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08.27
Sat

武田邦彦先生の夏休み特別授業in小田原


Video streaming by Ustream
【Ch5】武田邦彦氏講演会
日時8月 23日 (火), 11:30 ~ 13:00
場所小田原市旧片浦中学校


岩上安身氏:
お待ちかね武田邦彦先生の夏休み特別授業です
福島第一原発事故が起こってもうすぐ半年になろうとしています
沢山の情報が流れました
そのために混乱されている方も多いと思います
いつも先生にインタビューさせていただいている時には少し専門的にお話しをうかがっていますけれども
今日は分かりやすくざっくりと、基本的な所を抑えていただきながら
原子炉の状況、まき散らされた放射能の被害、結果として我々はどのような影響を受けつつあるのか
そして我々は個人として、あるいは社会全体として何をしていかなくてはならないのか。
この辺をお話し願えればと思います

続きを読むに武田先生の講義の内容を書き出しました







06:06

今、岩上さんがおっしゃられた事を簡単に、
日本の原子力発電所が地震に対して非常に弱くなったのは20年ぐらい前なんですけど
一般的にはほとんど信じられておられませんが
震度で、耐震設計は全体としては震度4ぐらいに設計されております
これは、原子炉自体は大体震度7ぐらいが普通なんですけれども
今度の事故でも分かりますように、原子炉が壊れなくても電源が切れたらダメだと
それから、たとえば何か非常におかしな話
日本人でこんなことやってるのかな?と思えるような
この前東海第二原子力発電所
これも全電源が壊れてですね
後数時間後には爆発しただろうと思われる所まで行きまして
これは運転している日本原子力発電という会社が自ら「後数時間だった」って発表しているんですけれども
何故、そうなったかって言いますと、
地震である程度やられたんですけれど、防潮堤っもあってですね
防潮堤の高さ6.1メートルありました
津波は5.4メートルでしたから
津波は全部防いだんですけど、津波を防いだと思ったら、しばらく経ったら
水がダーッってきたんでね
なんでか?って思ったら、防潮堤に穴が開いてたんですね
まぁ、我々の常識では、原子力発電所の防潮堤に穴があいていて
津波は防いだけど、そこから水が入ってきて、全部電源が止まってしまったなんて事考えられないんですね
ですけど、現実には、日本の原子力発電所は20年ほど前からどんどん弱くなってきました
これについては
それを何故運転していたかという事については、
ちょっと、ここに来られた方には恐縮なんですけれども
一般的に言えば、国民が悪いと言っちゃちょっとアレなんですが
原子力発電所は安全であると、
「原子力発電は安全である」という言葉自身を信じてしまったということですね

実際に私達は非常に複雑な社会に住んでいますので
たんに原子力発電所は安全であるということだけを信じるんじゃなくて
もう少し踏み込んで、耐震設計なりなんなりを見てみなくてはいけないという時代になったのですね
もちろんそういうのは専門家がちゃんと解説しなきゃいけないんですけれど
残念ながら、日本の専門家は全部電力から金をもらっているというシステムと
後、これは20年ぐらい前から大学では
みなさんよくご存じないかもしれませんが「役に立つ研究」に切り替えたんですね
大学は今まで勝手にお金を配って、先生方が勝手に研究をやってたんですが
そうすると、意味のない研究もあるものですから、
「これはいけない」ということで
「役に立つ研究」に切り替わったんです

この、「役に立つ研究」というのが一つ、この原発の原因になりました
なぜか、っていうと「、役に立つ研究」というのは大学や専門家にお金を配る時に
役に立つかどうか、誰かが判定しているんですよね
それを、誰が判定しているかと言ったら、実際上は役人なんです
ですから、役人が判定して役に立つ研究にお金を回すという事は
もしも、原子力発電に悪口を言おうとしたら「危険である」と言おうとしたらですね
その学者は、ま、一応原子力からの研究をやめなきゃいけないという事で
そうとうの決意がいる訳ですね「もう自分は原子力の研究は辞める」と
そう思わないと原子力に対して批判的な事を言えない
ですから、一見、この「役に立つ研究」というのは良いように見える訳ですね
これもわたし、今日来られている方に苦情を言う訳じゃないんですが
「役に立つ研究」を支持したのは、実はやっぱり、日本の国民だったんですね
税金を節約するために大学教授を遊ばせちゃいけない。役に立つ研究、そりゃいいじゃないか。
っていうんですけれども、
「役に立つ研究」の裏側にどういう恐ろしさが含まれているのかという所まで
やはり、考えなければならない時代に来ている

