小出裕章氏、古賀茂明氏、児玉龍彦氏と、
3人の「明日への伝言」をひとりずつ文字起こししてきましたが
最後にスタジオです
吉岡忍(ノンフィクション作家)
藤原帰(東京大学大学院 教授)
大谷昭弘(元読売新聞社 社会部記者)
が、コメントしました。
サンデーフロントライン 9月25日 スタジオ④
07:01から、スタジオです。
小宮悦子:
吉岡さんは原発事故から間もない時期に浪江町にお入りになったんですよね
その時は「希望」どころではなかったということですよね。
吉岡忍(ノンフィクション作家):
被災した人がまだそこにいる段階でしたけれども
放射能とか放射線の危険性というものが、漠然と分かっているけれど
こと、原発に関係したことについて、どういう危険があるのかという事を
地元の人達に全然伝わっていないという事を感じました
それは、あの、理由はあるんですよ
我々も含めてマスコミがちゃんと、きちんと伝えてなかったという問題が
やっぱりありますよね
で、いろんなこと言われていますね、いま。
電力会社から広告貰ってたからだろうとか、いろいろ言われるんですけれども
基本的には我々は十分な取材をしていなかったという事だと思うんですね
で、やっぱり、何万年も・・
ま、20万年と言われていますけれど
使った核廃棄物をね、もう我々は処理できないという事が、実はうまく伝わっていなかったと。
コントロールできないものを我々は本当に使ってしまったんだと
もう一つ僕が感じるのはね
あの・・もう・・これだけ原発の危険性というのが
我々は理解しているつもりなんだけど、分かってきたつもりなんだけど
政治家だとか、財界にきちんと伝わってないような気がするんですね
で、これは国会で議論してもらうのが大事なんだけど
もっと大事なのは、
こんな気持ちを我々が持っているという事を国民投票なり、そう言った形できちんと伝えて
明らかにして、客観化して、
そして、あえて言うならば、政治とか財界というものを縛るという事が大事なんじゃないかなと
今私は思っています
小宮:
そこもコントロールする、身に付けると言う事ですね
藤原さんは発送電分離、これは古賀さんからの提案なんですけれども
どうおもいますか?
藤原帰(東京大学大学院 教授):
私は賛成ですね。
いろんな問題があることは事実なんです。
電力の安定供給を発電と送電と分けた時にどうするのかとか、
それから、収益性の低い送電部門を、どう、しっかりと運営するのか
課題はあるんですけれども、
なによりも、高コストで不透明で、
実際このような事故を起こしてしまうような過程に表れている無責任体制ですね
この電力の独占状況の体制というものをやっぱり変えなければ
安全で安心な電力を考えることはできませんから
それは検討するべきだと私は考えます
小宮:
そうですね。
大谷さん、事故自身もそうなんですけれども
事故後の対応が後手後手に回って、しかも隠していることがいろいろと出てきちゃったわけですね
大谷昭弘(ジャーナリスト元読売新聞社 社会部記者):
今、お三方から非常に厳しいですね、指摘を受けたんですけれども
あの、我々メディアもですね
この間、「直ちに健康に影響はない」という事をどれほど報道してきたかと
小宮:何度聞きましたか・・
大谷:
と、いうことになるんですね。
ただ、私達報道していてですね、
科学というものはいつ誰がどこでやっても同じ結果がでなければおかしい
ところが原発に関しては
いつ言うか、誰がいうか、どこで言うかによって、
全く違う事が言われてきたと。
一体この原発に関する科学って何なんだろうと
残念ながら我々の社会というのはですね、
この30年位エネルギー論争がイデオロギー論争にすり替えられてきた
その間我々の思考は非常にフリーズしていたと思うんですね
はじめて、ここから本当にウソをつかない
みんなが正直に、科学者も本当のことを言って、議論しましょう。という処に就いた
吉岡さんの国民投票も確かにいいかもしれない
だけどその前に正確な本当の情報を出して議論しましょうよということだと思うんですよね
ここまでの9/25サンデーフロントラインの番組内容はこちら
反原発を貫く原子力研究者、小出裕章氏の明日への伝言①(内容書き出し)
電力独占体制の弊害を唱えた改革派官僚、古賀茂明氏の明日への伝言②(内容書き出し)
動きの遅い国会批判で名をはせた放射線被曝の専門家、児玉龍彦氏の明日への伝言③(内容書き出し)
ーーーーーーーーーーー
報道しないメディアの
いい訳みたいに聞こえなくはないコメントがあるけれど、
今までの事をきちんと反省して、
せめてこれからでいいから、
ちゃんと勉強して、しっかりと真実の、
そして偏らない報道をしていただきたいとおもいます。
3人の「明日への伝言」をひとりずつ文字起こししてきましたが
