどく被曝した場合は別にして、体の外から被曝量を測定するのが無理だからです。
厳しく言うと「被曝を小さく見せる方法」ともいえるものです。
これは甲状腺ガンをのどに直接接しても精度の良い被曝量が出ないことを考えると理解できると思います。
計算の方が正確にわかるでしょう。
またヨウ素のように半減期の短いものはすでに被曝していても、まったく出ませんからこれも意味はありません。


●  ヨウ素剤

アメリカにお住みの人からアメリカの医師が
日本にいった人についてヨウ素剤を飲むように進めているというメールがありました。
アメリカでは事故直後から日本にいった旅行客にヨウ素を配っています.
チェルノブイリ事故の時にヨウ素を服用した子供には甲状腺ガンが出なかったのです、
すでに現在は事故から5ヶ月を経ていますので、ヨウ素剤の効果はほとんど無いと考えられます。
また、ご家庭でヨウ素剤を用意するのは、原発が再開されるところでは必要と考えられます。
ポーランドのように自治体がヨウ素剤を各家庭に配るように市役所に強く要望するのが適当です。



●  海産物の放射線

海産物の放射線は、8月9日頃、フランスの測定データが発表されました。
日本のものは隠蔽しているので基本的には信頼できません。
それによると、福島、茨城、千葉の海産物は、
アイナメ、メバル、昆布など200-1000ベクレル程度のセシウムが検出されています。
北海道、関西、九州はよくわからないのと、
ストロンチウムが測定されていないので、不明なところが多いのですが、
日本の測定値でもサバが100ベクレルを超えています。
そこで、自衛策としては、「北海道、九州、関西、日本海」の魚と藻類に限って購入することをお勧めします。
魚の種類は少しの大小がありますが、どれということなく汚染されています。

(平成23年8月21日) 武田邦彦

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