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小出裕章氏講演会@台東2011/8/27(内容殆ど書き出しました)

小出先生の8月27日の講演会
前半は田中三彦氏と中手聖一氏の講演がありました
2時間半ほどです。
こちらもぜひ聞きたいと思っています

ただ、小出先生のファンである私は
後半部分から先に聞かせていただきました
たねまきジャーナルがお休みだと、あの声が聞けないのがなんとなーく寂しいのです。

小出先生の講演は何度か書き出していましたので
初めての内容だけ書き出す事にしました
ところが・・・
ほとんどが今までの講演の内容と違っていました
第2幕という感じ。

なので今日は殆ど1日暇さえあればPCにかじりついて書き出しました。
こんな時間になっちゃった(*ノω<*)

でもね、書きながら思いました
とても大事な事、私の知らない事、
超一流の先生の講義がタダで聞けて勉強になる
すごーく幸せでした(。◡ .◕)♡

小出先生の部分のアーカイブは全部で4つあります
3番目と4番目はものすごく長いので、続きを読むに書きました

見直しはもう、したくないのでww
いつものようにどうしようもない誤字脱字があると思います。
許してd(◕‿-。) ネ❤

それから、最後の質問コーナーでは
質問者の声が良く聞き取れなかったのでとてもいい加減です
そこも許して下さい。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




第2回核・原子力のない未来をめざす市民集会@台東2011/8/27




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原子力の基本的な話し
ウランを核分裂させているという事が危険の根源です
小さな四角。燃やすウランの量。原爆との対比。
日本の原発のある場所。人口密集地は避けてある。
忌野清志郎 サマータイムブルース~?♪?(音が上手く出なかった)
何故聴いてもらおうと思ったか
わたしは40年間原子力に抵抗してきましたがとうとう止められないできてしまいました
一人ひとりのみなさんが気がついてそれぞれの行動をして下さるということが
もし、できるなら、原発は止まるだろうと私は思っています
そういう意味では忌野清志郎さんのようなミュージシャンの方が
ずっと昔にそれに気が付いて、彼らなりの表現で原発を止めようとしてくださった
大変にありがたいことだと私は思っています







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飛んできた放射性物質の正体

1時間の間呼吸して体の中に取りこんでしまったら
どれだけの量内部被ばくするかという事を計算した

  核種      半減期      Bq/h      μSv/h

ヨウ素131    8.04日    845Bq/h    11.2μSv/h
ヨウ素132    3.25日    673Bq/h     0.2μSv/h
ヨウ素133    0.87日     94Bq/h     0.2μSv/h
テルル132    3.25日    861Bq/h     3.1μSv/h
セシウム134   2.1年    114Bq/h     1.3μSv/h
セシウム136   13日      23Bq/h     0.1μSv/h
セシウム137   30年     133Bq/h     1.1μSv/h
                               17.1μSv/h

そして合計で言うなら17.1μSv/hということになりました
つまり、外部被ばくが2μSv/hの時に、
内部被ばく線量は1時間当たりの吸入によって17μSv/hを超えると言う事になったのです

つまり、普段みなさんが聞かされている1時間当たり何μシーベルトという値の
ほぼ10倍の量の被曝を、今度は内部被ばくで実はしているんだということだったんですね
そう言う情報は皆さん何も知らされないまま被ばくを続けてきたんです

そんなことが今回の事故ではたくさん起こりました
たとえば事故でヨウ素が沢山放出された
日本という国は
原子力で事故が起きたら風向きを考え時々刻々と計算してみなさんに知らせると、
そう言ってきた国だったのです
そのためにSPEEDIという計算コードに100億円位のお金をかけたと思います
事故が起きた時、SPEEDIの担当者は不眠不休で計算したと思います
けれど、政府はその計算結果を一切秘密にした

ほぼ、半月後に政府が発表したSPEEDIの図の説明  03:36

こんなことが起こるなら
せめて子ども達にヨード剤を配って飲ませなければならないという事だったんですが
この日本という国はそれを秘密にしたままヨード剤の配布もしないで
子ども達に被曝をさせてしまったわけです

汚染の地図の説明  04:22

広範囲で放射線の管理区域に設定しなければならない程の汚染を受けている

放射線管理区域の説明 
管理区域といっても、その許されている放射線量の上限で汚染されている管理区域はない
でも、こういう所は上限の値まで汚染している

日本は法治国家である
「1?あたり4万ベクレルを超えて放射能で汚れたものを管理区域外に持ち出してはならない」
という法律もある
その国が自ら法律を破っている
自分たちの犯した犯罪の謝罪も責任もないまま保護にした

被曝による健康被害  09:31

福島の人達には、本当なら逃げてもらいたい
しかし、
逃げた先どこに行けばいい?
しごとはあるのか?
生活は出来るか?
子どもだけを避難させると家庭が崩壊する

本当の被害の大きさというのはいまだにまだよく分かりません
広大な土地が失われるでしょう
被曝を強いられます
一次産業は何とか守りたいと思っているけれど崩壊するでしょう
避難した人々の生活は崩壊する
本当に一体どれだけの悲惨さなのだろうか・・・
考えてみても分かりません

東京電力なんかが倒産しても決して贖いきれない位の被害が出ます
私は東京電力は絶対に倒産させるべきだと思います
株券は紙切れです
大株主は多分巨大銀行でしょうから
巨大銀行は嫌がるでしょう。
個人の投資家もいるかもしれないけど、もう諦めてもらうしかない。
必ず倒産させたいと思いますし、
何回倒産させたって、多分足りない位の被害です。

本当に福島県全域を無人地帯にするような事をやるならば
戦争が起きたってそんな事にはならない被害だったとおもいます


このつづきは続きを読むからどうぞ









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でも、放射能で汚れた町はもう復興できない
何十年何百年とわたって人が帰ることが出来ない
土地が失われてしまう
そんな被害は戦争が起きたってならない



原子力発電の危険は事故だけではありません
事故が無くても悲惨な原子力
ウランは永遠の毒物。それを原子力の燃料として使っている
人形峠(日本のウラン鉱山)の近くでウランが見つかりました1955年のことです
10年間で85トンしか掘りだせなかった(100万キロの原発を動かすには5カ月分の量)
そのために人形峠付近には、ウランで汚れた放射能のゴミが45万立方メートルも野ざらしで捨てられた
それに気が付いたのは1988年になってから
そして、この鉱山の一つに鳥取県の方面(かたも)という小さな集落があったのですが
この集落は自分たちの集落に「国がウランのゴミを捨てていった。
そんな事は到底許せない。自分たちの集落なんだから国が綺麗にしてくれ」と
国を相手に戦いを始めました
長い闘いの末に結局国が裁判でも負けまして、
最高裁までも争いましたけど、国が負けました。
そして、「国がそこいらに捨てていったゴミを持ち帰れ」という判決が確定しました

