電力独占体制の弊害を唱えた改革派官僚、古賀茂明氏の明日への伝言②(内容書き出し)

サンデーフロントライン 9月25日 古賀茂明氏




08:04
もう一人、今渦中にいるあの人が原発事故の明日を語った




経済産業省古賀茂明:
電力会社のですね、根回しが相当効いてきていて、殆どこの改革が瀕死の状況になってきているなと

月曜日に多分辞めることになるので


3日前、経済産業省から退職するように勧められていた改革派官僚古賀茂明氏が
ついに辞表を提出した
改革の志半ばで退職することになった
古賀氏は経産省と電力会社の癒着を暴露し「電力改革」を打ちあげていた



経済産業省古賀茂明:
電力会社のですね、根回しが相当効いてきていて、殆どこの改革が瀕死の状況になってきているなと
強いですよ。本当に電力は。
特に地方に行けばその力というのは歴然としています


「電力独占体制を打破せよ」   古賀茂明 経済産業省 大臣官房付

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我々は昨日渦中の古賀氏から話を聞くことが出来た

ーー辞表を出されたという事で率直な気持ちを聞かせて下さい

古賀:
そうですね、もともと、辞めると言うのは、だいぶ前から覚悟をしていたので
特別な気持ちというのはあまり無くてですね
むしろ、やっと、一つの区切りが付くなと。


古賀氏を一躍有名にしたのは去年の国会だった



古賀:
天下りによってポストを維持する。それによって大きな無駄が生まれる



以前から公務員改革を訴えていた古賀氏は
仕事を与えられなくなり、大臣官房付という待機ポストを与えられていた


仙石由人官房長官(当時):
こういうやりかたは、はなはだ彼の将来を傷つけると思います



原発事故は、この5カ月後に起きた
古賀氏は計算官僚でありながら、原発行政を強く批判し始めたのだ



古賀:
今回の事故はですね、天災だという事で最初は進んでたんですけれども
私は一番最初から、「これは天災じゃない」と思っていたんですね
東京電力、これはま、電力会社の共通のものなんですけれども
競争が無い。規制をしているはずの経産省に対しても、むしろ優越的な地位に立っているというような事でですね
東京電力の中で「事故を起こしちゃいけない」とかですね
あるいは、事故を起こした後の対応についても、「ウソをついちゃいけない」とかですね
そういう、普通の組織だと当然あるはずの規律が働かない仕組みになっていたと思うんです



実は古賀氏は電力会社の「地域独占」を壊す「発送電分離」がかねてからの持論だ



古賀:
独占企業でですね、料金も国と電力会社で一緒になって決めて
家庭にですね、押し付けているわけですね
で、家庭は電力会社を選ぶ自由がありませんから、殆ど税金と同じですね
そういう意味で「発送電分離」というのは一つのカギを握っているなというふうに考えたので
これは提言することに意味があるなと思ったのです



1997年、OECD経済協力開発機構等は、発送電分離などの規制緩和を指針し、
日本にも改革を迫った
実はこの時古賀氏はOECDに出向していて、議論に加わっていたのだ。


古賀:
経産省の中ではですね、「こんなことを誰がやるのか」と
「何やってんだ」と「誰が新聞にしゃべったんだ」というようなことになって、
「呼びもどしてクビにしろ」とかですね



電力業界は発送電分離は電力の供給に支障をきたすと主張している
電力自由化が進むアメリカでは日本より停電が多かったためだ

古賀氏は5月、電力改革を提言した本を出版
異例の売れ行きを記録し、その主張に賛同者が増え始めた

翌月の6月、古賀氏は事務次官から突然退職を勧められたという



古賀:
「放置しておくのは非常にまずい」という判断はあったんじゃないかなと思っています




明日、月曜日付けで経産省を退職する古賀氏
最後にこんなメッセージを述べた


古賀:
こと原子力については、高いか安いかという議論だけでいいのかどうか
という事はやはり、考えなくてはいけない問題だと思っています
特に、核燃料廃棄物
要するに、ゴミを処理するという事に対して見通しが立っていない
これ、何万年先までですね、これからの若い人たち、
将来の世代の人達にですね、ツケを残す。
そういう事をやってもいいのかと。
いろんなデモが起こっていますけれど、
僕はああいうのが非常に重要なことだと思っていますね
国民が直接声を政治に届けていくという事が大事だと思います







全ての9/25サンデーフロントラインの番組内容はこちら


反原発を貫く原子力研究者、小出裕章氏の明日への伝言①(内容書き出し)

動きの遅い国会批判で名をはせた放射線被曝の専門家、児玉龍彦氏の明日への伝言③(内容書き出し)


小出、古賀、児玉氏の「明日への伝言」を受けてスタジオでのコメント④(内容書き出し)



ラジオたねまきジャーナル出演

たねまきジャーナル7/29 古賀茂明氏電力の問題について語る。(内容書き出し)


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コメント

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すごく残念です!

とうとう古賀さんも経産省をお辞めになったんだね(涙)。

もちろん、古賀さんが民間人になったとしても、古賀さんは送発電分離や官僚制度改革に力を尽くされると思うけど、やはり霞が関の中にいて批判し続けてほしかったッて思う。もちろんオレは今後も古賀さんを応援し続けるつもりだけど、きっと経産省の官僚どもは大喜びだろうな。それが悔しいし、内部から霞が関を告発して下さる存在がいなくなるのは日本の大きな損失だと思う。

それにしても、天下りを批判し、脱官僚政治を謳った民主党の公約はどこへ行ってしまったのか???古賀さんの処遇を官僚に丸投げし、古賀さんを辞めざるを得なくさせた、海江田も枝野も野田も蓮舫も、官僚の操り人形にしか思えない。。。情けないやつらだ。。。

民主党はなぜ、あの選挙で大勝したのか?国民はなぜ民主党に投票したのかもう一度よく考えてほしい!!!