たねまきJ「東電の体質・原子力政策大綱・お米の規制値」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)9/27

・東京電力の体質について
   黒塗りの書類は国家も出している
   東京電力霞が関出張所、天下り、天上がり
・原子力委員会というところが「原子力政策大綱の見直し」について
・福島で規制値と同じ500ベクレルのお米が出たことについて

9月27日火曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]




<参考>

真っ黒の東京電力9月12日モーニングバード(内容書き出し・参考あり)

東京電力が国会に提出した資料
原発事故の原因究明のため、衆議院科学技術イノベーション推進特別委員会が
東京電力に提出を求めていたのが「非常時の事故対策マニュアル」
それは、「全電源喪失」等、重大事故発生時の対策が示されたもの。
しかし、東京電力はマニュアルの提出を拒否
かわりに東京電力が提出したのは12ページ中9ページが黒塗りされたもの
しかも、特別委員会が求めていた「重大事故マニュアル」ではなく「通常事故時のマニュアル」だったのだ

原発操作手順書、東電が再提出へ 黒塗り批判受け
保安院が命令

日本経済新聞 2011/9/27 12:11 (2011/9/27 22:34更新)

経済産業省の原子力安全・保安院は27日、
東京電力福島第1原子力発電所の事故時の運転操作手順書を提出するよう東電に命じたことを明らかにした。
手順書は原子炉が炉心溶融(メルトダウン)に至った過程を解明する手掛かりになるとみられる。

衆院の科学技術・イノベーション推進特別委員会が東電に提出を求めたが大部分が黒塗りされており、
東電の情報公開姿勢に批判が出ていた。

保安院は原子炉等規制法に基づき手順書の提出を求めた。
提出期限は1号機が27日、2、3号機は28日とした。

各号機とも
(1)異常事象が起きた場合
(2)原子炉の冷却水が減るなど深刻な事故の兆しがある場合
(3)過酷事故発生時――の3種類の手順書の提出を求める。
保安院は東電から提出を受けた手順書の内容を、10月中に衆院特別委に報告する。

東電は27日、1号機の手順書を保安院に提出したと発表した。
黒塗りなどの処理はしていないという。


東電社員の給与「公務員並みに」 経産相が言及
賠償請求書に「一切異議申し立てぬ」 東電、署名求める文言は削除へ

日本経済新聞2011/9/26 17:01

枝野幸男経済産業相は26日午後の衆院予算委員会で、
福島第1原子力発電所事故を巡り東京電力が作成した損害賠償の請求書類に関して
「合意書・示談書の中に『一切の異議・追加の請求を申し立てない』という文言があり、
それに署名をさせようとしている、署名をさせているとの情報が入った」ことを明らかにした。

そのうえで「その文言を削るよう、事務方に東電への申し入れを指示をしたが、
東電側から『もう印刷して配っている』との返事があった。
これから(被災者に)署名させないように対応するよう、副社長に伝える」との方針を示した。

書類作成を巡っては「(経産相に)就任した段階で危惧はあったが、
東電には今回の事故についての政府と同様の社会的責任を感じてもらえてないことがわかった。
形式的に民間企業なので、国が手取り足取り全部やることは想定していなかった。(
今後は)少なくとも、現行法上で最大限できる範囲内で直接的に東電の行動を監視していきたい」と述べた。

参考人として出席した東京電力(9501)の西沢俊夫社長は、文言について
「非常に誤解を招くという形もあるので削除の方向で見直す」との考えを示した。

 

ゆがむ原発行政(毎日新聞)・・絶句。

東京電力に「嘱託」などの肩書で在籍する天下り中央官僚が47人(8月末)に上ることが
24日、毎日新聞の調べで分かった。
次官OB向けの「顧問」ポストも加えれば50人を超え、
出身は所管の経済産業省から国土交通、外務、財務各省、警察庁、海上保安庁と多岐にわたる。
「天下り」でもたれ合ってきた霞が関と電力会社。
逆に電力会社に籍を残したまま、社員が非常勤の国家公務員として採用される「天上がり」も盛んに行われ、
行政との一体化の象徴となってきた。



「脱原発」が98% 原子力委への国民意見
産経ニュース 2011.9.27 11:42

国の原子力委員会(近藤駿介委員長)は27日、
東京電力福島第1原発事故で中断していた「原子力政策大綱」の見直しを議論する策定会議を半年ぶりに開き、
東京電力福島第1原発事故後、
同委に国民から寄せられた意見のうち98%が「脱原発」に賛成する意見だったことを明らかにした。