03:40写真(方面地区 残土袋詰め作業)
中から掘り出してきたウランをここに山積みにして
金もうけになりそうなものだけをケーブルで下におろして、
金もうけにならなそうなものは、そこらへんに全部投げ捨てたんです
それが放射能のゴミだという事に気が付いて今こういう形でバックの中に詰め込んでいます

04:04写真(方面地区 残土置き場)
それをこんなところに埋めまして、シートをかけて土嚢を置いて飛び散らないようにすると言う事をやりました
これは45万立方メートルのうちの290立方メートルという
ほんのわずかなゴミです
ウランの濃度が高くて危険だというものを、ここに埋めました
この周辺にも同じような少しウランで汚れたような放射能のゴミが沢山積んである

これを持ち帰れという判決が出て、いったいどうしたか
ここに持ってきました
米国です
ホワイト・メサ(Mesa)製錬所という所に持って行きました
日本の中ではこのウランのゴミをどこにも持って行くことが出来ない
という事になって、日本の国は米国に持って行った
一体どういう所かというと、こんなところです

04:59写真(メリカ先住民の土地)
これは米国の西部の地図ですが
ユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州 アリゾナ州
そこに、国境が単なる直線で南北東西に分けてある
この十文字の所「4コーナー」と呼んでいるところがある
ここはアメリカ先住民が白人に虐殺されながら押し込められた居住区があるところです
ここでウランが見つかったという事で
アメリカ先住民たちがウラン鉱山に駆り出されて
沢山の被曝をさせられたという所です

そこに先程のホワイト・メサ製錬所もありました
日本の人形峠の放射能のゴミ
日本の国内ではどこにも押し付けるところがなくて
しょうがなくて海を渡ってここまで運んで行って
ここで捨てるという事をやった

06:25写真(広大な大地に汚染を流す)
これが人形峠に捨てられた放射能のゴミですけれど
それを製錬所の中に運び込んでいって
製錬したからと言って放射能のゴミが消える訳じゃないんですけれど
それを今度は泥水として流した。と。

私達日本という国で「原子力をやって電気が出るぞ」という事のツケを
私達はアメリカの先住民に押し付けた
ということをやってきました。

これが原子力発電をやるですね
ウラン鉱山でウランを掘って、どういうゴミが出て、
それをどうやって始末をしてきたかという事の一例です

では、原子力発電をやってしまった後の核のゴミはどうするか

今回の福島原子力発電所のような事故になれば
それが噴き出してきて、私達に被曝を強制してる訳ですけれども

もしそれが事故にならなかったとしたらどんなことになるのかという事を
考えていきたいと思います

私達が原子力をやることで生み出している核分裂生成物は
生み出す事は出来るけれども、無毒化が出来ないのです
無毒化できないという事を分かりながらここまで来たんです

じゃぁどうするか・・・
とてつもない量なんです。それが。無毒化できないゴミの蓄積量というのが。

07:58図(たまってしまった放射能)
ここに図があって、これは西暦です

日本で原子力発電所が動き出したのは1966年です
それ以降、どれだけ、じゃぁ原子力から発電をしたのかという事を示したのがこの帯の一番高い所
で、量は左の軸で読んで下さい
1から8まで書いてありますが単位は累積の発電量で兆キロワットアワーです
つまり現在までに、約7兆キロワットアワーという膨大な電気を起こしたという事になっているのです

国や電力会社は
「どうだ、すごいだろう!」と、自慢するんですね
そしてそれは本当なのです

確かに膨大な電気を起こした
でも、膨大な電気を起こしたという事は膨大なウランを核分裂させたという事
そうすると、膨大な核分裂生成物が生み出されてしまったという事になります

一体どれだけかという事を右の軸に書きました
0から120,130まで数字が書いてありますが
これは、広島原爆がばらまいた核分裂生成物の何発分に相当するかということです
よろしいでしょうか
110万発分。という放射性物質をすでに私達は作ってしまったという事です

核分裂生成物の中で1番代表的なものはセシウム137という放射性物質です
それは半分に減るまで30年かかります
逆に言えば30年経てば半分に減ってくれるというものですから
それが、今日までにどれらけ減っていてくれるかという累積の減った分を差し引くと
この、青い帯の高さになります

それでも約80万発分、あるいは90万発分という量がある。
私達の責任として生み出してしまった

どれほど恐ろしいかみなさん分かるでしょうか?
わたしはわからない
広島原爆がまき散らした放射性物質1発分だって恐ろしいのに
それが80万発90万発というものをすでに私達が作っちゃったという
無毒化できない


日本人に等しく、この生み出した核分裂生成物に責任があるとは私は思いません
原子力の旗を振ってきた人には勿論重たい責任があるでしょうし
原子力なんか全く選択した事のない子ども達には、全く責任がないとおもいます
だから、責任の重さは随分違うだろうけれども
そんな事を全く問わないで、全ての日本人一人ひとりに責任があるとして
みなさんに配るとする
どのくらいになるかというと

140人か150人で広島原爆1発分の責任を取れという事になります

今日この会場は750、800ですか?750ですか。
そうしたらこの会場だけで5発ですか11:19
広島原発5発分。それだけの責任が私達にはあるのです
これからどうするか、
永遠にお守しなさいという事です

12:00図(毒性が減るまで何年かかるのか)
真ん中に0というのがあるんですが
核分裂をした時が0
左の方が過去で右の方が未来なんですけれど
ウランを掘り出してきた時の危険度というのがこのレベル
そして、ウランを濃縮して原子炉で燃やすまでは毒性が少し減っているという状態
原子炉の中で核分裂した途端に毒性がツッっと上がるんですね

この図は普段皆さんあまり見ない図だと思いますが
一段上がるごとに10倍ずつ危険度が増えていくという、そういう図です
つまり核分裂した途端に
10倍100倍1千倍万倍10万100万千万1億倍の危険物に姿が変わるといっているのです
核分裂生成物になる事で。
ただ、核分裂生成物は比較的寿命の短い核分裂生成物も多いので
その毒性は比較的早くどんどん減って言ってくれているという事です
でも、長い寿命の核分裂生成物もあるので、ずーっと危険度が続くと
そして、一番初めに掘ってきたウラン鉱石と同じレベルの危険度になるには

