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10.13
Thu
・東京世田谷で高い線量が検出されて事について
・横浜でストロンチウムが検出されたことについて
・漁業組合「福島100キロ圏内での海域でのサンマの操業禁止」について
・福島県知事のお米の安全宣言について
・ベラルーシの専門家「日本の暫定規制値は高すぎる」について


10月12日水曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]





<参考>

東京世田谷区、飯館村より高い!!(世田谷区弦巻5丁目)
世田谷のニュース。東京新聞には地図があります。最新記事を追記しました。

首都圏・横浜で初めて検出されたストロンチウム
岩上安身氏(内容全て書き出し)

横浜市でストロンチウムが発見されると言う、今回のニュースのきっかけとなった流れを全てまとめました。

さかなさかなさかな~の史上最悪の汚染><;
全国のサンマ漁業者で作る「全国さんま棒受網漁業協同組合」(全さんま、東京)は
今月7日、サンマ漁の操業自粛区域としていた福島第1原発から半径100キロの海域を操業禁止と決めた

福島米:安全宣言…知事「自信持って作って」
毎日新聞 2011年10月12日 21時49分 更新:10月13日 0時38分

福島県は12日、新米を対象にした放射性セシウムの本検査が終了し、
県内1174地点すべての検体で国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を下回ったと発表した。
これにより、作付け制限された避難区域を除く県内48市町村でコメの出荷が可能となり、
佐藤雄平福島県知事は県産米の安全宣言を表明した。

同日夕、記者会見した佐藤知事は
福島県のコメの安全性が確保された。トップセールスで安全性とおいしさを強調したい」と述べ、
県内農家に「自信を持って農産物を作ってほしい」と呼びかけた。

国のコメ検査は収穫前の予備検査と、収穫後に出荷の可否を判断する本検査の2段階で実施。
本検査で規制値を超えた地点があれば、1950年時点の旧市町村単位で出荷停止となる仕組み。
福島県では9月23日の予備検査で二本松市小浜地区の1地点から500ベクレルを検出。
国が本検査重点調査区域の基準とした200ベクレルを超えたため、
二本松市は全国で初めて同区域に指定され、本検査を当初予定の約40地点から288地点に増やした。

本検査の結果は1174地点中964地点(82.1%)で、機器の検出限界値(5~10ベクレル)以下。
100ベクレル以上は7地点あり、
出荷されるコメの最大値は、伊達市小国地区の1地点で検出された163ベクレルとなる。

一方、予備検査で500ベクレルを検出した二本松市小浜地区の地点では、今回も同じ水田で470ベクレルを検出。
県はこの水田周辺の9アールで収穫されるコメを研究用として全量買い上げる。
この水田は山あいにあり、県は「セシウムをよく吸着する粘土質ではなく砂が多かったため、
セシウムが稲に吸い上げられやすかったのでは」とみる。
農水省は「地形的な問題など複数の要因が絡んでいる可能性がある。できるだけ早く原因を確かめたい」としている。

福島産米の本検査は早期出荷米が8月25日、一般米は9月16日から実施。
問題がないと確認された自治体のコメから順次流通を始めている。
来年産米の作付けについて県農林水産部は「今回の結果を分析し、計画をまとめたい」と話している。【関雄輔、曽田拓】



日本の食品基準は甘すぎ ベラルーシ専門家が批判
産経ニュース 2011.10.12 20:28
 
チェルノブイリ原発事故後の住民対策に取り組んできたベラルーシの民間の研究機関、
ベルラド放射能安全研究所のウラジーミル・バベンコ副所長
12日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。

東京電力福島第1原発事故を受け、日本政府が設定した食品や飲料水の放射性物質の基準値が甘すぎ、
「まったく理解できない」と批判、早急に「現実的」な値に見直すべきだと述べた。