寄せられた原発に関する意見は、約4500件。う
ち「直ちに廃止すべきだ」が67%、
「段階的に廃止すべきだ」が31%で、計98%に達した。

理由としては、「環境への影響が大きい」「放射性廃棄物の問題が解決していない」などがあった。

近藤委員長は会議の冒頭で、
「原子力政策を決めることが使命。悩んだが、再開を決意した」と述べた
その後、東電や政府が事故の概要や住民避難の状況などについて説明した。

現行の大綱は、2005年に策定され、同委では昨年12月に改定に着手。
事故前までに5回の会議を開いた。今後1年をめどに、新大綱をとりまとめる。


コメの予備調査で500ベクレル 福島県、調査地点増やし監視
日本経済新聞 2011/9/23 22:55

福島県は23日、同県二本松市で実施した収穫前の一般米の予備調査で、
暫定規制値ちょうどの1キログラム当たり500ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
県は二本松市を「重点調査区域」に指定、
収穫後の本調査では調査地点を当初予定の38から約300に増やし、監視を強化する。
重点区域指定の基準となる200ベクレル超えは全国で初めてとみられる。

今回は予備調査であり、暫定規制値を超えていないため、出荷自粛の対象とはならない。
本調査で500ベクレルを超えた場合は旧市町村エリアごとに出荷が制限される。

500ベクレルが検出されたのは、二本松市の旧小浜町で採取した「ひとめぼれ」の玄米で、
県内でこれまで実施した早場米や一般米では最も高い数値。
これまでの最高値は福島市の一般米予備調査で136ベクレルだった。

県は、これまでの検査結果と比べ著しく高い数値だったため、
汚染した土の付着などを疑って同じ水田から検体を取り直し再度検査したが、
490ベクレルと同様に高い数値だった。

土壌は約3千ベクレルで、作付け制限の基準である5千ベクレルを下回っていた。
周辺の水田11カ所の玄米を調べたところ検出限界未満から212ベクレルとばらつきがあったという。

二本松市の稲作農家は3322戸、作付面積は2032ヘクタール。うち旧小浜町は227戸で108ヘクタール。〔共同〕





続きを読むに番組の内容書き出しました






水野:
まず、東電の体質というのは私から見てもあきれることが続いているのですが
今回は、資料を請求されて出した時に黒塗りにしていたという話しがありますよね
衆議院の科学技術イノベーション推進特別委員会が
東電に提出を求めました、福島第一発電の事故の時の運転操作の手順書
これを提出するように求めたら、その大部分が黒塗りであったという話し
長年こうした電力会社の文章なども見ていらした小出先生からご覧になるとこれはどう見えるんですか?

小出:原子力に関してはいつもの事です

水野:
あっ、いつもの事ですか
今回だけだから、わたしたちはもう、びっくりしている訳ですけど
いつもこうだったんですね

小出:昔からです

水野:
でもですよ、そんな体質だったら本来は
原子力安全委員会か保安員が「何してるんだ!!」と
「黒塗りじゃないか!!」と、いつも怒っていなきゃいけないはずなのに

小出:えー、国が黒塗りにしたこともあります

水野:国が黒塗りすることあるんですか?

小出:
私は1973年から始まった
四国電力の伊方原子力発電所の設置許可取り消し訴訟というのに関わったことがあります
それは国を相手の内閣総理大臣相手の訴訟ですけれども
それで国にたびたび書類の提出を、裁判所への提出を求めましたけれども
まずは「拒否」をされてしまうと
で、出てくるときには「みんな黒塗り」という
そういう事がずーっと続きました

水野:
はーっ、
その黒塗りというのはよほど見られたくない事が書かれてあるんですか?
どういうことであると推測されますか

小出:
わかりません。
サイエンスのデータですから、
別に明らかにしても困らないと思ったのですが
「企業機密」だという理由で国が裁判所への提出を拒否しました

水野:
へぇ~、
裁判所は「何やってんだ!」って、なりますよね?

