たねまきJ「足立区小学校・行程表の冷温停止・野田総理の原発新規増設」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)10/18

・足立区の小学校で高い線量が計測されたことについて
・政府、東電の行程表の見直し。冷温停止について
・野田総理、新規原発の増設に関する判断について


10月18日火曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]



<参考>

高線量検出 足立区が詳細測定へ

東京新聞 2011年10月18日 夕刊


東京都足立区立東渕江小学校敷地で、
毎時3.99マイクロシーベルト(一マイクロはミリの千分の一)と高い放射線量が検出された問題で、
区は18日、区内すべての公立小中学校や保育園、幼稚園、公園など800施設以上で、
局所的に線量が高くなるとみられる地点の測定を実施する方針を決めた。

測定するのは、雨水がたまりやすい雨どい付近や側溝など。
線量が比較的高い区東部から始め、一施設につき十数カ所を調べる。
地上50センチで区が定めた規制値の同0.25マイクロシーベルトを超えた場合、
土を除去するなどの対策をとる方向で検討する。

区民から高線量の情報提供を受けた場合、
区民の測定値が一マイクロシーベルト以上だったときは現地へ調査に行く。
区危機管理室は「区民の不安を解消するため、点在するホットスポットへの対応が必要。
できるだけ早く測定に着手したい」と話す。

一方、前日にプール脇で高線量が検出された東渕江小は十八日、校庭での体育の授業や外遊びを中止した。
区は敷地内の約二十カ所を対象に放射線量の測定を始めた。
プール脇の土を除去し、測定結果を受けて校庭の使用再開を決める。

坂入信敏校長は
「高い数値だが、児童が出入りしない場所なので驚きと安心が入り交じった思い。
児童も動揺した様子はない。除染をして、いつもの生活に戻したい」と話した。




東日本大震災:
福島第1原発事故 「冷温停止」目標前倒し 見えぬ判断基準

毎日新聞 2011年10月18日 東京朝刊
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 ◇避難区域解除、展望示せず

東京電力福島第1原発事故について、政府と東電は17日に発表した改定工程表で、
原子炉の「冷温停止状態」の達成時期を年内に前倒しする方針を盛り込んだ。
しかし、原子炉の圧力容器底部の温度だけで「冷温停止」を判断できるかはあいまいなまま。
放射性物質の放出量評価についても「暫定値」だけで、「達成」を明言するにはより精度の高いデータが求められる。
さらに、収束の最終目標である避難区域解除についても方向性を示せず、「冷温停止」後の展望も示せなかった。
【比嘉洋、中西拓司】

政府の国会答弁によると、
第1原発の「冷温停止状態」の定義は主に
(1)圧力容器底部温度が100度未満
(2)原子炉からの放射性物質の管理・抑制
(3)放射性汚染水を原子炉の冷却水に再利用する「循環注水冷却システム」の安定運転の維持--の3点だ。

圧力容器底部の温度は今月1日以降、炉心溶融した1~3号機のすべてで100度未満を維持し、
これが「年内前倒し」の根拠となった。
ただ、溶融燃料が圧力容器から格納容器へ落ちているとみられ、
圧力容器底部の温度だけで炉心内の状況を判断するのは困難だ。

東電が17日に発表した原子炉安定化の実施計画によると、
格納容器に落ちた溶融燃料は最高で150度程度と推定している。

東電の松本純一原子力・立地本部長代理は
「上部からの注水で十分冷却できており問題ない」と説明したが、
経済産業省原子力安全・保安院の山形浩史統括管理官は「これからその妥当性を検討する」と述べるにとどめた。

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改定工程表で示された各号機の放射性物質の放出量は
▽1号機毎時約0・4億ベクレル
▽2号機同約0・1億ベクレル
▽3号機同約0・4億ベクレル--で、
事故直後(3月15日時点)の約800万分の1に相当する同約1億ベクレルになったとしている。

しかし、測定が遅れている3号機の放出量について、
保安院は「暫定値に過ぎない」としており、年内までに再測定したうえで、
敷地境界の年間被ばく線量が法令基準(年1ミリシーベルト未満)を達成しているか判断する方針だ。

冷温停止達成後の避難区域の解除について、
内閣府の園田康博政務官は会見で
「工程表の進捗(しんちょく)状況次第で、徐々に検討が始まるのではないか」と述べた。
しかし「検討」の具体的時期などについては明言を避けた。

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野田首相:「原発増設、個々に判断」インタビューで

毎日新聞 2011年10月17日 21時40分(最終更新 10月17日 23時35分)