数万年かかります

と、言ってるんですね。
これは、国が作った図です

これは、ウラン鉱石の品位は1%と仮定してます
大変濃度の高い、大変危険度の高いウラン鉱石というので考えていて
その危険度の高いところまで落ちるのに数万年と言う数字を彼らが示しているんですね

でも、世界周淳のウラン鉱石は品位が0.2%というものですから
そこまで下げようとするとどうなるか

数100万年かかってしまう

もうひとつ、今聞いていただいた人形峠のウラン鉱石の基準というのは
品位が100ppmというものでした
これを何とか使えないかと考えた訳だし、
これに匹敵するようなゴミを周辺にまき散らして、結局アメリカ先住民の地にまで捨てに行った
ということを、日本の国がやった訳ですね
アメリカ先住民に押し付けた方面地区の残土というのは、品位が約300ppmでした
一体ここまで下がるには何年かかるかというと

1000万年

もう、数万年でも100万年でも1000万年でもいいですけれども
どんなことやったって、私達の目が黒いうちには始末が出来ない
私が死んだって、みなさんが死んだって
私の子ども達が死んだって・・・毒性が消えないという
そういうもの。
日本という国が亡くなったって消えないという。
そういう長さの毒物なのです。

一体それをどうするかという事で、今日まで様々な案が考えられてきました

一番初めに考えたのはこれです      15;26
宇宙処分」っていうんですね。
「ロケットに核分裂生成物を積んで宇宙に捨ててくればいい」という事を考えました
ところが、ロケットって時々失敗して墜落してくる
スペースシャトルだっていくつも打ち上げた途端に空中でバラバラになっておっこってきたという事がある
そうなると、「これはやっぱり駄目だな」
この案はなくりました

次に何を考えたかというと
「海の底に捨てちゃおう」と
海洋底処分
深い海の底に埋めてしまえば良いだろうと考えたんですけれども
これは、さすがに反対が多かった
海というのは一体だれのものか。
原子力から恩恵を受けた国だけのものか。
もし、これが失敗して海が全部汚れたらどうしてくれる?
ということになって、ロンドン条約という国際条約で禁止されました

じゃぁどうするか?といって
次に考えたのがこれです
氷床処分
南極です。南極は深さ何千メートルという分厚い氷で覆われています
その氷の上に書く分鉄生成物をポッと置いてくる
核分裂生成物というのは猛烈な発熱体です
原子炉を溶かしてしまうほどの発熱体ですから
氷をどんどん解かして下に落ちていく。最後は南極の大地にたどり着くだろう。
その頃には上の方はまた、氷が張って閉じ込めてくれる。
まことにご都合主義的な事を考えたわけですが
「一体南極って誰のものだ?」
そう言う話しになりました
いずれ南極で有用な資源が見つかるかもしれない
そんな時にこんなところに放射能のゴミが捨てられていたら使う事も出来ない
これもダメだという事で、
これは南極条約という条約で禁止されました

じゃぁ、どうするんですか?
消す事は出来ない。宇宙には捨てられない。海にも南極にも捨てられない。
どうするか・・・考えたのが「地層処分
日本なら「日本の国の何処かに土地を取って、そこで深い穴、立て坑を掘る
そして、その底の方に横穴を掘って、この横穴に埋めてしまえば良いだろう。」
というのが、現在の日本の方針です。
すでに、法律で決められてしまっている
「唯一の方策である」と言って法律で決まっている
後は、どこにこれを作るかということだけが課題になっている
それが今の日本の状況になっている

そして今日本はどこにこれを押しつけるかという事で、候補地探しをずっとしている
「候補地になってもいいよと手を挙げれば、その自治体に20億円の金をやる」
と言って、自治体に手を挙げさせようとしています。

地方の小さな自治体がいくつか手を挙げかけました
でも、そのたびに住民たちが抵抗して、何とか今日まで潰してきたという、そういう歴史です。
これからも日本の国は、
地方の弱小の本当にお金に困った自治体を狙い撃ちにして、これを押しつけていこうとするだろうと思います
何とかそんな事をさせないでいきたいと私は思っていますが
何時かこれもやられてしまうかもしれないという危惧を抱いています

ただ、これまでの抵抗があまりにも強かったので
日本の国は最近になって
「モンゴルに持って行ってこれを埋める」という事まで言い出しました
本当に情けない国だと思います

こういうゴミを生み出しているのは、少なくても福島第一原子力発電所の場合は
東京電力という電力会社です

若狭湾に原子力発電所を連立させたのは関西電力ですけれども
そういう電力会社がこのゴミを生み出しているのですね
本当ならばその会社が責任を取らなければいけない

福島第一原子力発電所が事故を起こした責任は
東京電力が取らなければいけない


東京電力は潰れるべきだと私は言った訳だし
こういうゴミを生み出した責任が電力会社にはあると思う

ただ、日本で原子力発電が動き出して(1966年)からまだ、45年しかたっていません
東京電力も関西電力も出来たのは戦後(1951年)です
60年の歴史しかありません。
もっと言うと、日本というこの国で電気が使えるようになった
日本初の東京電灯という電力会社が出来て(1886年)から、まだ125年しか経っていない

私達は今、電気は当たり前だとみなさん思っている
スイッチを押せば照明が点く、エアコンがつく、電車だって何だって動いている
エスカレーターだってエレベーターだってあると、皆さんは普通に思っているだろうけれども、
125年前には日本には電気が無かった
このくらいの時間の長さの中で、電力会社が膨大な放射能のゴミを作りだした

その一部のゴミはすでに青森県の六ヶ所村に押し付けられて
埋め捨てにされています

そのゴミを一体何年間お守をすると日本の国が言っているかというと
300年間やるという

わずか60年の歴史しかない電力会社が300年後に存続している可能性というのは多分ないと思う
ですから、電力会社はもとからこんなゴミの責任は取れない
六ヶ所村に押し付けたゴミに関しては。

いったい、300年後の日本って、どんな国になっているとみなさん思いますか?
想像するのも、とても私は難しいだろうと思います。

逆に300年前にさかのぼってみれば、
300年前の世界、日本がどんなだったかというのが分かります
どういう時代か・・・
忠臣蔵の討ち入りの時代です
その時代に生きた人たちが、今現在の私達がこんな生活をしているなんてことは
想像できた道理がない。

放射能のゴミをバンバン作るだなんて、想像できた道理がない。
今の私達が放射能のゴミをバンバン作りながら、300年後の人達がどんな生活をしているかなんて
想像できるはずがない。

いったい、それなのに、誰が責任を取るのですか?