最後にスタジオです
吉岡忍(ノンフィクション作家)
藤原帰(東京大学大学院 教授)
大谷昭弘(元読売新聞社 社会部記者)
が、コメントしました。
サンデーフロントライン 9月25日 スタジオ④
07:01から、スタジオです。
小宮悦子:
吉岡さんは原発事故から間もない時期に浪江町にお入りになったんですよね
その時は「希望」どころではなかったということですよね。
吉岡忍(ノンフィクション作家):
被災した人がまだそこにいる段階でしたけれども
放射能とか放射線の危険性というものが、漠然と分かっているけれど
こと、原発に関係したことについて、どういう危険があるのかという事を
地元の人達に全然伝わっていないという事を感じました
それは、あの、理由はあるんですよ
我々も含めてマスコミがちゃんと、きちんと伝えてなかったという問題が
やっぱりありますよね
で、いろんなこと言われていますね、いま。
電力会社から広告貰ってたからだろうとか、いろいろ言われるんですけれども
基本的には我々は十分な取材をしていなかったという事だと思うんですね
で、やっぱり、何万年も・・
ま、20万年と言われていますけれど
使った核廃棄物をね、もう我々は処理できないという事が、実はうまく伝わっていなかったと。
コントロールできないものを我々は本当に使ってしまったんだと
もう一つ僕が感じるのはね
あの・・もう・・これだけ原発の危険性というのが
我々は理解しているつもりなんだけど、分かってきたつもりなんだけど
政治家だとか、財界にきちんと伝わってないような気がするんですね
で、これは国会で議論してもらうのが大事なんだけど
もっと大事なのは、
こんな気持ちを我々が持っているという事を国民投票なり、そう言った形できちんと伝えて
明らかにして、客観化して、
そして、あえて言うならば、政治とか財界というものを縛るという事が大事なんじゃないかなと
今私は思っています
小宮:
そこもコントロールする、身に付けると言う事ですね
藤原さんは発送電分離、これは古賀さんからの提案なんですけれども
どうおもいますか?
藤原帰(東京大学大学院 教授):
私は賛成ですね。
いろんな問題があることは事実なんです。
電力の安定供給を発電と送電と分けた時にどうするのかとか、
それから、収益性の低い送電部門を、どう、しっかりと運営するのか
課題はあるんですけれども、
なによりも、高コストで不透明で、
実際このような事故を起こしてしまうような過程に表れている無責任体制ですね
この電力の独占状況の体制というものをやっぱり変えなければ
安全で安心な電力を考えることはできませんから
それは検討するべきだと私は考えます
小宮:
そうですね。
大谷さん、事故自身もそうなんですけれども
事故後の対応が後手後手に回って、しかも隠していることがいろいろと出てきちゃったわけですね
大谷昭弘(ジャーナリスト元読売新聞社 社会部記者):
今、お三方から非常に厳しいですね、指摘を受けたんですけれども
あの、我々メディアもですね
この間、「直ちに健康に影響はない」という事をどれほど報道してきたかと
小宮:何度聞きましたか・・
大谷:
と、いうことになるんですね。
ただ、私達報道していてですね、
科学というものはいつ誰がどこでやっても同じ結果がでなければおかしい
ところが原発に関しては
いつ言うか、誰がいうか、どこで言うかによって、
全く違う事が言われてきたと。
一体この原発に関する科学って何なんだろうと
残念ながら我々の社会というのはですね、
この30年位エネルギー論争がイデオロギー論争にすり替えられてきた
その間我々の思考は非常にフリーズしていたと思うんですね
はじめて、ここから本当にウソをつかない
みんなが正直に、科学者も本当のことを言って、議論しましょう。という処に就いた
吉岡さんの国民投票も確かにいいかもしれない
だけどその前に正確な本当の情報を出して議論しましょうよということだと思うんですよね
ここまでの9/25サンデーフロントラインの番組内容はこちら

反原発を貫く原子力研究者、小出裕章氏の明日への伝言①(内容書き出し)
電力独占体制の弊害を唱えた改革派官僚、古賀茂明氏の明日への伝言②(内容書き出し)
動きの遅い国会批判で名をはせた放射線被曝の専門家、児玉龍彦氏の明日への伝言③(内容書き出し)
ーーーーーーーーーーー
報道しないメディアの
いい訳みたいに聞こえなくはないコメントがあるけれど、
今までの事をきちんと反省して、
せめてこれからでいいから、
ちゃんと勉強して、しっかりと真実の、
そして偏らない報道をしていただきたいとおもいます。
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