で、専門家の人達が今回、一斉に嘘付いた訳ですね
3月12日に福一が爆発した後、
テレビを見ていましたら、夕方ぐらいから東大の先生がどんどんウソをつく訳です
大体僕の4~5歳下の後輩で、専攻も一緒ですし、一緒に仕事していましたから
顔みしりの人ばかり出てきまして、
家内と一緒にですね「なんで、こんなにウソばっかり言い始めたんだろうね」と言って
それで、ブログを書き始めた訳ですが、
おそらくあの時間帯から言ってですね
彼らが一斉にウソをついたというのは、かなり強い圧力があったんですね
簡単ですね「研究費をやらないぞ」と
「研究費をやらないぞ」と言われた場合、先生たちはどう思うかというと
これで「原子力から離れるか、ウソつくか」の選択を迫られます
そういう時に残念ながら現在の先生方がね、そういう訳に行かないので
たとえば「原子力発電所から遠くに逃げろ」だとか、これもウソですけれどもね。もちろん。
そういう事を一斉に言いだし始めたということですね

ですから、今度の事故の背景には
我々が少しボヤッとしてたと・・
「役に立つ研究」がいいと思ったりしているうちにそういうふうになったと

ところが東大の先生も少しは良心がある
僕が、彼らのカバーをする訳じゃありませんが、
一斉に引きました。
2週間ぐらい経って声明を出しましてね、
「これ以上私達は発言することが出来ない」と
「間違いを随分言ったから一斉に引きます」って言ってね
東大は全部先生がた引きましたね。
ですから、4月の中旬ぐらいから東大の教授が一斉にテレビから出なくなったのは
一応彼らにも良心があって
「このままウソを言っていたら国民に被害を与えるから、もうこれでやめる」位の良心はあったと。
現在、そういうところですね
ですから、もう少し多くの人がプレッシャーをかけてですね
それで、もう一段先に行く必要があるんじゃないかと思います

それから、被ばくと健康の関係なんですけど
これが今一番重要な訳ですね
福島原発自身はまだ、不安定なところがありますから
これからまた、一回ぐらい軽い爆発が出たり、放射線漏れがあったりするかもしれませんが
もう、実はですね
今までに漏れた量が、非常に多いんですね
これは広島原爆の大体100倍
えっと、多くの人が誤解しているんですけれども
原子爆弾というのは、破壊力はデカイんですけど、一瞬ドカンと、
一瞬で全部熱を使っちゃうわけですね
ですから人間が焼け死んだりするんですけれども、
ホントの一瞬だけ熱が出るんです
ところが原子力発電所というのは膨大な熱が何年間にもわたって出るものですから
放射線の量が違う
んですね
広島の原爆で実際に使われたウランの大きさというのは、このくらい(両手の指を合わせた位)なんですよ
ものすごい熱が出ますからものすごく小さな爆弾。
これが、二つに分かれて長い爆弾になってるんですが、
それが広島にさく裂したんです。だけどウランはこのくらいしかないんです。実は。
ところが、もちろんご存じのとおり原子力発電所のウランって言ったらすごい大きさですからね
中の燃焼度とかいろんな条件はあるんですけれども
簡単に言えば、大体1万倍位を抱えている訳です
ですから、広島原爆の1万倍もの物を動かしているので事故が起これると、こういうことになる。
だから、原子力発電所は絶対に事故を起こしてはいけないという事になりますね