電力会社は勿論とれない
じゃぁ、電力会社は何ていったかというと
自分達には責任が取れないので国で責任を取ってくれ」と言った

そして国は
そうだな。電力会社が責任を負うのはムリだろう
放射能のゴミに関しては国が責任を取ると言ったんです


じゃぁ、「国」というのはどんな長さがあるか考えてみます
明治維新(1868年)が起きてからまだわずか143年です
それより前は日本の国は「士農工商」という身分社会で
侍はちょんまげを結って日本刀をぶら下げていたという、そういう時代なんです。

今世界を一極支配しているアメリカが州国(1776年)が出来たのは235年前
300年にもなっていないというそんな短い時間ですね。

「いや、日本という国はすごく歴史がある由緒正しき国なんだ」と言いたがる人が沢山いるんですね
確かに日本には邪馬台国と言われています。
卑弥呼という女王がいて邪馬台国を統治していたと、中国の古文書をひも解くとそれが出てきますので
多分、あったんだろうと思います。
でも、邪馬台国がどこにあったかすらいまだに分からないのです。
大和だという説もあるし、九州だという説もある。
出雲だという説もありますけど、
どこにあったかも分からないという、それくらい昔の時代が何時だったかというと、
1800年ぐらい前です

さらに「日本という国は由緒正しくて長ーい歴史がある」と言いたがる人たちがいて
「日本という国は神武天皇が作った」という

私は先程から西暦の年号でみなさんに聞いていただいているけれども
そういう人達は西暦は使わないんですね
康熙(こうき)という年号を使う。
今年は康熙2671年

でも、どんなに長い歴史があると言ったって、これしかない
これくらいの長さしかない
そう言う国の末裔である私達が原子力をバンバンやって
核分裂生成物というゴミをどんどん生み出していって
後世に残していく。
無毒化も出来ないまま残していく。
それを何年間お守をするかというと


1,000,000年(百万年)

こんな事、みなさん、まともだと思えますか?

このことだけ考えたって、原子力は絶対にやってはいけないと私は思う
そういうものなんですね。原子力って言うのは。

今回事故が起きて、みなさんが本当に大変なことだという事に気がついて下さったのだけども
事故なんか何にもなくても、私達はどうにもならないゴミを後世に残して行かなければならないという
それが原子力です

でも、「原子力が必要だ」という人たちが沢山いるんですね

12:56 原子力にかけた幻の夢

どう思っているかというとこうなんです。

「さて、原子力を潜在電力として考えると、まったくとてつもないものである。
しかも石炭などの資源が今後、地球上から次第に少なくなっていく事を思えば、
このエネルギーの持つ威力は人類生存に不可欠なものといってよいだろう」

実はこれは私が思った。
ここに書いてあるのは日本で原子力を始めた頃の新聞記事ですけれども
私自身もこう思ったのです。

「やがて化石燃料は無くなってしまう。未来は原子力にすがるしかない」と私も思った。

だけどこれは嘘なんです
皆さんはまだ、信じているかもしれないけれど、これは真っ赤なウソなんです。
それを今から聞いていただきますけれども
この新聞記事には後半がありますので、後半も見ていただきます。

「電気量は二千分の1になる。
原子力発電には火力発電のように大工場を必要としない。大煙突も貯炭場もいらない。
また、毎日石炭を運びこみ、たきがらを捨てるための鉄道もトラックもいらない。
密閉式のガスタービンが利用できれば、ボイラーの火すらいらないのである。
もちろん山間へき地を選ぶこともない。
ビルディングの地下室が発電所という事になる。」(1955年12月31日、東京新聞)

「そうですか、どうぞこのビルの地下室に原子力発電所を作って下さい。」
と、言いたくなるけれども、
そんな事は全部なかった。

原子力発電所が火力発電所に比べて小さな発電所になる道理なんかなくて、
巨大なお化けのような構造になりました。
都会には決して作れないで、山間へき地を選んで建てていくことになったのです。

後半はだから、全部ウソだという事はすぐにみなさん分かる
でも、この前半が一番ひどい嘘なんです

まず、化石燃料が無くなっちゃうって私も驚かされたし
皆さんはいまだに脅かされ続けているのですが
それが本当かどうかを検証してみようと思います

28:11石油はあと何年もつのだろう

化石燃料のうち、今一番私達が使っているのは石油ですけれども
石油はあと何年で無くなるか」というこれまでの推測が
歴史的にどんな風に変わってきたかを見ていただきます。

1920から2010まで数字が書いてあります
これは康熙ではなくてもちろん西暦です
縦軸に0から60と書いてあるのが、
それぞれの年に「石油があと何年もつか」と当時の人が考えた
という値をこのグラフ用紙に書いていこうと思います

一番最初に私が書くのは1930年です
今から80年前です。
80年前に石油があとどれくらい持つかと考えたか、何処かに点を打とうかと思うのですが、
一番多くても60年なんですね
だから、60年に点を打ったとしても80年後の現在には、もう、石油は無いはずなんですが、
では、本当に、1930年の人達が石油が後何年あると考えたかというと

18年

本当に石油は少ししかないと思ったんですね。世界中
前年の1929年に世界大恐慌が起こったので、世界中の経済が崩壊しました
労働者が首を切られて巷にあふれ出てくるという、そういう困難な時代でした。
その困難な時代の中で石油があと18年しかないと言われた訳です
そこでどうしたかというと
世界各国が石油権益を獲得しないといけないと思ったんですね
日本はどうしたか
非常に単純な選択をしました
大陸の資源を抑えようと、満州の侵略を始めた
これから日本は15年戦争という非常に苦難な歴史を歩み始めますが
むしろ、日本以上に苦難を強いられたのがアジア諸国の人達です
何千万もの人々を苦難のどん底に落として戦争を始めた訳です

そして10年経った1940年
10年戦争を続けて、石油はあと何年あると思ったかというと

まだ、23年あると

そういう推測になりました。
もし、1930年の推測が当たっていて、18年しか石油が無いと言うなら、
10年後の1940年には後8年しかないという所に降りて来なければいけないけれど、
ナント、23年あると、・・・そんな推測です

この時には日本は、すでに中国本土にも侵略を開始していました
世界中から忌み嫌われていた国でした。
今現在も日本という国は世界から信頼されているとは私は思わないけれども
当時は世界中から忌み嫌われていた。