例えば、日本では飲料水1キログラム当たりの放射性セシウムの暫定基準値は200ベクレル。
一方、ベラルーシの基準値は10ベクレルで、20倍の差があるという。

ベラルーシでは内部被ばくの影響を受けやすい子どもが摂取する食品は37ベクレルと
厳しい基準値が定められているが、
日本では乳製品を除く食品の暫定基準値は500ベクレルで、子どもに対する特別措置がないことも問題視。
「37ベクレルでも子どもに与えるには高すぎる。ゼロに近づけるべきだ」と指摘した。(共同)


世界と比較・食べ物飲み物の基準
世界との規制値の違いをまとめました。

続きを読むに番組の内容書き出しました


水野:
東京の世田谷区の一部で高い線量が検出
されたそうです
世田谷区の住宅街の歩道なんですが、
最大、1時間当たり、2.7μシーベルトの、放射線量が測定されたという発表がありました。
この値、2.7μシーベルトはどうお感じですか?

小出:
高いですね。
普通は0,05位しか東京ではないはずですから、
50倍ほどですね。

水野:
確か、福島県飯館村でも、2μシーベルト以上だったかと、
大体同レベルだったのではなかったかと、

小出:
飯館にはもっと高いところもありますけれども、だいたいそれくらい、
本当に嫌だなぁと思う程度の空間線量ですね。

近藤:
小出先生、新聞もテレビもそうですけれども
いわゆる都道府県レベルで、そういう数字出すでしょ。
東京いくら、千葉いくら、って出るじゃないですか。
あれ見てみんな安心しているんですよね。
あれ意味があるんですかね     (あれ=都道府県の空間線量モニタリングのことかな)

小出:
基本的な、広い・・その、範囲のですね、
範囲でのどの程度の汚染か、というのに役に立つだろうと思いますが、
中にはいわゆる、ホットスポットというところが必ずありますし、

水野:
それは東京でさえもあるんですか?

小出:
もちろんです。
そのホットスポットと呼ばれている中、あるいはそうじゃない所でも
たとえば、雨水がたまっているところとか、道路の側溝であるとか、
そういうところは必ず高くなっているはずですので、
調べれば調べるだけ空間線量が高い所が出てくると思います。

近藤:
そうですよね。
そうすると、東京都が0.0いくらって出るのは、
特定のいつも同じところで測っている数字が出ている訳ですよね

小出:そうです

近藤:その事の意味って、一種の安全デマみたいな感じですよね。

小出:ま、そうですね
本当であればもっと細かく測って、
たとえば空レベルで測る、町内レベルで測る、そして町内のどこどこの道路、どこどこの場所というように
きめ細かく測っていかなければなりません

近藤:
それでね、僕はもう一つ心配なのは
こういう具合に、世田谷でこういう数字が出たと言った時に、
僕らの意識っていうのはどっかで高止まりしているんですよ。
もう、「何でもいいや、驚かない」とかね、
なんか、そういう・・ある種の”ヤケ”って言うんですか、
そういう気分の時にこういう数字をポッと出されるでしょ、
もっと反応が鋭かった時期があったと思うんですよ。

小出:
そうですね、
私から見ると2.5なんて聞くと、驚きというか、
常に被ばくという事に向き合っている人間ですので、その数値に驚き・・・・いまだに驚きですが、
多分普通のみなさんが数字だけザーッっと聞いてきた中で言えば、
随分慣れてしまった数字なんだろうなと思います。

水野:
今回は区民の方が、「放射線量が高いところがあるようだ」というふうに訴えて
それで区が測定して出てきたのが、2.7μシーベルトなんですね。
で、これまで東京都などが測定した中での最高の値は0.496μシーベルトでした。
これに比べてもですね、5倍以上の数値が今回出たわけですよ。
だからこれ、住民のみなさんが訴えなかったらわからなかったということを思うと、
本当に、住民の方の意識が大切なんじゃないかと思うんですが。

小出:
そうですね、それを図らずも証明してくれたのですね。
ただ、私自身、今、2.5出たという場所が

水野:2.7です

小出:
ごめんなさい。2.7が、どういう場所なのかという事をまだ知りませんが、
たとえば、その、雨どいの下のマスのようなところですとか、
道路の側溝で特に汚泥が溜まりやすいようなところであれば、
多分そういう数値が出る事は不思議でないと思います。

水野:
そうなんですか、
という事は、この場所だけではないかもしれないし、
世田谷だけの問題ではないかもしれない。ということですね。

小出:そういうことです

水野:
ホットスポットは東京にもあるんだとおっしゃいましたが、
西日本にもホットスポットってありうるんですか?