たとえば広島が原爆が爆発して2年経ったら住めたとしますね
本当はちょっと怪しいんです
あれは戦争後だったから放射線の高い所に人が入っていったんですけど
今だったら、やっぱり、5年位は入らないと思いますが
2年で住めるとします
そうすると、驚かすつもりでも何でもないんですが、今度は100倍ですから、
広島市に2年で入れたとしたら、今度は200年かかるんですね
もちろん、200年の間に雨が降ったり、いろんな事が起こりますから
実際上200年住めないという訳じゃないですけど
原子力発電所の事故というのはそのくらい大きいという事はよく知っておかなければいけない

で、どのくらいの被ばくが安全かというと
簡単に言えば、1年1ミリシーベルト以内の被ばくだったら
ま、安全っていう事はないんですけれども、
仕方がないっていうか、国際的にも認められていて、
この、1年1ミリシーベルトを恐がる必要はないんですね
何故かというと、全世界全部1年1ミリシーベルトで今まで20年間やってきまして
私達は、海外旅行に行く時に
まさか、相手の国の放射線量を測っていく人はいないんですよ
で、われわれは今までずーっと、1年1ミリシーベルトなら、
赤ちゃんを連れて海外旅行しても安全だった訳ですね
これは、1980年の国際的な宣言で、みんなで1年1ミリにしようという事で
我々はペットボトルを飲んだり、海外旅行に行ったり
赤ちゃん連れてどこに行っても安全だったんです
1年1ミリシーベルトというのは若干の不安もない訳じゃないんですけど
今までの20年間我々は海外旅行に自由に行った訳だから
それと同じなんで、ま、これはいいだろうと。

それから、5ミリシーベルトって5倍の所がありまして
ここはですね「、一応大丈夫かな?」っていうところなんですね
たとえば、お子さんが、ちょっと、放射線の治療を受けたり、そういう必要がある
レントゲン撮ったりする必要がある病室なんかは、
1年間に5ミリシーベルトの管理になっているんですね
ですからこれも20年間業績がある
ただ、あの、お医者さんが診ているという事は
栄養が良くて休養が十分という事なんですけど、そういう状態ならばいいと。

ですから、今度の事故で我々が考えなければいけないのは
1年1ミリシーベルトという被ばくと、それから5ミリシーベルトという「しょうがないな」っていうのと
二つあるって事ですね
それから、1年に5ミリシーベルトを超えた人っていうのは今までどういう取り扱いになってたかというと
これは、今テレビで言っているのとは全然違うんで
私が今から言う事は間違いがないので、どこに行っても同じ事を言いますが、
1年5ミリシーベルトを被ばくしている糸が白血病になった場合
これは例がいっぱいあるんですけれど
1年5ミリシーベルト以上受けて白血病になった人
5ミリシーベルトなんかには原子力の施設とかじゃないと起こらないんですけど
原子力発電所に勤めている人が白血病になった
その人の被ばく履歴を調べますと1年5ミリシーベルトを超えている
という人は、労働災害認定を受ける
んです
つまり、放射線で病気になったと認定されて生活を補償される訳ですね

という事はどういう事かというと
本当に学問的な事は突き詰めてみなければわからないんですけど
一応今まで日本社会はどういうふうにしてきたかというと
1年に5ミリシーベルト以上被ばくした人が、もし白血病とかになったら
それは、放射線でなったんだと認定しましょう。という事で今まで実施してきました。


そういう事で職業的被曝というのは1年20ミリシーベルトまで一応許されてはいるんですけれど
現実的には職業人も1年5ミリシーベルト位だったという事を言っている訳ですね
みんなで、5ミリシーベルトを超えないようにしようと
普通の人は1ミリシーベルト以下ですから
職業人でも5ミリシーベルト以下にしようと、ずっとやってまいりました