そして、世界が「何とか日本をやっつけなければいけない」と思ったのですね

そのために、いろんな制裁を日本に対して発動しました。
有名な制裁の一つにABCD包囲網という
Aがアメリカ。Bがブリティ、イギリス。Cがチャイナ中国。Dがダッチ、オランダです。
オランダというのはインドネシア等を植民地にして石油を押さえていた国で
そういう国々が「日本に石油をやらない」という緊急制裁を発動しました。

そうするとどうなるか、
もう、国を作っていくどころではなくなった






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そして長い戦争を続けて1945年に日本は負ける訳ですね
やっと、世界が少し平和になったと思った訳ですが、まだまだ、戦争が実は続いていた訳ですが
ともかく日本は敗戦した。

そしてじゃぁ、1950年になった時には何て言ったかというと

石油はまだ20年あるという。そういう推測になりました。
20年前の1930年に18年しかないと言いいながら
20年経ったら、まだ20年あるという

全くバカらしいとこの時に気がつかなければいけないと思います

石油は無くなっちゃうぞと脅かされて、自国の命運を決める、
他国の人を大量に虐殺するような選択をしてしまうという
本当に愚かな選択をしたという事に、この時にすでに気が付かなければいけなかったと思います

それでも気がつかなかったんですね。
これ以降も、「石油があと何年あるか」という事をみんなが心配して
朝鮮戦争などもこの頃に戦っていますが、
ずーっと、「石油が何年」という事を考えていました

1960年になったら、何と今度は
石油は30数年あると言いだした

1960年代前半、ずーっとそうです
後、30年だと言われた
私はこの頃中学校で、
「石油があと30年出なくなったら大変だ。だから、原子力だ」と、思いこんだ人間です

特に、1964年には東京オリンピックというのがあって
この浅草には今でもまだ下町情緒が残っていますけれども
当時の浅草は本当の江戸の下町という、私はここが生まれ故郷で、
下町の情緒が残ったいいところでしたが、
それが、コンクリートのビルがにょきにょきと建ってきて
道には車があふれて、それまでは道路は子どもの遊び場だったけれども
本当に車に奪われてしまうということになった。
どんどんエネルギーを沢山使って便利になるんだという事を、この頃からやったんですね。
でも、そうやって、エネルギーを膨大に使っても
何時まで経っても石油は30年。

オイルショックというのがありました
2回ありましたけれども、それでも石油は30年位はあると、言い続けてきたんですね
10年経っても20年経っても、それはその後も変わりません
ずーっと石油は30年という時代が続く

1990年になったら、次は何て言いだしたかというと

石油は45年あると言いだした

ソ連が崩壊したり、米国が攻撃を受けた911という日がありながらも
石油の可採年数というのは全然減らないんです。

まだ、「40年50年はあるぞ」という時代が今続いている

私はこの図を作りながらこう思いました
石油が20年で無くなると言われた時代が約20年続いた。1930年から50年位まで。
その後石油が30年といいだした。その時代が30年続いた。
今、石油は50年と言われ出した。
1990年から、この時代(あと石油は50年ある)が50年続くと。いうのが私の予言です。

みなさん笑っているけど、当たります。これは。

1990年からそう言いだした訳で2040年まで、
あと30年後ぐらいまではきっとそう(あと石油は50年ある)言い続けると思います。


では、2140年になったら今度は何て言うと思いますか?
石油はあと100年という時代が来て、それが100年続くと、・・さすがにこれは冗談です。
多分当たらないですね。
いま、ピークオイルという説が有力になってきて、
石油はそんなには多くないという事がだんだん確かめられてきている
でも、私が今いったような冗談を、言いたくなる位に
石油が後何年で無くなるというような説はインチキだった

こんな説に踊らされて、国家の命運をかけたり、
私のように自分の一生を原子力にかけてしまったりしまうなどという
まことに愚かな選択をしてはいけなかった

ちゃんと事実を知って、正しい選択をしないとひどい目に合うという事を
この図は教えてくれているんですね。

でも、いつかは無くなるだろう。石油は。
あたりまえですよね、必ずなくなります

石油は46億年の歴史をかけて地球が蓄えてくれた大切な資源です。
それを、今日の人間のように湯水のように使えば必ずなくなります。
でも、「それなら原子力」だって言えるんですか?

石油や石炭を掘ってきて使えば無くなるように
原子力の資源であるウランも掘れば無くなる
もし、原子力が未来のエネルギーだと言うなら
原子力の方が化石燃料よりも資源が多いと言わなければならない

そのために今度はこんな図を作ってみました
地球にある資源はどれだけあるのかという事を今からこの白いキャンバスに描きます

00:05:45(地下に眠る資源はどれだけあるか)
ー説明略ー

            確認埋蔵量         究極埋蔵量
(金もうけが出来る現在の技術の量)      (地球上にある量)

石炭        60年~70年               800年
天然ガス     人類数100年分のエネルギーがある
ウラン       話しにならない程貧弱な資源

現在地球に埋まっているウラン
ウラン235だけをここに書いた

すると、国や電力会社は
ウラン238をプルトニウムに変えればこの資源が60倍になるという
60倍でも石炭より少ない。けれど彼らはこれを使いたいという。


ウランを掘ってきてプルトニウムを取り出して高速増殖炉でプルトニウムを増やしていく
そういう夢です

けれど、これをやれば大量のゴミが出る

プルトニウム何て言うのはこの地球上に一つもない
普通の原発で出来ているプルトニウムを引き渡し、
それを増やしていく
これができるか?ここまでやらないと原子力発電の意味はないのです。

できません。
高速増殖炉は、日本にもんじゅがあります

もんじゅはナトリウムで原子炉を冷やす
ナトリウムは空気と触れると火事を起こし、水に触れると爆発します
もんじゅは15年経って動かないままです

高速増殖炉が無いと原子力の意味がないので世界中が作った
が、全て出来ないという事で撤退した
アメリカも、フランスも全てつぶれた。

ところが日本では、もんじゅを何としても動かすと言ってる
でも止まってしまった。
世界中全部止まってしまっているというとてつもなく難しい事。

マンガみたいな、とてつもなく難しい話し
00:16:00
高速増殖炉計画の破たんについて
原子力はエネルギー源として意味がない

ー説明ー

高速増殖炉の計画は10年経つと20年先に逃げていく
そんなもの出来る訳ないじゃないですか
誰も責任を取らない

もんじゅだけでも既に1兆円のお金を捨てました

何年か前に小室哲也が6億円の詐欺をしてつかまりました
その時の新聞報道を見ていてこんなことに気が付きました
現在の裁判の相場では
1億円の詐欺をすると1年の実刑をくらうというのが相場なんです
でも、小室哲也さんは仲間が金を出してくれて実刑を免れた