小出:
提出命令を出したのですけれども、それでも従いませんでした
そうすると、要するに、国側の証拠が結局ない訳ですから
私達住民側が勝訴するはずだったのですけれども、
判決は国側の勝訴でした


水野:
結局証拠に出来るだけのデータが揃えられない状況になってしまう訳ですか

小出:
裁判というのはお互いに証拠を出し合って
「証拠に基づいてどちらが妥当性があるかという事を判断する」というのが
多分原則だと思いますけれども
私がかかわった伊方の裁判に於いては、国側が立証を放棄したのです
それでも、国側が勝ちました

水野:
はぁあ~
今回は保安員の方が「黒塗りなしで提出しろ」って言っているという話なんですけれども
今回のことだけを見ずに、これまでの事も見ないと
このニュースの本質は分からないっていう事
ですね


小出:と、思います。

平野:
先生、今回の記者会見では保安員の了解を得たという様なことを、当初言っていたんですよね
それで、もう一つ今問題になっている賠償の請求書
何十ページにもわたっているという
これも、経産省の了解を得ているような事を記者会見で言っているんですけれども、
今になって、問題になったら国が「それはやり直せ」みたいなことを言っていますけれども
やっぱり体質的に・・
毎日新聞が週末に天下りの人数をですね、東電に天下っている

水野:東電に天下っている・・

平野:ま、天上がりもあるんですけどね

水野:天上がりっちゅうのも!行ったり来たりしてはりますの、役所と、はぁ~・・

平野:
東京電力霞が関出張所と言われる位、
もう、・・天上がりもあるんですけれども
こういう体質の現れですよね。
こういう、一つ一つの情報を外に出したがらないとか

小出:はい、おっしゃる通りだと思います

水野:ふーん、今日始まった話じゃないという事ですね

小出:そうです

水野:
そういう体質を変えられるのかどうなのか、というのも大切な所だと思うのですが
原子力委員会というところが「原子力政策大綱の見直し」というものを始めたようです
これは国の「原子力政策の基本方針を決める」と言う事なんですよね

小出:はい

水野:
で、今回メンバーが一部変わられたようです
中には、脱原発を唱えていらっしゃるような金子勝さん。経済ご専門ですよね。
財政学ご専門の教授ですけれども、こうした方も入っていらっしゃいます。
こうした事で、方向性が変わるというふうに、小出先生は思っていらっしゃいますか?
どう見ていらっしゃいますか?

小出:変わればいいと願いますけれども、多分難しいだろうと思います。

水野:どうして難しいんですか?

小出:
これまでも、原子力委員会も原子力安全員会も、全て国の保安員もですね
東京電力も、全てがグルになって原子力を進めてきた訳で、
もう、大変強固な組織になっているのですね
「原子力政策大綱」というのは2005年からそういう名前になりましたけれども
それより前は「原子力開発利用長期計画」という名前のものでした
それも全て、国と原子力メーカー、会社がグルになって書き換えてきてですね
「原子力をどんどんガンガンやるんだ」と言いながら
何度も何度も失敗しながらもそれでもやると言って旗を振ってきた計画なのです
一朝一夕でその体質が変わるというふうには私は期待できないです

平野:これ、何時までに結論出すとか見直すとかいう事もあんまり出ていないんですよね

小出:そうですね

水野:ま、一年以内をめどに取りまとめる方針のようですけどね

平野:
だけど、これは、国の政策を規定するというような何か拘束力は
大綱というのはどの程度あるんですかね

小出:多分もう、ないとおもいます

水野:ないんですか?

平野:
無いですよね。大綱というのはよく、税制大綱とか言いますけどね
あまり、基本方針だけで実際の政策は違っていることが多いですよね。

水野:あ・・そういうもんなんですか?

平野:名前だけはね・・立派な名前だけどw

水野:
この、原子力委員会はね、
原子力の政策に対して一般の方に意見の募集をしていたんですよね
その報告もなされて、
これが、3月11日の震災以降に寄せられたのが、およそ、10000件だそうですけれど
その意見のうち、
原発は反対だという方、原発の廃止を求めると言う方の意見が98%だって、いうんですよ。
小出先生、この数字をどう見られますか?

小出:ま、今回はやらせが出来なかったんでしょう

水野:あー

平野:なるほど

水野:確かに、
で、そのうちね、直ちに廃止するべきだという意見の方が67%だって言うんですよ

小出:嬉しいです

水野:
相当高い数字ではないかと思うんですが、
普通、これだけの意見が寄せられたら、
やはり、「この意見を無視するような形の政策にはならない」というのが、私の常識なんです

平野:
そうですよねぇ・・
だけど、野田首相は「来年の夏までに再稼働」と、外国で表明するような事をして
なんか、矛盾していますね。

小出:
そうですよね
国民が何を言っても、要するに、やろうと言う事はこれまでもやってきたのですし
多分、今の野田さんを含めた政権でも
今までの体質をゴロリと変えることは難しいでしょうから、
国民の方が何を言っても結局は「原子力を進める」と言う大綱ができるんだろうなと
私はかなり悲観的にそう思ってしまいます