野田佳彦首相は17日、首相官邸で毎日新聞のインタビューに応じ、
原子力発電所の新増設に関し
「既に建設が相当進んでいるものもあるので、
個々の案件ごとに地元の意向なども踏まえながら判断をしていく」と語り、
建設の進捗(しんちょく)状況などによって新増設を認める考えを示した。

工事の進捗率が9割を超えている中国電力島根原発3号機(松江市)を念頭に置いた発言とみられる。
首相は内閣発足時の記者会見で、原発の新増設は「現実的に困難」としていたが、一部容認する姿勢に転じた。

建設を5年間凍結した埼玉県朝霞市の国家公務員宿舎については
「中止も含めて財務省の検討会に判断を委ねたい」と述べ、建設中止の可能性に初めて言及した。

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への参加については
「アジア太平洋地域は間違いなくこれからの成長のエンジンになるので、
その中で高いレベルの経済連携をするのは日本にとってはプラスだ」と指摘。
一方「業界によって懸念を持っているところがある」とも述べ、農業団体や医師会などへの説明の必要性を強調した。
交渉参加を判断する時期については「なるべく早い時期に結論を出す」と述べるにとどめた。

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関しては、
名護市辺野古へ移設するとした日米合意にのっとり
「いつまでにと確定することはできないが、結論はなるべく早い段階に得たい」と述べた。

東日本大震災からの復興財源を捻出するための復興債の償還期間については
「60年と言ってしまうと、建設国債と同じになり、それはいくら何でも違う」と述べ、
自民党が求めている大幅延長には応じられないとの考えを強調。
ただ「折り合える期間はどれぐらいなのか、よく吟味したい」とも述べ、小幅の延長には柔軟に対応する考えを示した。
たばこ税増税については「公明党は決して反対ではない」と語り、引き続き引き上げを検討する姿勢を示した。

首相官邸で記者団の質問に応じるぶら下がり取材に関しては「受けないのが基本的な立場だ」と明言。
そのうえで
「記者会見やインタビューで国民に対する説明を果たしていくのは大事で、そういうことは心していきたい」と強調した。
応じない理由については「こういう(インタビューのような)形で落ちついて説明できることが一番望ましい」と語った。
【高塚保】

 ◇野田首相とのインタビュー要旨

 ▽TPP交渉参加
アジア太平洋地域は経済成長のエンジンで、高いレベルの経済連携は日本にとってプラス。
一方、農業再生との両立などの懸念を一つ一つきちんと説明していくのが大事。
特定の時期に特定の結論ありきでなく、幅広く議論し、なるべく早い時期に結論を出す。

 ▽普天間飛行場移設
日米合意にのっとり、沖縄の負担軽減を図りながら、沖縄の理解をいただく。

 ▽原発の再稼働と新増設
再稼働はストレステストなどを経て、地元の了解や国民感情などを踏まえて政治判断する。
現時点で新増設は全体的には困難。
ただ既に建設が相当進んでいるものは個々に判断する。
まっさらな所から新しいものを作るのは極めて困難だ。

 ▽原発輸出
2国間の信頼を損なわないことに留意し、(国会審議中の)ロシア、韓国、ヨルダン、ベトナムの原子力協定は進める
ただ、新たに違う国と協定交渉や原発輸出をするかどうかという議論は違う。
原発事故の検証などを見ながら結論を出す。

 ▽復興増税
(復興債の)償還期間や税目は、与野党協議で取り入れられるものは取り入れる。
償還期間は将来世代に先送りせず、今を生きる世代が分かち合う。たばこ税は公明党が決して反対でない。
償還期間が10年が基本だが、よく話を聞いて対応する。
60年では従来の建設国債と同じで、それはいくらなんでも違う。

 ▽1票の格差
衆院議員選挙区画定審議会(区割り審)設置法の改正案は、次期臨時国会で成案を得なければいけない。
定数削減は自説にこだわると進まず、我々の考えを主張しながら各党の意見にも耳を傾ける。

 ▽日中関係
尖閣諸島は我が国固有の領土で、(領土)問題は存在しないというのが基本的な立場。
南シナ海など海洋を巡るルールを、東アジアサミットを含めてさまざまな場面で議論したい。

 ▽朝霞公務員宿舎
公務員宿舎を見直す検討会に、中止も含めて判断を委ねたい。

 ▽ぶら下がり取材
私は受けないという基本的な立場。記者会見やインタビューで国民への説明を果たす。


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水野:
昨日は色々と小出先生の過去と言いますか、
個人的なことまで伺わせていただきました、どうもありがとうございました。

小出:はい、・・あの、とっても苦しかったです(笑)

水野:(笑)
多くのリスナーの方から小出さんの生き方というものについて改めて考えた
そして感銘を受けたというようなお声もいただきましたのでお伝えします。

小出:ありがとうございます。

水野:
今日はまず、いつものように教えていただきたい事が色々とございます。
東京の小学校で、高い放射線量が検出されました。
これは足立区の事です。
先日世田谷区の騒ぎがありましたあれとは事情が違って、
本当に原発事故の影響のようなんですね。
今回は小学校のプールの機械室の雨どいの下。
個々を、地上5㎝のところを調べましたところ、
1時間当たり出てきましたのが3.99マイクロシーベルトです。
この値をどうごらんになられますか?