では、1兆円の詐欺をしたら何年の実刑か

1万年

これまでもんじゅを薦めてきた
高速増殖炉が出来るぞ出来るぞと言ってきた
原子力は未来のエネルギー源なんだと言って国の血税を1兆円も捨てた張本人達
たとえば原子力委員会の学者たち
現在も原子力学会に君臨している学者たち
そういう人を一人ひとり連れてくる
官僚も連れてくる
大臣も連れてくる
一体何人責任のある奴を連れてこられるか私は分かりませんけれども
仮に、そういう人が100人いるとすると
一人ひとりが100年の実刑になる

どうにもならない程の犯罪を犯しているんですよ。今。

原子力の世界の中で。それでも
誰も責任を取らないという事が今日まで続いてきた。

そして福島の事故が起きた
それでも誰も責任を取らないという状態が続いている


それでも日本という国が高速増殖炉を諦めない最後の理由があります
何かというと・・・これです

00:23:26(高速増殖炉を諦めない超優秀な核兵器材料)
私はさっきの原子力を進めている人たちの夢というところで
プルトニウムを作るんだと、それを使ってエネルギー源にするんだと言いました

そして一番最初のプルトニウムは
現在動いている原子炉く発電所で作り出されるプルトニウムを使うんだと言いました
それがこれの一番上の帯です。軽水炉と書かれているのが現在の原子力発電所です
そこから生まれてくる使用済み燃料の中にどういうプルトニウムが溜まっているかという組成をここに示しました
ウランの中にも核分裂するウランと核分裂しないウランがあるように
プルトニウムの中にも核分裂するプルトニウムと核分裂しないプルトニウムがあります
そして、現在の原子力発電から生まれてくるプルトニウムは
核分裂するものが70%しか含まれていません
一方、
プルトニウムというもので原爆を作ることが出来ます
長崎に落とされた原爆がそれです
そういう原爆を作ろうとするなら、核分裂をするプルトニウムが90%以上欲しい
というのが、今日までの軍事的な常識なんです

そうすると日本で現在生み出されているプルトニウムでは、「核兵器は作りにくいな」という事になる
すでに日本は大量のプルトニウムを懐に入れていますけれども
それでもこのプルトニウムでは核兵器は作りにくい

どうやったら核兵器が作れるか」というときに
高速増殖炉というのは非常に特殊な役割を持ってくるのです

一番下に高速炉のブランケットと書きましたが
ブランケットというのは毛布の事ですね
高速増殖炉の炉心の周りにそれをくるんでいるような
いわゆる毛布と呼ばれるような領域があって
そこにプルトニウムが生み出されてくるのですが
そのプルトニウムは核分裂する性質を持っている物が98%という
大変優秀な核兵器材料が生み出される。
だから、日本としてはどうしても高速増殖炉の開発を諦めない
何としても超優秀な核兵器を作りたい
そういう望みがあるのだとわたしは思います

今ここにNuclear Weaponという単語を書きました
これは訳すと「核兵器」

次にNuclear Power Plant
Nuclearは本当は核なんですけれども
これを日本語に訳すと「原子力発電所」になります

同じNuclearという単語が、ある時はと訳す、ある時は原子力と訳す
核というのは軍事利用で
原子力というのは平和利用だと


その二つは違うものだと、日本の国はずーっと宣伝してきたんですね
みなさんも、核は悪いけど原子力は良いだろうと
いうように思い込まされてきた

たとえば、Nuclear Development
Developmentというのは開発という事ですけれども
これを訳すと何でしょう?

素直に訳せば核開発です
イラクであるとかイランであるとか朝鮮民主主義人民共和国であるとか
そういう国がNuclear Developmentをするという時には
日本の政府や日本のマスコミはそれを核開発と訳して糾弾します

とんでもない悪い事をしていると言います。

原子炉を動かしたりウランを濃縮したり再処理をしたりすると核開発だと言うんですね
日本は全部それをやっています
原子炉を動かしている、再処理工場もつくろうとしている、ウラン濃縮もしている
その時は何ていうかというと原子力開発だと訳して
とてもいい事をやっているという事になってしまう

ところがこんなことは嘘なんです
1969年に外務省の委員会がこんな報告を出しています

外交政策企画委員会(外務省)内部資料
「わが国の外交政策大網」

核兵器についてはNPTに参加すると否とにかかわらず、当面核兵器は保有しない政策はとるが、
核兵器製造の経済的技術的ポテンシャル(能力)は常に保持するとともに
これに対する掣肘(せいちゅう)を受けないように配慮する。
また、核兵器の一般についての政策は
国際政治・経済的な利害得失の計算に基づくものであるとの趣旨を国民に啓発する


と書いてある

つまり、原子力の平和利用などと言いながら、核兵器を作る能力を懐に入れると言う事が大切な事なんだ。
何時それを持つかという事は政策的に決めると言う事を初めから言ってこれを進めてきた。

日本が高速炉を含めて原子力を諦めない理由はこれです。

技術に「平和利用」も「軍事利用」もない。
あるのは「平時利用」と「戦時利用」

「平和利用」を標榜して技術を持ってしまえば、いつでも軍事的に使う事が出来る


という事で今日まできたのだと私は思います


そこでもう一回、今度こそ。
RCサクセッション 忌野清志郎 Love Me Tender
00:29:40~♫♪♬
どうもみなさんありがとうございました
やっと、聴いてもらえました
映像と音声がちょっとずれていましたが
いい曲だと私は思います

最後にチョットだけ、

残念ながら福島原発事故は止める事が出来ませんでした
これまでも原発の立地に狙われた所では、沢山の人が抵抗して何とかやめさせようとしたけれども
多くの人が傷ついて倒れてきました
いま忌野清志郎さんは、「騙されちゃいけない」と、歌っていましたけれど
彼も、もう、いません。

多くの日本人
みなさんも含めてでしょうけれども
真実を知らされないまま今日まで来てしまったのだし
福島原発の事故が起きるまで傍観してきた
という方々だと私は思います