ところが突然文部科学大臣が「1年20ミリシーベルトまでやるよ」と、こういった訳ですが
1年20ミリシーベルトというと、慣れない人はよく分かりませんね。
数字ばかりだから、
1年20ミリシーベルトという事は1年間に胸のレントゲンを400回撮る事なんですね
胸のレントゲンは一回当たり0.05ミリシーベルトですので
「20ミリシーベルトというのは400回分の胸のレントゲンに相当する放射線を全身に浴びる」ということですね
それを知っているお母さんが、
大体学校というのは1年に200日ぐらいしかやりませんよね。夏休みとかありますから。
そうすると、今日息子を小学校に行かせて帰ってきたら息子がこう言う訳ですよ
「今日、お母さん、レントゲンを2回受けたよ」と、こう言う
ね、また次の日出すと、また帰ってきて
「今日もレントゲン2回やった」と。「みんなでやって楽しかった」って、こう言う
ね、子どもですから
それをね、ずっと続いてね
子どもが小学校に行くたびに2回ずつレントゲンを全身に浴びて帰ってきて
心配にならないお母さんって、ぼく、おかしいとおもうんですよ
ね、
1年20ミリシーベルトっていうからなんか分からないけど
だけども、毎日毎日レントゲンを2回浴びて帰ってきたら
お母さんは何日か経ったら校長先生の所に行くと思うんですよ

岩上:
先生、
これ、政府や電力会社のプロパガンダでね
自然放射線を我々はこんなに浴びています。さらに、医療行為で放射線を使われて
医療行為で使われるという事はつまり健康にいい事なんです
こんなプロバガンダされているんですよ。
で、レントゲンを浴びることっていうのは実は身体に負荷がかかるんだけども
単純にいい事だと思い込んでいる人もいるかもしれない
ちょっとね、レントゲンを体に浴びるというのは診察のためでも、
身体にある程度の負荷がかかるという事を教えていただけますか

放射線を浴びると言う事はどういう理由にしても必ず損害を受けますので
被曝の損。被ばくというのはどうしても癌になりますから損なんですけれども、
被曝の損というのが必ず、被曝の益。被曝によって受けるメリット。よりも、小さくなければいけないという事ですね

被曝の損<被曝の益

これはもう、どんな場合にも原則がありまして
被曝による損害、これはたとえば、白血病とか癌とか遺伝子の障害とかそういったものですが
それが、被曝の益よりも小さくなければいけない
で、胸のレントゲンの50μシーベルトって何で決まっているかというと
肺結核を見つけると言う益。の方が50μシーベルト受ける損よりも大きいと言うので設定されているのです
全部医療というのはそうなんですね
医療はたとえば足を切断する時もあるんですけど
なんで足を切断するの?っていえば
足を切断しないと腐って死んじゃうから、だから、切断する
だから、医療行為というのは常に、あたりまえなんですけれども
そうしたほうがいいから。薬飲むんだって、副作用はあるんですね
だけど、この薬を飲まないと死んじゃうんだったら飲む。
そういうふうに必ずこういう関係にあります
ですから、たとえば胃のレントゲンはね600μシーベルトって、高いんですけど
ほとんどが胃がんの検査ですね。
ですから、胃がんを防ぐという事から見れば0,6ミリシーベルトでもいいや。と、そういうふうに決まっているんです。
だから、お医者さんは当然ですけど患者さんを診て、
医療被曝の場合はですね、
みんな手術も治療も全部そうですが、この患者さんに対してこのくらいの損害を与えても
つまり、脚を切断するって言ったらものすごい損害ですよ
しかし、それでも命を救った方がそれは良いという事で決まっていますので
レントゲンを一回受けると言うのは、肺結核の予防のために胸のレントゲンを受けるということですね
だから、かなりの打撃はある訳ですね



で、まぁ、そういう時にお母さんが心配して校長先生の所に行く
校長先生がお母さんにね「毎日2回のレントゲンで何が悪いんだ」と
「おまえおかしいじゃないか、モンスターか」っていう校長先生の方がモンスターじゃないかって
僕はこう思いますね。