小出:
まず、皆さんに謝らせていただきたいのですが、
私、先週世田谷の事を聞いた時に「これは福島から飛んできたホットスポットだ」というふうにお答えして、
それが実は違っていたということだったのですね。
実際にはラジウムだったという事で、あとから、
「ああ、なるほど、それもあり得るな」と私は思ったのですが、
少なくても私がお答えした事は間違えたことをお伝えしていましたので、
その事にまずお詫びをいたしたいとおもいます。

水野:
あの時は本当に、情報が限られておりましたし、
私も、本当にわずかな情報しか小出先生に、それもいきなり、お伝えするという事しか出来ていませんでした。
ま、実態としてはあの時、「えっ!?」という事でみなさんも思われて、
その後真実が分かってきた訳なんですが、
今回はどうですかね・・

小出:
今回もそうですけど、私は大変限られた情報の中で、みなさんにお答えをなるべくしようと思って、
正確にお答えしたいとは思っていますが、時に間違えてしまうという事がありますので、
あらかじめ、そういう事もあるという事をご承知おきいただければありがたいと思います。

水野:元になる情報がとても少ないという事を皆さんどうぞご承知おき下さいませ。

小出:
今回、水野さんに聞かせていただいた限りにおいては、
雨どいの下の、要するに汚染が集まるようなところという事であって、
私がずっと危惧してきたいわゆるホットスポットというものにあたると思いますので、
おそらく今回のものは福島からの汚染だと私は思います。

水野:
これ、積算しますと年間で21ミリシーベルト程になりそうです
つまり、1年間20ミリシーベルトという、一つの目安も超えてしまいそうなんですよね。

小出:
そうですね。
ただ、ま、その雨どいの下のところに、人がずーっと一日中いるとかですね
そこに抱きついているとかという事はないと思いますので、
それを直ちに1年間に計算し直すという事はあまり正しくはないと思いますが、
ただ、子どもたちがそういう場所で泥を集めて遊んでしまうとか、
そういう事になればやはり、危険が伴いますので、
そういう場所は汚れている物をどけるという作業は必ずやらなければならないと思います。

水野:
除染するという事になりますと、こういう局所的な除染は
東京でもいろんな所でやらなければならないというと、
まず、どこを除染しなければならないかを調べなければならないでしょ

小出:
そうです
まず、でも限られていますので、学校とか幼稚園の雨水が集まるところであるとか、
何か、塵が吹きだまってしまうようなところであるとか、
そういう所を集中的に調査をして、そこにもし汚染があれば、どけるという事をやるべきだと思います

平野:
先生、今回この足立区、
の小中学校とか幼稚園とか800の公共施設を調査するといって
経費が億単位になると伝えられているんですけれども、
決してこれは足立区だけの問題じゃなくて、
たまたま東京の北の方ですけれども、横浜も出ているのですから、
関東全域は同じような調査というのは、別にやっていかなければならないんじゃないですか。行政が。率先して。

小出:
私はそうだと思いますし、今すぐにやるという力を持っているのは
一般の皆さん方ではありませんので、行政がやらなければならないと思いますが、
何よりもこの責任は東京電力にあるのですから、
費用が必要だというのならば東京電力に払わせるべきだと思います。

平野:そうですね。

水野:莫大な費用がここでも必要な訳ですよね。

小出:そうです

水野:
その東京電力と政府は行程表の改訂版を出しました。
で、「冷温停止が年内に達成される」と、明記をした訳です。
先生が思わず笑われるほど、今までにもナンセンスであるとおっしゃっていましたよね。

小出:はい。
冷温停止という私達が使ってきた専門用語というものの概念があるのですが、
もう何度も聞いていただきましたが、
原子炉圧力容器というものの形があって、その中に水が溜まって、その水に炉心が浸かっているという、
そういう状態で水の温度を100度以下にする。
つまり、沸騰をしないで、水の状態で原子炉を冷やせるという事を
冷温停止という言葉で私達は呼んできました。