すでに世界は変わってしまいました
福島の人々を含めて普通の人が生活する場所が
私が仕事をしている管理区域以上に汚れている

土地も食べ物も瓦礫も下水の汚泥も、全てが放射性物質になってしまった

もう、私達は放射能で汚れた世界で生きるしかないのです

3月11日以降、私はそれを本当に実感します
3月11日で世界は変わったと思っています

そして、この事態を許してきた大人として
「私達はどう生きるか」、それだけが今問われている

私がやりたい事は原子力を選んでいない子どもたちを守りたい。
ただそれだけです。

どうしてか?という事でもう一つ根拠を示します

子どもというのは放射線のリスクがものすごく高い生き物です
被曝をするとがんになるという事は長い歴史の中ではっきり分かっているのですが
00:36:07

30歳の人の危険度がここだと思って下さい
30歳の人が全年齢の平均になります
歳を取っていくと放射線のリスクはどんどん低下します
55歳にもなると、もう、リスクは見えない位
今日この会場にも55歳を超えた方が多分いらっしゃると思いますけれども
私も含めたそういう歳の人は放射線にはものすごく鈍感になっている

放射線に対して大丈夫だとか安全だとか安心だとか
決して使ってはいけません
みなさんにも気を付けて欲しいと思うけれども
どんなに微量でも、どんなに鈍感になったとしても危険は必ずあります

でも50歳を超えてしまえば
平均の人に比べて100分の1とかそれくらいの鈍感さにすでになっているという事も、また本当です。

逆に若い子ども達は大変な危険です。どんなか、
0歳の赤ん坊なんかはこんなです。00:37:14
平均的な大人に比べれば4倍も5倍も危険が大きいという
そういう生き物が子どもな訳です
そして彼らには原子力をここまで許した責任は一切ないのです
何としても彼らを守れるような世界を私達がどうやって作れるかと
そのことだけが大切なのだと思います。
みなさんもぜひお力を貸して下さるようにお願いします。
これで終わりにします。
ありがとうございました。00:37:42


質問コーナー

・茨城県出身
ともだちですが、北茨城に3歳の子どもがいます
水溶性の下痢が続きました
情報が少ないのでこのまま住み続けてもいいのかという不安があります
どうしたらいいでしょうか

小出:
この事に関しては沢山の方々から質問を受けるのです
どうしたらいいかと言って、多分多くの方は
特に子どもを抱えている方は多くの不安の中で自分たちがどうしたらいいか分からない
という中にいるんだと思います
でも、今のご質問に私は答えられないのです
大変申し訳ないけれども私の答ないつもわからないという答えなんです

先程から聞いていただいているように
放射線に被曝するという事は絶対に危険な事だし
子どもは特に危険な事なのです
ですから、子どもに被曝させるなんて事は絶対にあってはいけないと私は思うし
北茨城であっても、ホットスポットのようなところがありますので
そういうような所に住んでいる方には是非とも逃げて欲しいと私は思うのです
でも、さっき見ていただいたように被曝をした健康被害というのは危険があるけれども
逃げると言って逃げる事が出来るのだろうか
心が潰れてしまうという事もある
その重さをどのようにという事を私は計ると、分からないのです。私にとっては。
逃げると言う事一つでも家庭の事情で逃げやすい方もいるでしょうし
本当に逃げる事が出来ない人もいる
たとえば、農業をやっている人、酪農をやっている人などは
その土地が命な訳で、そこから離れたら本当に生活の全てがなくなるという
だから、避難は誰にとっても容易なことではない
大変な重荷を背負わなければいけないと思いますので
避難するのかどうなのかという事はやはり、お一人お一人の個人的な事情を踏まえて
個人個人で判断していただくしかないと私は思います

ただし、その判断をした時には
国が積極的にそれを支えるべきだと私いは思います
ですから、どうしても逃げたいと思っている人には
少なくても放射線の管理区域にしなくてはいけないような所に膨大な人がすんでいるわけで
そういう人たちが避難をしたいと決めた時には国がそれを支えると言う事がやれるように
私達が力を出して、そういう制度を作るというような事をやりたいと思います

・福一の地面の割れ目から放射能が蒸気で出ているという報道があるが
そういう可能性はあるのか?
8月1日に行内で1万シーベルトが検出されたとの報道があったが


小出:
私自身は原子炉が溶けた溶融体が地面に沈み込んでいっていると
そういう推測を随分前からしています
し沈み込んでいっているとすると、地下水と接触すると汚染があちこちに拡散してしまいますので
地下水に接触しないように原子炉建屋の周りにバリアを張らなければならないと私は提案を
6月の中頃からすでにしています。もう、2カ月ぐらい前になりますけれども。
それをやろうとするとお金がかかるという事で、東京電力はやらないで済まそうとしてきたのだと思いますが
私はやって欲しいと思っていますし、
溶融体が地面にめり込んでいっている可能性が強いと私は思っています
そうすると、地下水と、すでにもう、接触しているはずで
その地下水を水蒸気に変えて、その水蒸気があちこちから噴き出してくるという事は
十分ありうるだろう
し、
今ご指摘くださったように、
海外のメディアから、福島原発の敷地の中でひび割れが起きて水蒸気が噴き出してきている。
そういう情報を私も知りました。
ただ、真理が確かめられないのでこの事に関して私はコメントを避けてきているのですけれども
可能性としては十分ありうると思います

それからもうひとつ
敷地の中で1万ミリシーベルト。つまり、10シーベルトという放射線量の場所があるという報道もありましたけれども
それは、いわゆるダクトと言っているところの中ということで
今日三彦さんが説明して下さったけれども、ある時点でベントという事をやったんです
格納容器の中に溜まっている放射能を排気塔から出そうとして
ダクトの中をダーッっと吹き出そうとしたんですけれども
多分その時に噴き出す事が出来ないまま、ダクトの中にへばりついてしまったような物が残っているという
そういう場所が何カ所かあるという事だと思います

ですから、それと、今現在地面の中に沈み込んでいってるそのものとは
別のものだと思っていただいた方がいいと思います
以上です


00:45:14
・東京都豊島区です
チェルノブイリの事故の後にかなり奇形児の数が多いと聞きました
それは福島からも出ているのか
出てくるなら何年後からなのか

小出:
放射性物質がどうして遺伝子を傷つけるかという事ですけれども
今、この会場に1000人近くの人がいて全て違う人ですよね
地球上には60数億人の人間がいるけれども
全て違う人間。
姿形も違うし考え方も違う。
どうしてそうなるかというと一人ひとりの遺伝子が全て違っているからですね。
私なら私の遺伝子というのは私固有のものです
私の髪の毛の中に入っている細胞を取ってきて遺伝子を取りだす。
あるいは腕の皮膚でもいいけれどもそれを取り出してきて遺伝子を取り出す
どこから取り出しても私の細胞は同じ遺伝子でできている
みなさんだってそうですよね
全部そうなっている