小出:
原理的にはあると思うんですが
西日本まで飛んできた放射性物質はいずれにしてもかなり薄まってしまっている筈ですので
仮にホットスポットがあったとしても、比較的見付けにくいだろうと思います。

水野:
今度は横浜のお話しに移りますが、
横浜ではストロンチウムが検出されました
これはどういう場所かと申しますと、横浜市内のマンションの屋上の堆積物からです。
1K当たり195ベクレルです。
この数値はどうでしょう

小出:
えー、今日私はずーっとマスコミの人に、この問題で追い回されまして
1kg当たり195と始め聞いた時には、随分高いなと思いました。
しかしそれが、マンションの屋上のいわゆる堆積物が溜まっている
多分、屋上の雨水が流れていって、何か泥が溜まるような所だということのようでしたので
「あっ、それならありうるだろうな」と、思いました。
それは、ですから、今世田谷で高いところがあったというのと、
私から見ると同じような原理なんだろうなと受け止めて
それで聞いたのですが、
セシウムの方の汚染度は、1kg当たり1万いくつと、おっしゃったと思います。

水野:えッ、もっと高い数字も出たという情報を私は今持っているんですが、

小出:そうですか、

水野:セシウム6万ベクレル以上が、同じ堆積物から出たと、いう情報も私は得たんですが。

小出:はい。
じゃぁ、むしろそれが正しいと思います。
要するに何百倍、あるいは千倍近いというセシウムがそこにあるわけであって、
それはやはり福島の原子力発電所から飛んできてしまって、
いわゆる自然環境での濃縮という事が起こったのだと思います。

水野:
チェルノブイリでの汚染地域が4万ベクレル以上っておっしゃいませんでしたっけ?

小出:
ええ、1平方メートル当たり4万ベクレルを超えるようなところがあれば
日本の法律にてらして、放射線の管理区域にしなければいけないという事です。
今の場合は1kg当たりという値だと思いますので、
ちょっと、換算に手間がいりますけれども、
それでも、1kg当たり6万ベクレルもあるというのであれば、
”そこ”は、放射線の管理区域にしなければならないような汚染です。
で、それがどの程度広がっているのかという問題ですね。

水野:これは調べなければいけないですね

小出:もちろんです

水野:
横浜でのお話しです。
それから、今、サンマの美味しい季節なんですけれども、
サンマの漁業者が作る組合
「福島原発100キロ圏内での海域での操業は禁止する」というふうに決めました。
その理由が
「消費者のみなさんに安心安全とはっきりさせるため」だと言う事なんですが、
これ、科学的な数値が伝わってきていないんですよ。

小出:
はい、そうですね。
何がしか判断するためのデータがあったはずだと思いますし、
それを聞かせていただければ、私としても何かアドバイスが出来ると思うのですが
今の段階では、ちょっと、コメントを差し控えたいと思います

水野:
ただ、この海洋汚染で言いますとね
まず、海草に濃縮される、とおっしゃっていらっしゃいましたし、
貝もだとおっしゃっていらっしゃいました。
で、魚は海流するから最後ですよとおっしゃってたと思うんです。

小出:はい、そうです。

水野:その魚であるサンマが問題になるような、もう、時期なんですか?