今現在、圧力容器というものの底が抜けてしまって、
圧力容器の中に水をためることが出来ないという状態になっているのですし、
炉心そのものが圧力容器の底から下に落ちてしまっていると言っているのですから
冷温停止などという専門用語そのものを使う事がもともとナンセンスです。

水野:
えぇ。しかしながら年内に冷温停止が年内に出来るという事をまた、していてですね。
さらにこういう情報を出してきています
放射性物質が新たに発電所の外に放出されないというのが冷温停止の条件の一つであって、

小出:加えたんですね。それを。

水野:加えたんですね。
そして、放射性物質の量でいますと、原発の敷地の境界のところで
1時間当たり、1億ベクレルであると。
「これは、9月に比べてもう半分に減っているんだ」っていうんですよ。
で、「半分に減った」ってそこだけ聞くとものすごく減っているような気がするんですね
これはどういう値でしょう。

小出:
私は京都大学原子炉実験所にずっと働いていて、
放射能を外に出さないようにずっとやってきた人間なんですけれども、
私から見れば京都大学原子炉実験所が1964年から原子炉が動き始めて、
まだ動いています。
ですから、約48年でしょうか、動いている。
これから後何年か動くかもしれませんけれども、
その全期間を積算しても1億ベクレル物放射性物質敷地の外に出す事はありません。

水野:48年かかっても1億ベクレルは出ない。
へーぇッ。それが1時間当たり1億ベクレルなんですよ。
で、事故直後の800万分の1に下がったという発表なんですよ。
これも、800万分の1って言ったら、ものすごくチョットになったっていうイメージがするんです。

小出:
逆に言うと、事故直後がめちゃくちゃひどかったという
そういう意味です。

水野:800万倍出てたって事ですものね。

平野:
これはもう、本当に政治的な発表ですよね。
政治的な意図があると思われて。
なんか、しかし逆に先生がおっしゃる事故当時のすごさというものが浮かび上がりますよね。

小出:はい。

水野:
小出先生の話しを伺うから、私はそういう発想が出来るんですけれど、
政府の発表だと、「これは0に限りなく近くなっているんじゃないか」と、
イメージだけでね、思ってしまうんですね。

小出:
でも、7カ月以上経ってですね、東京電力で作業をしているみなさんが被ばくをしながら
ここまで持ちこたえてくれている。
ようやくして大量の放射性物質が空気中に出ていくという事態を
防いでくれながらここまで来ている訳ですから
その事は評価してあげなければいけないと思いますし、
ありがたいとも思いますし、
彼らの努力がこれからも実を結んで、
再度大量の放射能が外に出てくるというようなことにならなければいいなと
私は願っています。

水野:
ええ。本当に作業員の方には感謝をするしかないですが、
これ、3月11日以前の値でいうと、どれ位だったんですか?

小出:
すみません。今はちょっと分からないんですが殆ど数字にならない量だったんです。
通常の運転中は、ですね。

水野:
そうだったんですか。
そうした中で野田総理はですね、原発をさらに増やすかどうかという事について
「個々に判断する」というふうに言い始めました。
つまり、もう出来てしまって、あと、もう少しで使えるものだったら動かす。という意味なのではないかと思います。
これ、いかがですか?

小出:
すみません、私はずっと前から政治が嫌いだと言ってきましたけれども
ますます嫌いになります。

平野:
今回、島根3号機というものをどうも、念頭に置いているようなんですけれども、
これも先生は何か格別、島根3号機という事については反対運動か何かに関わった事は?

小出:
具体的に私はかかわった事はありませんが、
わたしは人形峠という日本のウラン鉱山

平野:岡山県の県境のところですね

小出:
はいそうです。
汚染のところにたびたびいってですね、
反対の住民の皆さんと一緒にやっていた時期があったのですが、
島根はその隣の県でして、島根県の皆さんとも何度も交流をしたことがあります。
そして、現地の人々は「島根の原発が建っているところに活断層がある」と言って、ずっと主張してきたのですが、
中国電力と国はそれを無視してきたのですね。
ところがある段階で、トレンチという、地下に地表部に穴を掘ってみたところちゃんと活断層があった
もう、目で見えてしまうような事になりまして、
中国電力や国の言っていたことが誤りだったという事が分かったという事がありました。
そういう意味でいえば、いままで、ま、福島もそうですけれども、
「原子力発電は安全だ安全だ」と国も電力会社も言ってきた訳ですけれども、
そういう事が次々と崩れていくということのひとつ、ま、事実として示したという貴重な場所だったと思います。




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