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09.21
Wed
台風の直撃はすごい
これからもっと被害の状況が明らかになるだろう
だけど、こんな状況だって何よりも大事なことがあると思う

津波だけなら数多くの数えきれない犠牲をもたらしたけれども
日本人は強いから立ち直って生きていくことが出来る
だから、今こんなことを言ったらしかられるかもしれないけれど
台風の被害だって克服できる

だけど、「原発の事故だけはどうする事も出来ない」と
私はそう思う

この、ぎっちりと詰まったものすごい人数の人々がいる赤い丸の中
ひときわ目立つ白い旗
福島からデモに参加された方々です

91912.jpg
写真:毎日新聞

表参道を行進している時に
福島へと帰っていくバス何台もとすれ違いました
バスの中からみんながこの日の黄色いうちわを振ってくれていました

91913.jpg
写真:毎日新聞

彼らの苦しみを
どこまで理解できるでしょうか
確かに、東京も線量が高いです
私の学堂の子どもも
最近立て続けに二人が入院しました
一人は鼻血を出した後原因不明の吐き気で手足が硬直しそのまま入院
もう1人は決して泣いたことのない勝気でキラキラ輝いていた子
彼女が突然熱を出し、これも原因不明の肺炎で入院です

そして、昨日は
「私はきょう6回も吐いちゃったの」と、前に全身に発疹が出た子が言いました。
大丈夫かとても心配です

私はきょう運良く休みだったけど
最近は東京の子どもたちの健康も不安になってきています

けれど、
福島に住んでいらっしゃる方々は
東京どころではない汚染された場所にいらっしゃいます

わたしには白い旗が
とても神聖な、私達が勝手に立ち入れないようなけがれのないものに見えました


ハイロアクション福島原発40年実行委員会の武藤類子さんはおっしゃいました

皆さん、福島はとても美しいところです
東に紺碧の太平洋を望む浜通り
桃、梨、リンゴと果物の宝庫の仲通り
猪苗代湖と磐梯山の周りに黄金色の稲穂が垂れる会津平野
その向こうを深い山々が縁取っています
山は青く、水は清らかな、私達のふる里です。

3.11原発事故を境に、その風景に目には見えない放射能が降り注ぎ
私達は被ばく者となりました。

毎日毎日否応なく迫られる決断
逃げる、逃げない
食べる、食べない
子どもにマスクをさせる、させない
洗濯物を外に干す、干さない
畑を耕す、耕さない
何かに物申す、黙る。
さまざまな苦渋の選択がありました

そして今、半年という月日の中で次第に鮮明になってきた事は

「事実は隠されるのだ」
「国は国民を守らないのだ」
「事故はいまだに終わらないのだ」
「福島県民は核の実験材料にされるのだ」
「莫大な放射能のゴミは残るのだ」
「大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ」
「私達は捨てられたのだ」

私達は疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます

と。

このようなことが許されていいのでしょうか
普通にバラエティを放送しているテレビに嫌悪感を感じます



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