ただ、今は、5カ月も経ちまして
この前文部科学省が発表したように、福島の人はものすごい被ばくをしているんですね
本当に可哀想なんです
唯一被曝しない方法は除染するか避難するか
放射性物質でいろんな事を言われていますが
放射性物質は無くならないのが特徴なんですね
どうやっても、煮ても焼いても無くなりませんので
基本的には除染する。それから逃げるの二つしかない
んですね

ソ連でもチェルノブイリの事故の後
1年5ミリシーベルトを超えるところは全部強制移住させましたが
これは仕方がない事で、「俺のすみかに住みたい」と言ってもですね
やっぱり、爆弾が落ちて来たとか、青酸カリが撒かれているとかというのと同じ事なんですね
放射線というのは別段、見えにくいとか、がんが後から出てくるという事はありますけど
チェルノブイリの時は一番初めに出てきた小児の癌が4年目ですので
日本の場合どうなるか分かりませんけど、被曝量とかそういうのがありますが
子ども達は親を信用して生活している訳ですから
そういう子ども達が被害を受けると言うのは大変に可哀想なことだと思います

それで、非常に多くの80京ベクレルという量が漏れましたので
風は幸いなことに殆ど西風でしたから9割ぐらいは太平洋に行ったんですね
1割位が風が巻いた時に来たと。
だから今後、他の原発が、日本海側の原発が爆発しますと
普通西風ですから。
ま、今度のですね、今度の福島原発がもしも、東風が吹いていたら
今頃すでに相当の死者が出てるようなレベルなんですね
で、たまたま西風が吹いていたので4年後ぐらいから癌が出るかと
今のところ普通に研究しますと、ヨーロッパの慎重な学者はですね
だいたい福島で20万人から40万人の発がんが出ると言っていますが
これはちょっと、僕は違うと思っていますね
2万人ぐらいじゃないかと思っていますが
それでも、そういう桁の癌が出るのは、これは仕方がないと思います

東京がですね
大体、1ミリシーベルトをほぼ超えるような状態ですね
江戸川、葛飾、文京、新宿あたり
あそこはですね、上空放射線の塵がとおりました
この塵は第二波で、いわき市、水戸、柏、松戸を通って葛飾、江戸川に来て
それから文京に来て新宿で止まる
という
この流れの下にいる方は1ミリシーベルトに収まらないんですね
僕がこの前ずっと計算してみましたら、1ミリはダメなので2ミリシーベルト位に目標を置いてという事で
野菜はまぁ買うと
肉とお米は絶対入っている物は食べないという位の感じで
ようやく2ミリシーベルトにぎりぎり収まりますので
そこで、今年は2ミリシーベルトでしのいで
そして来年とか、もう少し何とかして低くするとか計画を立てざるを得ないというふうに思います

そういう全体的な状況ですね
先程から説明していますように、
放射線というのは1年1ミリでも完全には安全じゃないんですけども仕方がないということですね
自然放射線というのは全く全然関係ない
自然放射線というのは紫外線と同じなんですけれども
紫外線ではもちろん皮膚がんは起こる訳ですね
若い女性で色の白い女性が紫外線防御剤を塗らないで1日海水浴をしますと
だいたい、帰りがけ、夕方の5時頃には7000個の皮膚がんが残っているんですね
それを、電車に乗っている間に治すと。
治し損なうとシミになったり、非常に悪い時には癌になるんですが
若い女性の場合は非常に治癒力が高いのでそんなになる事はないんですが
一応、そうなるんですね
それで、南の国の人は黒い肌をしていて、北の国の人は白い肌をしているんですけど
これは、紫外線によって起こる皮膚がんの比率が大体同じようになっているということですね
だから南の人は強い太陽でもなかなか癌にならないけど北の人はなる
で、イギリス人がオーストラリアに移住したものですからね、昔。
ですから、同じ民族がイギリスとオーストラリアに住んでいるんですけど
オーストラリア人の皮膚がんはイギリスに住んでいる人の20倍ですね
これは、突然違う自然の環境の中に入ったときの
身体が追従していくまで、慣れるまでに2万年とか3万年とかかかるんで
それによって起こっている被害ですね
ですから、世界で平均どれくらいの自然放射線かってことは全然意味がないんです
日本人は日本の自然放射線
日本の自然放射線ではそんなに癌にならないように我々の体は出来ている
んですね
紫外線もそうですし、放射線もそうですし
ですから、自然放射線というのは全員に、ベースになってきてるのですね