水野:
え・・、ということは、こうした今までと違う考え方の人が入ったという事も
結局はガス抜きに終わるという事になりはしないかという懸念が・・

小出:
これまではずっとそうだったんですね
批判的な方を入れたことも何度もありますけれど

水野:
そうなんですか・・
結局その方達の意見と言うのはなかなか通らない・・

小出:
もう、要するに、多数決を取ると圧倒的少数でしたので
いつも、「意見だけは言わせてやったぞ」という事で終わってしまいました


水野:んん~。今度もそうなるのかならないのか・・

平野:そうですね

水野:見ておかなければいけないですね

小出:えぇ。よく見ておいてください、みなさん。

水野:
今までも見ていなかったということについては
私も、その、私なりの責任と言いますか、感じますね。

小出:はい

水野:
そして、お米のお話なんですけれども、
福島県の二本松でお米から検出されたセシウムの値がですね、
これ、1キログラム当たり500ベクレル
というのが国の暫定規制値なんですが
これと同じ値が出てきました
ご感想はいかがですか?

小出:
当然のことだと思います。
これからそれより多い物も出るでしょうし、
それより下の物ももちろん出ると思いますけれども
さまざまな汚染濃度のものがずーっとこれから出てきて続いて行くという事になります


水野:
500ベクレルという暫定規制値をお米にかけていますけれども
お米というのは毎日毎日それこそ3色食べる方も多い訳ですよ

小出:そうです

水野:
これが他の食べ物と同じ500ベクレルであるということのまま、この新米のシーズンを迎えているんですが
どうおもわれますか?

小出:
もちろんおかしいです。
たとえば1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故があった時には
輸入食料に対して1kg当たり370ベクレルという基準を決めたんですね

水野:えっ!日本がですか?

小出:日本がです。

水野:1kg370・・

小出:はい

水野:輸入されたものについて・・

小出:
そうです。
それは、輸入されてくるものに対しては大した量ではないので
だから、「370ぐらい許してもいいだろう」という事で計算された値でした

水野:そうだったんですか・・その時よりもずっと・・

平野:高いですね

水野:つまり規制は緩まっているという事なんですか?

小出:はるかに緩まっているわけですね

平野:うんうん

小出;規制値自身が高くなっているし、お米なんて山ほど食べるものなのに

水野:
そうですよ。
これは言うまでもなく、内部被ばくの恐れにつながるわけですよね。食べたら。

小出:もちろんです

水野:本当のところはどれくらいの規制値であるべきだと思われますか?

小出:
私は、すみませんがこの番組でも何度も言っていますが、
すでに汚れてしまったのです。環境は。
そこで農業者の方々が、被曝をしながらも働いているわけで、
汚染した食料を・・要するに程度の違いがあるだけなのですね
比較的汚染の高いものから比較的汚染の低いものまで、いろいろなものが出てくる訳ですけれども
「農業者の方が作って下さるものは私はすべて受け入れるしかない」という主張をしている訳で
何処かに規制値を引いて、それより上はダメ、それより下ならいいというような考え方は
私はとりたくない。のです。

水野:ただ、「子どもの場合は違う」って小出先生はおっしゃるでしょ

小出:そうです

水野:
子どもさんも今、この500ベクレルより上か下かていう話ししかない訳ですけど
子どもさんの場合だったら、せめてどれくらいのレベルのもので無いと・・

小出:
えー、福島の原子力発電所の事故が起こる前は
お米の汚染度は1kg当たり0.何ベクレルでした。

水野:1無いんですね。0.何ベクレル。

小出:そうです
そういうものを子ども達には与えるべきなのであって、
500は勿論論外だし、100だって私は論外だと思うし
10だって論外だと私は思います
でも、かなりのものがもう、そういうレベルで汚染されてしまっているわけです
ですから必要なことは、きちっと測定をして、それを公表して
汚染の少ないものを子ども達に回せるようなシステムを作らなければいけない
ということです。

水野:
これは本当に早くから、ここの点はおっしゃっているんですが、
政府は全くここのところについては動きません

小出:そうです




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日本に民主主義はあるのか?

10000人の国民のうち、原発は反対だ、原発の廃止を求めると言う意見が98%であり、直ちに廃止するべきだという意見の方が67%であったとしても、野田首相は「来年の夏までに再稼働」すると公言して平然としている。

ようするに日本政府にとって民意なぞどうでもいいんだ。。。と言うことなのだろう。

世界中を探しても、こんなに民意を無視し、電力会社と経産省官僚に服従してしまう政府はどこにもないだろう。

一体いまの日本に民主主義はあるのか???!!!

オレたちは声を大にして叫ばねばいけないだろう。。。(怒)