でも、私なら私を作る遺伝子というものはDNAと呼んでいる物質に書き込まれていすんですけれども
そのDNAという分子を作る
分子というのは原子が手をつないで出来ているもので
それに遺伝情報が書き込まれている
それじゃぁ、分子が出来る時に
お互いに原子同士が引きあって手をつなぎ合うというエネルギーはどれくらいかというと
私達がエレクトロンボルトと呼んでいる単位なんですね
電子ボルトとも呼びますけれども
大変微小なエネルギー
で、私の遺伝子が出来ている。遺伝子情報が書き込まれている。
それに比べて放射性物質が出してくる放射線というのは
私の遺伝子情報を維持しているエネルギーに比べると
10万倍も100万倍も強いのです


そういうものが私の体を傷つけると言うようなことになれば
遺伝情報がボロボロにされてしまうという事になる訳です

たまたま私の、たとえば肺の遺伝子情報がボロボロになって
それが正常な細胞として生きられなくなって肺がんになるという事は起こりうることだし、
私の生殖腺が被曝をして私の精子が遺伝情報が狂わされれば
私の子どもに障害が出てくる
という事は、当たり前の事なのですね

ですから、どんなに微量でも被ばくをしてしまうという事は
将来の世代に遺伝的な傷を負わせるという事につながるわけです

チェルノブイリの時に奇形を持って生まれた子どもがどれだけ多くなったかという事は
色々なデータがあって、それが本当に正しいのかどうかという論争もおこってますけれども

原理的に言うなら「必ず起きて不思議はない」そういうものだと思いますし
福島の事故の汚染地帯が今膨大に広がっていますので
そういう所で人々が生活するのであれば
これからそこで生まれてくる子ども達に遺伝的障害が出ると言う事は当り前のことだと私は思うし
そんな事が起きないように私たち大人の世代が
しっかりと被ばくを・・・私なんかはもう良いって言ったらおかしいけれども
子どもを作る世代ではないのでいいけれども
子どもをこれから産むという世代の人達に関しては
十分に注意して被ばくを避けるような方策を取らなければいけないと思います
これでいいですか?

・ありがとうございまーす

・先生はリタイアされてからもこのような活動をしていただけますか?

小出:
えー、分かりませんが、今現在は戦争のような毎日を送っています
こういう状態で本当、何時までやれるのかなと自分自身も不安ですけれども
今福島で子ども達が汚染地帯の中で生きているという事を思えば
もう、やる以外ない」と私は思いますので
もちろん力の続く限りはやりたいと思います
いつまで続くかはお約束はできないけれども
今の状況が続いている限りは、私は自分の出来る事はやりたいと思いますし
みなさんの一人お一人も工夫をして担っていただければありがたいと思います
よろしくおねがいします

・私は福島の仲通りに住んでいます
夏休みの期間で実家の神奈川に来ています
5歳の娘がいるんですが爆発当初は情報が無く3号機が爆発した時に1時間ぐらい外にいました
その後はのどが痛くなり咳が止まらなくなりました
主人はまだ福島にいますが肌がピリピリすると言います
それも放射能の影響なのか?

小出:
放射線量が上がってなかったとおっしゃいましたか?

・公式の発表では放射線量は普段と変わっていなかったんですけれども

小出:
それは、異常を感じられたというその場で測定した値とは違っているんじゃないですか?

・そうですね
急激に上がったのが15日の昼以降に仲通り
その前は特に変わっていなかった数値です

小出:
すみません。正確にお答えする事はできません
ただし、放射能の汚染というのは風に乗って流れているので
風向きによってものすごい濃淡があるんですね
ですから、ちょっと向こうの方では空間線量が上がってなかったとしても
ここまできたら空間線量が上がっている
風の通り道みたいになっているところがあるので
そのために福島県内だけでなく、茨城県千葉県あるいは東京であっても
ホットスポットと呼ばれている汚染地があちこちに出来ている訳ですね
だから、そういう所に巻き込まれた可能性というのはやはり私はあると思いますし
それから、
被曝をした時に異常を感じられるかどうかという事に関しては
個人差というものがものすごく大きい

化学物質過敏症という病気
病気と言ったら失礼だな。そういう方もいる訳だし
電磁波過敏症と言って携帯電話を使う事でも感じると言う方もいる訳だし
放射線に関する感受性というのも、ものすごい個人差があると私は思います
ですから今感じられているという事がひょっとすると放射線の可能性があるのかもしれないと思いますし
これから注意していただくしかないかなと思います
パートナーの方もいまだに感じると言うのであれば
何とかそういう状況から逃げると言うのも含めて・・さっきから私は答えられないと言ってますけれども
かなり放射線に敏感に反応される方々の可能性があるので
避難をするという事を含めて考えていただいた方がいいと思います


ありがとうございました。


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コメント

非公開コメント

響くねぇ( ´ ▽ ` )ノ

きーこさん。これだけ起こすの、大変だったでしょう(^_^;)
ありがとうございました。
小出先生のお話は、出来るだけいろんな人に分かりやすいようにと、すごく心を砕いてあるなって感じます。
考え方も受け答えも、真っすぐな人柄が滲み出ていますよね。勉強になると同時に、ビシビシ胸にくる。
私も子供たちを守りたいし、傍観者であってはならないと思っています。

No title

書き起こし、お疲れさまでした。
私も3.11以後、原発のことを学び始め、最近やっとこのブログにたどりつきました。
小出先生の台東での講演会の録画も全部見ました。
とても感銘を受けました。
このようにくわしく書き起こしてあると、次回に長い録画を見直す手間を省いて、必要なところを何度でも確認するのにとても便利です。
数字を確認したり、大事なことをしっかり頭にいれることもできます。
たいへんな労力をかけて書き起こしてくださった、きーこさんのおかげです。感謝の気持ちを伝えたくて書き込みさせていただきました。
ありがとうございました。

ありがとうございました

これだけの文字おこし、どんなに大変だったことでしょうか。
微力ですが、情報拡散したいと思います。

いわき市に知り合いが住んでいます。
一時、避難されたのですが、戻ることを決意されました。
できれば避難して欲しいのですが、一家の決心が固いです。

知れば知るほど、胸が痛いです。
国民がNO!と訴えることで、少しでも日本の進む道を
変えていかなくてはと思います。

ご尽力、本当にありがとうございました。

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小出裕章氏講演会

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