それから、もう一つはですね
この、損害を与える人っていうのがいるんですよね
損害を与える人、今1年1ミリシーベルトまでいいよって言ってるんですけれど
この、1年1ミリシーベルトというのはどこから来るかっていう
これは全部原発なんです
原発ですね。だからこの損害はどこが保証しているのかっていうと
実は、原発の電気なんです
原発からの電気が欲しいだから1年1ミリまでいい
これは1億人に5000人の癌ですけど
ま、「1年に5000人の癌ぐらい一応いいや」と。
これ、いいかどうかは別としましてね、今一応こうなっているんです。
どんな物でも、ある損害に対しては、その益がフェアになっているんです
ですから、「原子力発電から電気はいらないよ」というと、この1ミリは0になってしまうんですね。
ま、0っていうのはちょっと難しくて、実際には0.01ミリっていうのが人間が管理できる限界なんで
0.01まで下がると、これは損も何もないので、これで良いとなっているんですが
こういう関係が亡くなるのは0.01ミリイシ-ベルトですね
これになりますと、損と益は関係なく決まります
だから、1年1ミリシーベルト我慢しなくっちゃッて言うけれど
私は原発の電気いりませんって言ったら、これは無くなるんです。


全部そうです
だから、1年20ミリシーベルトまで我慢しなさいなんて、そんなこと絶対ないんです  29:43
そんな、電力会社が勝手に出してる放射線で被曝してね、
我慢して下さいなんて言うのは近代国家ではあり得ない事です。もちろん。

ですから、そこのところも曖昧になっちゃって
「我慢しろって」言ったりね
お年寄りがね、その位日本国民は我慢しろなんて言ってるけど
だいたいね、日本は周りが海ですから
「我慢しろって」言われると我慢せざるを得ないんですけど
隣がね、陸続きだったらね
「日本政府が我慢しろって言うなら隣の国に行くよ」っていうのが普通だった訳ですね。昔は。
歩いて行ってしまえば良いんですから
ま、そういう事で我慢しろって言う事はないん訳ですね
そういう事を色々考えますと、さっきの5ミリシーベルト、とか、東京の状態を考えますと
できれば、1時間に0.2μシーベルト位の所の人は
生活に余裕があれば少し移動したほうがいいんですよね

それから、今は全部放射性物質は地表に落ちていますから
マンションで上の方の買いが借りれるんならば4階以上を借りれば
もう、がぜん少ないんですね。

ですから、東京にお済みでも4階以上のマンションに住んでいて
肉と米は絶対に放射線で汚れているのを買わないよ。っていう事が出来れば
ほぼ、1ミリシーベルトぎりぎりには収まるんですよ。

だから難しいところですね
柏っていうともうダメなんですね
柏の人から色々データがきますんで、僕は計算して
大丈夫かな?って思うと、まずダメなんです
そうするとね、野田に行くっていうんで
今度は野田を調べると結構近くて、あれはどういう事になるか?っていうと
今は柏は0.5ぐらいなんですけど、
風が吹くとね、これからは風が吹いて散る訳ですね
名古屋ももう、0.1ちょっとあるんですよ。散ってくるんですね。
それから、僕が福島に行って帰ってくるとね、靴が0.4あるんですよ
それで、どうもね僕の靴で飛散させちゃって悪いなって思うんだけど
家に持って帰ったら、家の中に入れないで外で家内が洗ってくれるという
ね、そういうふうにしないとダメなんですよね。
ですから、非常に濃い放射性物質が地上に落ちていますから
これから風で少しづつ散りますんで、
それもあってね、ぼくちょっと慎重な事を言ってるんです