小出:
ええ。ま、ちょうどサンマの季節ですから
沢山獲りたいはずなんですね
でも、もしそれが少しでも汚染しているという事がわかれば
多分、全部が売れなくなってしまうという、そういう危機感が漁業者の方の中にあったのではないでしょうか。
で、「福島原発の100キロの海域を除いて獲った」と言えば
少しは消費者に受け入れてもらえるのかなという、
そういうことを考えたのかなと思いますが、
何よりも、本当であればデータを示していただくのがいいと私は思います。

水野:
ええ。国もまず、ここのデーターは調べて開示するべきですよね
今のところはそれが出ておりません
それから、次々伺ってなんですけれど、
こんど、お米のお話しもございます。
福島県のお米は、今回放射性物質の検査で、規制値、
1kg当たり500ベクレルという数字を政府は上げておりますけれども、
これにはどれも当たらなかったので、福島県全県でのお米の出荷が可能であるという事になりました。
で、福島県知事さんは「コメの安全が確認された」というふうに安全宣言をなさったんです。
これについてどんなご感想でしょう

小出:
間違えています。
「放射能の安全」等というものはありません。
安全宣言を出すなんてことはやってはいけないのです。
仮に1kg当たり500ベクレルを下回っていたとしても、もちろん危険はあるのです。
499かもしれないし、400かもしれないし、100かもしれないし、10かもしれない
それでも、安全なのではないのです。
比較の問題でどこまで危険があるかというだけなのであって、
「国が決めた暫定基準を下回っているから安全宣言を出す」。などということは
科学の基準に従えば全く間違えている。とおもいます。

水野:
これ、規制値500ベクレルとの比較という事はみんな気にするんですけれども、
もともと3月11日以前はどれだけだったかという事は、いつも抜けて話されていると思うんですね。
お米って普通どれ位でしたっけ?

小出:1kg当たり1ベクレルあるか、ないか、です。

水野:500ベクレルとしただけでも既に500倍以上のものを許容しろというのが政府の見解なんですね。

小出:そうですね
それより下であれば、もう何にも、データを示す必要もないと。
「もう、あとはお前ら勝手にしろ」というふうに国が言っているわけですね。

水野:
で、チェルノブイリの原発事故による放射能の影響を調べているベラルーシの専門家が来日して、
日本記者クラブで記者会見したんですが、
その方がこんなことを言っていた
「日本政府が設定した食品の暫定規制値は高すぎる」と
「日本の数値は驚きで、全く理解できない」とおっしゃったようです。
これは、小出さんの意見と合致するものなのでしょうか

小出:
ベラルーシの基準は日本と比べるとはるかに厳しいですから
そういう指摘は正当だと私は

水野:すみません、えっ
ベラルーシの方が、チェルノブイリに近いところの方が
日本よりもずっと厳しい規制値を持っているんですか?

小出:
そうです
ただし、どこまで規制値を決めようと、危険はあるのです。
ベラルーシの規制値が安全だという訳ではありません。
問題は、どこまでを我慢して受け入れざるを得ないかということですし、
私としては、何よりも大切なのは
どの食べ物がどれだけ汚れているかという事を正確に知らせること
だと思っています。
ベラルーシの基準が低いという事は勿論賛成ですけれども、
低い基準値を下回っているから安全だと言うのであれば、またそれも間違えていますので
何よりも正確に情報を知らせると言う事に力を注いで欲しいです。

水野:食品については具体的な数値が出されないまま

小出:そうです

水野:さまざまなことが進んでいるように見えます

小出:そうです




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コメント
つまり、ゼロ から 499ベクレルの間の、お米が出回るということですね。

頼むから、ちゃんと数値を表示してくれぇぇぇ。
農家の人たちも協力してよ、お願い!
でないと、もう日本の米そのものを、買わないぞ。

明日から、うちは毎日、タイ料理にしてやる。
鈴木崩残 | 2011.10.13 12:09 | 編集
てゆーか、この日本の規制値じゃ子供は生きられない事になるんじゃないの?
いい加減に眼を覚ましてくれ…政府よ。
これじゃ特攻隊だ…
| 2011.10.13 16:55 | 編集
情報をまとめて下さってありがとうございます!
とても参考になります。
ベラルーシの基準値、飲料水が10ベクレルで
食品が37ベクレル(子供)なんですね・・・
はぁ~
農薬がどうのと気にしていた頃が懐かしい (T T)
| 2011.10.13 23:58 | 編集
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