今だけ良いってわけじゃないんですよ
お子さんが今2歳だったら10歳ぐらいまでは危ない訳ですから
そうするとこれからね、風でどこに行くか分からないんですよ
それから、原発はほかでもやってますからね
そういう所からボーンといくかもしれません
そうしますと、お子さんを守るという点から言えば
できるだけね、お金とか、生活が許す限り
とにかく少なめ少なめでいっておかなければいけない.
風が強い日は少しへんでもマスクをしておくとか
ま、お米とかお茶とか普通長く使うものは全部、鹿児島あたりから買っていますけども
そういう注意をされるとか、
付近がどんなことかなんてかまわないんですよ
よくお母さん方はね、自分はこうやっているのに他の人は全然気にしていないって言うけど
べつにかまわないんですよ。
そんなこと言っちゃ悪いんですけど、
気にしていない人から癌が出るんですから
これはしょうがないんですよ、これ。
僕が残酷なこと言ってるんじゃないんですよ

放射線というのはそういう性質を持っている物なんですからね

放射線っていうのはここでも、根府川なんていうのは福島の、こうなっていますから、
まわってきた風がこの教室の中にも1万個ぐらいの放射線の塵が、今あると思いますよね
そこから、こう、来る訳です。
で、非常に強い力の物なので、ピュッ!と通ると、身体に大体突き抜けちゃうわけですね
大体は突き抜けちゃうんですよ。
突き抜けるからこんな板も防御にならないんです。突き抜けちゃう。

ところが、1万回に一回とか、1億回に一回位、遺伝子にぶつかる訳ですよね
そのぶつかったところが運が悪ければやられるという、そういう運、不運の問題なんですよ。これは。

だから、減らしておけばそれだけ安全だし、
多く被ばくすればそれだけ危険であると極めて単純なものですね
必ず病気になるというのは100ミリシーベルトよりも上になるとこれはもう、
ダーッっと当たりますから、殆どの人が必ず病気になる
必ず病気になる下はどうかっていうと、そういう量ですから、量を減らしていくしかないって事ですね
という事で、生活としてはそうしたらいいと思います
それから、ご質問もあるでしょうから最後の。

最後は原子力発電所の再開問題ですが
一番最初にいましたように日本の原子力発電所は、震度が大体4~5ぐらいに設定されて設計されています
そればかりではなくて東海第二のように防潮堤があっても穴があいているとか
それから、東通原発。これも今度、全電源が止まりましたけれども
これも部品が逆に付いていて、非常用電源を運転し始めたら油が漏れて止まった。
とか、
そういうずさんな電力のやり方というのはすぐには直らないと思うんです
お金がたっぷりあったものですからずさんになった
簡単に言えば金持ちの息子がダメになったっていうのと同じ関係にある訳ですね
ですから、原発が再開される、もしくは運転されるという状態は
常に危ない状態が続きます
これは、継続的に文句を言い続けるのと原発を止めてくれと。
僕もずっと原子力やってきた訳ですが
やっぱりこれ位ダメな原子力発電所を作るようになったらダメなんですよね
落ちる飛行機ですから、
飛行機が悪いと言う前にですね、落ちる飛行機を飛ばしちゃいけないというこう言う感じなんです
ま、200年ぐらい研究すればよくなるかもしれませんし
それはまた別の問題として、
だけど、我々は自衛しなければいけません
だから、被ばくを減らす
もしくは、マスクを用意しておく
幸い、放射線の塵というのはインフルエンザのウィルスより大きいものですから
インフルエンザ用のマスクで止まりますからね
それから出来るだけ食材から被ばくしないということで

特に西日本なんですけど、
東日本の原発は驚く事に今、青森県の東通原発から南は石川県の志賀原発まで
7種類の原発は全部震度6で壊れたんです。
それで、4年経って回復して今、柏崎刈羽と石川県の志賀原発は動いていますけれども
いずれにしても極めて不安全な状態なので
それも認識されて自衛されたらいいのではないかと思います
一応話はこのくらいにします

岩上:
はい。ありがとうございました



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